リオオリンピック直前! ブラジル料理いろいろ

2016年7月
来月はリオデジャネイロオリンピックが開催されます。
ブラジルは、日本とは地球の反対側の国。 今月はブラジルの食についてご紹介します。
中南米一の広い国土を持つブラジルは、地方ごとに特色のある食文化が見られます。ブラジルの食文化は、16世紀の
ポルトガルによる植民地化がもたらしたもの、先住民「インディオ」の食文化、
各地の気候風土が生み出した豊かな食材、その後の移民文化の広がりとともに
様々に発展しました。
北東部(沿岸部)
ポルトガル領だった北東部は、当時労働力として連れてこられたアフリカ
系の人々が、故郷の料理を現地の食材で作ったのが起源と言われています。
エビや「バカリャウ(干しタラ)」などの魚介、ココナッツミルク、ヤシ
油などが多く使われ、魚介類をココナッツミルクで煮込んだ「ムケッカ」
豆のペーストを成形して揚げたものにエビなどをはさんだ「アカラジェ」
などの料理があります
北東部(内陸部)
乾燥地帯である北東部の内陸は、干し肉「カルネ・セッカ」などをキャッサバイモ「マジオッカ」で煮込んだり、
粉末にしてふりかけにしたり、独特の食文化があります。
「マジオッカ」はブラジル先住民のインディオが由来です。
マジオッカ(煮たもの)
マジオッカ(生)
南東部
人種が多く混在しているサンパウロでは、お菓子感覚で食べる「トウシンニョ」
(豚の皮付き脂身)を使用した料理があります。ポルトガル人が多く出入りした
リオデジャネイロは、魚料理「バカリョアーダ」の地元でもあり、肉好きに見える
バカリョアーダ
ブラジル人にも魚好きの人も多くいます。
フェジョンという黒豆と干し牛肉や豚肉の内臓を使ったソーセージ類を煮込んで作った
「フェイジョアーダ」は南東部のリオデジャネイロで人気が高く、水曜日や土曜日など
の決まった曜日の昼食や、家族全員がそろった時など習慣的に食べられています。
ムケッカ
日本でもおなじみの シュラスコ
バカリャウ
南部
揚げ菓子 パステウ
日本でもおなじみの「シュラスコ」は、串刺しにした肉のかたまりを炭火でじっくり焼き、
ナイフでそぎ落としながら食べる料理です。もともとは牧畜が盛んな南部でガウーショと
いう牧童たちが食べていたものです。
参考:世界家庭料理の会(牛久市国際交流協会)HP資料