なぜの科学する心を育てる 2007年6月15日(金) 瀧川 光治(樟蔭東女子短期大学) 1 (1)好奇心が土台となって、「探索的な活 動」を育てることが、「協同的な探求活動」 につながる 協同的な探索活動・探求活動 探求的な行動・活動 / 探求心 探索的な行動・活動 / 探索心 好 奇 心 0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳 6歳 小学校 2 1歳2か月頃 1歳1か月頃 3 4 (2)発達に合わせた大きな意味 でのねらい さわる、試す、くりかえす 1歳 探索的な活動を引き出す 児 2歳 探索的な活動の幅を広げ さわる、試す、くりかえす、試して みる 児 る さわる、試す、くりかえす、試して みる、みてみて(自分のやっ 探索的な活動から探求的 3歳 ていることの共感を得る) な活動への橋渡し(探 児 すから探るへ) 5 4歳 協同的な探索活動・ 児 探求活動へ さわる、試す、くりかえす、試し てみる、みてみて(自分の やっていることの共感を得 る)、みつけたよ(自分の発 見の共有) さわる、試す、くりかえす、試し てみる、みてみて(自分の 5歳 協同的な探究活動を やっていることの共感を得 児 深める る)、みつけたよ(自分の発 見の共有)、ふしぎから問題 解決へ 6 2.「科学する心」とは? 科学する心 = 子どもの好奇心や探索心・探求心 ↓ くすぐられる、誘発される 子どもの探索的な活動・探求的な活動が生ま れる 7 3.「好奇心」とは? ○ 「おもしろそう!」「知りたい!」「やりた い!」「私も試してみたい!」という欲求。 ○ 好奇心が出発点となって,子どもは身 の回りの自然や社会的事象について多くの 知識を獲得していく。 8 ○ 好奇心のあらわれ ・じーっと見ている → 目的意識を持ったまなざしがある ・繰り返している → 何度も試して確かめている行動 ・喜んでそのことに取り組んでいる様子が見ら れる → そのことを楽しめている(満足感・充実 感) 9 3.探索的な活動・探求的な活動とは 対象に対する 興味・好奇心 探索活動 探求活動 子ども 対 象 対象に対して「?」(なにかな? どこ かな? なんで? ふしぎだな?の気 持ちを持って、かかわっている (=目的意識を持っている状態) 10 ふしぎ? 何だろう? 探索活動 子ども 探 対 象 探す(さがす) 探る(さぐる) 謎解きの 深まり 子ども 探求活動 対 象 11 探索も探求も「?」→「!」の 過程としてとらえる ・意識的に試す ・意識的に見る ・予想の確かめ 「こうかな」「こう してみたら?」 「何だろう?」 かかわる 子ども 応答 対 象 確かめられたこと をフィードバック 12 知的な面と情動的・意欲的な面を 一体としてとらえることの必要性 知識が関係付 けられる 気付き・発見 まなざし 考える 目的意識をもった活動 (問題解決行動) 感じる 「表にみえる活動」と 「内面」の両側面 全身でかかわる 13 科学の原理や法則性を発見することだけに 一生懸命にならないで、遊びをどう広げる かという視点を持つことが大事 ■ 紙コプター、紙トンボ ・・・どうしたら上 手にまわせる(とばせるかな)? 何度もた めす ■ 糸電話、ストローの吹き矢・・・予想する ことの意味を知る 14 ○ 「トイレットペーパの芯めがね」「ペットボトルで雨水量 はかり」「虫眼鏡」・・・自然を知る ○ やじろべえ、おきあがりこぼし、ゆらゆらシーソー 人形・・・おもりのはたらきを知る ○ 穴おとし、ビー玉ころがし・・・低年齢のためす・くりかえ すおもちゃ ○ 自分たちでつくるビー玉ころがし、ピタゴラスイッチ・・・ どうしたらおもしろくできるか ○ ゴム鉄砲、パッチンカエル、ゴムロケット・・・ゴム動力 のしかけ(仕組み)の不思議さ ○ テーマを持って1週間~数週間継続できる活動・・・「光 のふしぎ」「風を感じる」「いろいろな音をさがそう」「水に浮 くもの沈むものをみつけよう」「春(夏・秋・冬)探しをしよう」 「環境マップ」など 15 16
© Copyright 2024 ExpyDoc