http://risk.kan.ynu.ac.jp/matsuda/2005/yaku.html 松田の屋久島サイト 1 矢 原 徹 一 氏 資 料 屋久島の生態系の異変 2 立 澤 史 郎 ・ 高 橋 裕 史 シカ目撃頻度の増加 1995 2005 ●全体的な目撃頻度の増加(0.33→ 0.92/km) ●過密地域の存在(西部、北東部) ●海岸部への分布拡大(県道より下へ) ●南は低密度 ●低中標高部に多い?(前岳ドーナツ状分布) 3 3 内 陸 は 矢 原 徹 一 隊 矢 原 徹 一 氏 資 料 原生林内でもシカ密度が高い 4 2008.2.21 知床世界遺産IUCN視察団説明資料(和訳) 知床のエゾシカ保護管理計画の論 点:遷移にゆだねるか、管理するか 5 2008.2.21 IUCN視察団説明資料(和訳) 知床岬の植生への影響について の論点 I:自然に放置した場合には,過去にはみられなかったよ うな、シカによる植生への不可逆的な悪影響が避けられ ず、早急な対応が必要である. II:現在見られている植生への影響は過去にも生じたこと があり,生態系過程に含まれることから、注意深くモニ タリングしていく必要がある. 現時点で、どちらが正しいかは不明だが、予防原則の立場 から暫定的にⅠを採用する.調査を行いながらIIの立場を 検討していく. 6 北海道計画と知床遺産計画の関係 •(北海道の全道計画) なお、東部地域のうち、知床半島地域については、環境省が策 定した「知床半島エゾシカ保護管理計画」に基づき実施するも のとする。 •(知床世界遺産の計画) 遺産地域におけるエゾシカ保護管理の実施にあたっては、同地 域に生息するエゾシカ個体群の季節移動を考慮した分布範囲 全域を対象とする必要がある。したがって、分布範囲全域中、 遺産地域外の部分を隣接地区とし、本計画の対象地域に含め る(図2)。なお、隣接地区の範囲は今後の調査結果等により、 将来的に変更となる可能性もあるが、当面(第1期中、後述)、 斜里側については金山川付近、羅臼側については植別川付近 として本計画を実施する。 7 http://www.pref.kagoshima.jp/__filemst__/18924/sikatokutei.pdf 鹿児島特定鳥獣保護管理計画 (ニホンジカ)H19.9.1-H24.3.31 1 計画策定の目的及び背景 • 本県では,シカの生息数の増加や分布域の拡大に伴い中山 間地域においてシカによる農林業被害が深刻化している。 被害防除対策として,電気柵や防護柵等の設置及び計画的 な有害鳥獣捕獲を実施しているが,依然として被害の軽減 には至っていない。今後,シカによる農林業被害の軽減とシ カ個体群の安定的な維持を図るには,シカ個体群について の生息調査等を実施するとともに,専門家や地域の幅広い 関係者の合意を図りつつ明確な保護管理の目標を設定し, これに基づき,個体数管理,生息環境管理,被害防除対策 等の手段を総合的に講じる必要がある。本計画は,地域的 に著しく増加したシカについて,科学的・計画的な保護管理 を広域的・継続的に推進し,人との共存を図ることを目的とし て策定する。 開始時期は? 有効利用をどうするか? 世界遺産との関係 8 http://www.pref.kagoshima.jp/__filemst__/18924/sikatokutei.pdf 鹿児島県のシカ保護管理の基本目標 ①農林業に対するシカの被害を防止する。 ②各地域個体群を自然環境とバランスして安定的に維持 保護管理の地域区分を保護地域,調整地域に区分する • 保護地域:シカ個体群保護を優先する地域(国立公園等の 特別保護地区,鳥獣保護区等)被害に対してはできるだけ捕 獲以外の方法を検討 特別保護地区以外の被害については個体数調整のための 捕獲により、シカによる自然植生等への影響を最小限に抑 える5頭/km2 • 調整地域:農林業生産を優先する地域。