COP16 Mexico

COP16 カンクン、メキシコ
COP16
• COP16
期間: 2010年11月29日ー12月10日
場所:メキシコ カンクン(ユカタン半島先端)
中心議題
・ポスト京都の2013年以降をどうするか?
COPとは?
COP(Conference of the Parties:締約国会議)とは、
国際条約で、加盟国が物事を決定するための最高
機関の意味。
COPは正確にはCOP-FCCC(COP Framework
Convention on Climate Change:気候変動枠組条約)
等表す必要がる。他にもCOP-CCD,COP-CBD等あ
るが、ここではCOPはCOP-FCCCを指すものとする。
つづき
MOP:Meeting of the Parties、
京都議定書の締約国会合
<まとめ>
新聞等での訳語
COP2:国連気候変動枠組条約第2回締約国会議
MOP2:京都議定書第2回締約国会合
COPの歴史
• 1992年 UNFCCC採択
• 1992年 気候変動枠組み条約をリオの地球
サミットで条約署名開始
• 1995年 COP1 ベルリン。FCCCには、200
0年以降の具体的な内容がなかった
• 1996年 COP2 ジュネーブ、数値目標設定
をCOP3で決めることを確認
• 1997年 COP3 京都、Kyoto Protocolの採択
• 1998年 COP4 ブエノスアイレス
• 1999年 COP5 ハーグ
つづき
• 2000年 COP6 ハーグ。森林の吸収量の見
積もりに、日米と欧州の間に溝
• 2001年 COP7 マラケシュ。ロシアによる森
林吸収量の同意を覆す不当な要求
• 2002年 COP8 ニューデリー。気候変動およ
び持続可能な開発
• 2003年 COP9 ミラノ
• 2004年 COP10 ブエノスアイレス
• 2005年 COP11/MOP1 モントリオール
• 2006年 COP12/MOP2 ナイロビ
つづき
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2007年 COP13/MOP3 バリ
2008年12月 COP14/MOP4 ポズナニ
2009年 COP15/MOP5 コペンハーゲン
2010年 COP16/MOP6 カンクン
京都議定書
○先進国の温室効果ガス排出量について、法的拘束
力のある数値目標を各国毎に設定。
○国際的に協調して、目標を達成するための仕組みを
導入(排出量取引、クリーン開発メカニズム、共同実
施など)
○途上国に対しては、数値目標などの新たな義務は
導入せず。
5%削減を目指す。
数値目標
対象ガス : 二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、HFC
PFC、SF6
吸 収 源 : 森林等の吸収源による温室効果ガス吸収
量を算入
基 準 年 : 1990年 (HFC、PFC、SF6 は、1995年とし
てもよい)
目標期間 : 2008年から2012年
目
標 : 各国毎の目標→日本△6%、米国△7%、
EU△8%等。
先進国全体で少なくとも5%削減を目指す
地球温暖化ガス
• HFC: ハイドロフルオロカーボン
• PFC:パーフルオロカーボン
• SF6:六フッ化硫黄
京都議定書発効
発効
2005年 2月16日発効
京都議定書批准状況
2005年9月19日 156カ国
その後 増えて172か国 以上
京都議定書による効果
ある論文によると、この京都議定書が完全に
実行されるならば、2050年の温度上昇を0.02
度から0.28度の間に留めることができるだろう
という。
IPCCの予測では、2100年には1990年時の温
度よりも、1.4度から5.8度の間の上昇を示す。
第25条(発効条件)
• この議定書は、附属書Iの締約国の 1990年
における二酸化炭素排出総量の 少なくとも55
パーセント を占める附属書Iの締約国を含む
55箇国以上 の条約の締約国が批准書、受託
書、承認書又は加入書を寄託した日の後90
日目の日に効力を生ずる。
削減目標
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先進国全体でマイナス5.2%
各国で数値は異なる。日本はマイナス6%
基準年は1990年
実現時期は、2008年ー2012年
京都メカニズム
①クリーン開発メカニズム(CDM)
先進国が発展途上国に、技術・資金の支援を
行いGHGの削減分を先進国の削減とする制
度
②排出量取引
先進国間で、排出枠の売買を認める制度
(この項続く)
③共同実施
先進国同士で共同して温暖化対策を行う制度
④吸収源活動
基準年以降の植林、森林管理、植生の管理な
どで CO2 の吸収源が増加した分を、温室効
果ガス排出量削減に換算し算入するもの
注)計画では日本の6%削減のうち3.9%は④
による
温暖化は誰に責任があるのか?
• 二酸化炭素の増加は世界の国すべてに、同
様に責任があるわけではない。
• 世界の人口の半数近く(1日2ドル以下の生
活者の数は28億人)は、バイオマスにその燃
料を頼っている
• 産業革命以来、工業生産を拡大してきた先進
国にその責任はある。
日本の二酸化炭素削減の現状
スペインの人口の推移
46.02/38.84=1.18
人口増加⇒CO2排出増加
• 1990⇒2010 人口増加1.18倍 18%増
• 二酸化炭素排出 53.3%増
発行時点で55%以上だった
• 現在の京都議定書締約国の割合は3割未満
• 京都議定書延長反対派の意見
京都議定書の延長は、全世界の排出をその3
割未満に押し付けることではないか