財政・金融入門(1クラス)-第6講 国と地方の関係 2008年5月20日 第5限 1 地方税 地方交付税交付金(=地方交付税) 国庫支出金(=補助金) 地方債 三位一体の改革 ⇒詳細については,「地方財政Ⅰ・Ⅱ」の講義で説明 2 (第2講・第3講の再説) 国・地方 ①税収入(国税・地方税)+借金(国債・地方債) =歳入 ⇒財政支出=国・地方の経済活動 =歳出 ②相互に資金の繰入れ(特に,国から地方) ③社会保障基金への資金繰入れ=公費負担 3 地方税 4 地方税=住民税,事業税、固定資産税など…資料6-1 ⇔国が定めた地方税法 税収入だけでは財源不足 2007年度:地方税は歳入の49.5%(地方全体) →残りはすべて借金(地方債)でまかなう? ⇔国から地方への資金繰入れ+借金(地方債) 地方交付税交付金(=地方交付税) 国庫支出金(=補助金) ⇒国・地方間の財源配分…資料6-2 5 地方交付税交付金(=地方交付税) 6 地方の財政力格差を是正 国税5税→地方の財政力に応じた資金配分…資料6-3 cf. 不交付団体(2007年度) 国は使途を制約しない 7 国庫支出金(=補助金) 8 国庫支出金(=補助金) 地方の財政力格差を是正→× 国が使途を特定→国が地方の財政支出を誘導 補助事業の一部が地方負担となる場合も 補助事業=国庫支出金(=補助金)+地方負担 ex. 義務教育費国庫負担金 9 地方債 10 国と地方の協議による発行(=借金) ⇔地方債の発行が地方財政の一段の悪化を招く可能性? →国の許可が必要 地方債依存度(地方全体)…資料6-4 =新規地方債発行額÷地方の歳入総額 11 三位一体の改革 12 三位一体の改革(2004年度~) ①補助金改革 ②地方交付税改革 ③税源移譲(国税→地方税) →(1)国から地方への資金繰入れを抑制 (2)地方が決定すべきことは地方が自ら決定 実施された改革(~2006年度) ①補助金削減:約4兆円 ex. 義務教育費国庫負担金 ②地方交付税の抑制:約5兆円 ③地方への税源移譲:約3兆円 所得税減収⇔住民税増収 13 三位一体の改革の問題点 賛成:財政力の強い地方 反対:財政力の弱い地方 14 第7講の予定 社会保険 公的年金 公的医療保険 15 参考資料の出典等 資料6-1…総務省編「平成20年版(平成18年度決算)地方財政白書」 http://www.soumu.go.jp/menu_05/hakusyo/chihou/20data/img/z-025.gif 資料6-2…総務省「目で見る日本の地方財政 地方財政の状況 平成18年版地方財政 白書ビジュアル版(平成16年度決算)」 http://www.soumu.go.jp/iken/zaisei/18data/jyoukyou.pdf 資料6-3…総務省編「平成18年版(平成16年度決算)地方財政白書」 http://www.soumu.go.jp/menu_05/hakusyo/chihou/18data/18czb1-3.html 資料6-4…総務省編「平成20年版(平成18年度決算)地方財政白書」 http://www.soumu.go.jp/menu_05/hakusyo/chihou/20data/img/z-032.gif 16
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