狩猟と駆除により、 被害が社会的に容認される程度1.5頭/km2に抑える 管理単位は,シカ分布域の地域個体群単位とし,生息密度や 推定生息数,被害発生状況から表-5に地域個体群別保護 管理の目標を示した 9 http://www.pref.kagoshima.jp/__filemst__/18924/sikatokutei.pdf 鹿児島県の特定計画と調査体制 10 ヤクシカ特定計画の収まり所 • 上記計画に屋久島地域個体群を追加する か? もう一つ、特定計画を作っていただく か? 11 原 図 高 橋 裕 史 ・ 立 澤 史 郎 シカ夜間目視調査発見箇所(2005) : (夜間ライトカウント) 一湊 西部 永 田 岬 北東部 3000-6000頭? 宮之浦 小瀬田 永田 長峰 白谷線 4000-8000頭? 西 部 林 道 小瀬田林道 大川林道 船行農道 荒川林道 小楊子林道 中間林道 栗生 安房林道 湯泊林道 <1000頭? 安房線 安房 中瀬川林道 モッチョム農道 南部 尾の間 12 矢 原 徹 一 氏 資 料 ヤクシカ生息数と推定分布 13 何頭捕れば減るだろうか? • 雌成獣は約60%=7200-9600頭 • 自然増加率15%/年=1080-1440頭捕獲 • 雌成獣捕獲は86%=雌1250-1670頭捕れ • 現在は雌雄計300頭 • 当面、西部は諦めよ 14 http://www.rinya.maff.go.jp/sekaiisan/introduction/yakushima/001.html 3地域管理案 北東部 増加抑制 雌鹿300頭捕獲 3000-6000頭? 一湊 個 体 数 は 自 然 推 移 。 農 林 業 被 害 対 策 西部 宮之浦 永 田 岬 永田 小瀬田 長峰 西 部 林 道 白谷線 小瀬田林道 4000-8000頭? 大川林道 雌鹿200ー400頭 以上捕獲が必要 船行農道 荒川林道 安房林道 小楊子林道 安房線 安房 湯泊林道 中間林道 栗生 愛 子 岳 特 別 保 護 区 案 中瀬川林道 <1000頭?モッチョム農道 ■国有林 ■大面積伐採地など ■果樹園 南部 減少措置 雌鹿100-150頭捕獲 15 図:立澤史郎氏 尾の間 捕獲場所 個 ( 北体 東数 部は と自 ) 南然 部推 に移 集。 中農 す林 べ業 き被 害 対 策 北東部 増加抑制 雌鹿200頭 3000-6000頭? 西部 4000-8000頭? <2000頭? 南部 減少措置 雌鹿150頭 立 澤 さ ん 描 き な お し お 願 い 16 継続監視3地区 の調 担査 い方 手法 がは 創そ 意れ 工ぞ 夫れ 北東部 一湊 西部 永 田 岬 宮之浦 小瀬田 永田 長峰 西 部 林 道 白谷線 愛子岳 小瀬田林道 大川林道 船行農道 荒川林道 安房林道 小楊子林道 安房線 安房 西部林道 湯泊林道 中瀬川林道 中間林道 栗生 モッチョム農道 尾の間 尾の間歩道 南部 17 図:藤田卓さん・矢原徹一さん 原案:矢原徹一さん 保全上重要な地域 • 希少植物が多く、 鹿による摂食圧が高い地域 – 安房林道下部・愛子岳下部・小杉谷など – 林道の存在がシカの移動・増加要因? • 希少植物が多く、摂食圧が低い地域 – モッチョム岳・尾の間歩道下部・南部林道など – 移動経路が制限され、高い駆除圧 18 屋久島の食害 矢 原 徹 一 氏 19資 料 矢 原 徹 一 氏 資 料 植被率変化 20 矢 原 徹 一 氏 資 料 小杉谷1 21 屋久島世界自然遺産地域科学委 員会の設置 22 矢 原 徹 一 氏 資 料 地域・研究者・行政が連携したヤクシカ対策モデル事業 矢 原 ~愛子プロジェクトの始動~ 徹 一 氏 資 料 23
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