地産地消と地域活性化 異文化コミュニケーション論講座2回生 1166552c坂本沙也香 目次 地域活性化とは? 地産地消とは? 地産地消と地域活性化 例1:佐賀県唐津市呼子町 考察① 現状(地場産物販売に当たっての取組) 例2:愛媛県今治市 考察② 提言 論点 参考文献 地域活性化とは? 地域活性化と一口に言っても… 地域の経済発展のため・・・観光客の増加 地場産業の発展 人口の増加 少子高齢化対策 etc… 地産地消とは? -1 地産地消・・・ 地元で生産されたものを地元で消費すること 語源・・・ ①「地場産業・地場消費」 in 地域内食生活向上対策事業(1981年度~1984年度) ②秋田県農業改良職員らによる報告書 1980年代前半期に誕生 地産地消とは? -2 定義・・・様々な定義 Ex)1、農林水産省 2、蔦谷栄一 3、二木季男 4、下平尾勲 農業・農産物関連 対象範囲広 地産地消とは? -3 消費者側の背景・要因 ①安全・安心志向の高まり ②健康志向のライフスタイル ③食文化・生活文化の見直し ④個々のニーズに対応した製品・サービスへの期待 ⑤地域活性化の有効な方法の一つ 地産地消とは? -4 生産者側の背景・要因 ①安心・安全な食料品の提供 ②流通時間・コスト削減 ③販売の多様化 ④兼業農家の参入 ⑤輸入農産物攻勢への有効な対抗手段 ⑥やり甲斐・生き甲斐 ⑦地域が活性化 地産地消とは? -5 役割・・・ ①生産者と消費者の共存 ②情報化社会への対応 ③地域の自立化 ④地域の良さの発見 ⑤新しいコミュニティーの形成 ⑥新たな展開 地産地消とは? -6 拡大の背景・・・ ①安心・安全な農産物の需要 ②経済力の向上 ③食育の普及 ④肥満・生活習慣病の増加 ⑤食文化の必要性 ⑥規制緩和への対応 ⑦地域再生の意識向上 ⑧知恵・才覚による活性化 地産地消とは? -7 地産地消の類型・・・ ①食育推進による地産地消 ②学校・病院給食における地産地消 ③直売所在型地産地消 ④グリーン・ツーリズム型地産地消 ⑤特産品開発型地産地消 等 地産地消と地域活性化 地産地消 地域活性化 生産を刺激 →関連産業を発展 →地域の資金循環を活発に →地域を活性化する1つの手段 例1:佐賀県唐津市呼子町 観光振興策と観光客の動向の影響大 Ex) 生活市(呼子朝市) 農水産直売所(大漁鮮華) 水産工場 活魚料理店 旅館などの宿泊施設 観光客の減少 販売額の減少 考察① 間接消費も地産地消? 観光政策や観光客への過剰な依拠 安定しない観光客 地元の人の消費に注目! 学校給食に地元産の食材利用! 現状(地場産物販売に当たっての取組) 64.6 63.8 特売日,イベント等の開催 地域特産品(加工品と含む)の販売 63.6 52 62.7 64.4 朝採り販売 生産者の氏名,栽培方法等の表示 52.5 42.3 地場農産物のみの販売 25.1 学校給食・教育機関への食材の提供 58 28.6 19.7 19.1 生産者と消費者の交流活動,体験活動等の実施 18.5 同一地域内に所在する他の産地直売所との連携 高付加価値品(有機栽培品,特別栽培品)の販売 3.8 12.7 農協が運営する産地直売所 2.4 1.7 その他 23.5 12.7 2.5 地場農産物を原料とする加工場,レストランの併設 特になし 56.6 農協の女性部・青年部が運営する産地直売所 0 0 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 (%) 例2:愛媛県今治市 -1- 学校給食 地産地消の学校給食 1981年~ 小学校給食センターから自校式調理場への転換 地産地消率・・・ 米100%、パン約60%、野菜・果物約60% 等 米→パン →豆腐→うどん (ローカルマーケット創出) 工夫・・・Ex)「旬チェック」、豆腐の日 例2:愛媛県今治市 -2- 効果・成果 有機栽培・特別栽培農家の増加 安全を求める消費者の増加 家庭への影響 成人後の食行動の変化 Ex) 地元産であることを重視 例2:愛媛県今治市 -3- 効果・成果 項 目 有機・無農薬であることを重視 立花グループ 市内グループ 市外グループ 9.4% 16.9% 8.7% 産地や生産者が確かであること を重視 49.1% 47.5% 36.9% 食品添加物などの表示に注意し ている 22.6% 22.6% 16.5% 92.5% 86.6% 77.7% なるべく地元産であることを重視 24.5% 21.8% 12.6% 包装などのごみが出にくいことを 重視 11.3% 9.6% 7.8% 60.4% 54.8% 62.1% 見た目がきれいで調理に手間が かからないことを重視 7.5% 6.9% 11.7% とくに何も気にしていない 1.9% 1.5% 3.9% 賞味期限を確かめる 値段が安いことを重視 例2:愛媛県今治市 -4- 波及効果 郷土料理のレシピ紹介@市のホームページ 地産地消の今治食堂 スーパーの地産地消フェア 新たな商品の創出 給食と同じものが食べたい 食育との相乗効果 考察② 学校給食は子供に大きな影響 →その後の購買行動に関わってくる 食育も同時に進められることで相乗効果 ・地元に残りたい子供 が増えるかも ・Uターンが増えるかも ・人口減が防げるかも ・外で特産をアピール するかも 提言 各自治体は地産地消の学校給食を進めるべき ⇐食育の授業に積極的でない学校でもOK ⇐行政主導で行うことが可能 そのために国がその動きを支援する ←資金援助のため、国が支援を行う 例えば… 地産地消の学校給食を導入する自治体にのみ給食 補助金を出す 他の自治体の成功例を参考にするための派遣費用 を出す 展望 子供たち、親たちの地産地消に対する意識向上 →地産地消がすすむ →自給率UP 地元のよいところを給食から感じる →地元に残る子供たちが増える ⇒地域の経済が活性化して、自治体の収入UP →地方交付税交付金などの地方への支援がいらなくな るかも 論点 地産地消は地域を活性化しうるか? 学校給食での地産地消によって地産地消が 推進されるか? 提言の実現可能性は? 参考文献 伊東維年 『地産地消と地域活性化』 日本評論社 2012年4月10日 安井孝 『地産地消と学校給食 有機農業と食育のまち づくり』 コモンズ 2010年3月20日 下平尾勲・伊東維年・柳井雅也 『地産地消 豊かで活 力のある地域経済への道標』 日本評論社 2009年10 月10日 二木季男 『先行優良事例に学ぶ 地産地消と地域再 生』 家の光協会 2008年1月1日 ご清聴 ありがとうございました。
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