香川大学の発展と改革のために -現状課題-

香川大学の発展のために
-現状と課題-
2009年6月29日
伊藤 寛
香川大学の沿革と変遷
旧香川大学創設(1949) 学芸学部・経済学部
農学部(1957)
一般教育部・主事法制化(1972)
 香川医科大学の創設(1978)
法学部(1981)
愛媛大学連合農学研究科(1986)
香川医科大学看護学科(1996)
工学部(1997)
 新香川大学へ統合(2003)
 国立大学法人香川大学へ移行(2004)
香川大学愛媛大学法務研究科
地域マネージメント研究科

国立大学法人化とその後
現在は,法人化の過程上にある
 自主・自律組織としての法人への着実な前進
 6学部8研究科から成る組織としての一体感
 教育体制の一体感

大学の現状

教育
入試の現状
教育4.1(2.8,6.4),人間発達3.0(1.6,5.8),法2.9(2.4,4.9),経済3.7(2.5,6.1)
医6.6(5.7,12.8)看護4.8(2.8,12.9),工3.0(1.7,7.6),農3.9(2.9,10.5)
就職の現状
TOEICの現状 380点
留学生の現状 105+53人/(院+学),18カ国

研究
科研費
295,720千円/167,共同・受託研究,寄附金1049,000/
研究者受入 48人

社会貢献

運営
外部資金の獲得状況(平成18年度)
香川大学
医学部・付属病院の課題
効率化係数・病院建て替え
 多忙・研修医制度
 59.4%(9位)(診療経費/病院収益x100)
 18%(運営費交付金(病院)/運営費交付金
(全体))
 学生定員増(10人)に対して教員増0
 看護学科の課題: 実習時間 大学院

大学改革案の議論のために
 改革目的の明示
 教育論を先行させる
 議論は説明責任を前提として
 全体像と部分の関係
教育組織と教員組織分離
 教員削減の準備?
 中規模大学のモデル化?
 煩雑すぎる教育研究組織の運営
 「学生のための」教育内容になりにくい
 分散キャンパスでは実質的に困難
マスコミ報道が優先

すでにマスコミに報道された部分
 教育学部人間発達環境課程の改組
 経済学部地域社会システム学科の解体
 教育組織と教員組織の分離
 新たな学部の設置―教養学部
 大学院の再編―人文社会科学系博士課程の設
置を含む
現在の条件下でどうするか?
報道された部分は変えられない?
 教員免許の課程認定の具体的検討
 フィージビリティの調査
 ベターな教育・研究組織の検討
 教育組織と研究組織との一体的運営
各学部・研究院の選択
college型(学部) or school型(大学院)

教養学部の問題点
学生募集
香川大学生の状況
 教員
どこから何人,
 残りの学部はどうなる?

特に教育学部の教員養成機能
就職
どこに?
 大学院計画は?

新香川大学としての一体感の醸成
ー それではどうするか ー

総合大学としての教育 更なる統合を目指
して (新香川大学の4.5年)

6学部8研究科大学としての統一感

全学的課題としての共通教育の構築
学士課程教育:学士力 (文化・学術・職業)
教育はどのようにするのか?







学士力・「21世紀型市民」の養成と学士プログラム
構築の検討
共通教育の整備と責任体制の整備
基礎教育と実践型(体験型)教育を強化
各学部学生の実情にあった教育体系の整備
授業以外の部分の教育効果 メンターとしての教
員の役割
学生による学生の支援
部局ごとの教育基盤の整備
研究をどうするか?

大学としての特色ある研究課題

長期的課題としての研究基盤整備と大型資金獲得
のための全学体制の構築

重点研究:大学-学部-学科の各レベルで設定

研究予算の配分
競争的資金+重点基盤整備資金

年度を越えた「つなぎ研究基金」の融資
社会貢献

「知の拠点」としての存在感と生涯学習拠点

地域との共同・連携による共同研究,研究課
題の発掘等

産学官連携:地域活性化に資する教育・研究

地域社会への人材供給
教育界,産業界,公共機関,医療機関,
社会福祉機関
運営の形態
執行部の説明責任
 全学的意見の吸い上げと集約
 大学と学部の関係-中間機関の活性化

情報の公開・共有の促進
役員会-事務体制の整備(効率的運用)
 大学採用事務職員の育成と登用
 学部長裁量経費の新設

(学部の実情に合わせて)
医学部・付属病院の課題
全国的課題
・効率化係数
・多忙・研修医制度・看護師
 学内的課題
・人間を育てる教育をどうするか
・病院建て替え
・学生定員増に対する教員数の検討
・看護学専攻大学院

学生生活

学生のための環境作り (学内,学外)
学生を大学に滞在させるために

学生の待遇改善
生活基盤の改善(授業料,奨学金)
学習基盤の充実(学習機器,学習支援体制)
留学生の支援体制(宿舎,授業料,奨学金など)
次期中期目標・計画の策定

次期中期目標期間(2010~2015)の評価が
香川大学の帰趨を決める

着実な成果による漸進的進歩
「学生中心の大学」に相応しい教育・研究の着
実な実践をめざす目標・計画

中期目標・計画の項目・表現の徹底した点
検
教職員の待遇改善
働き甲斐のある職場
 事務的仕事量の削減策を検討する
無駄と思われる残業を減らす
 職員(特に女性)の休憩スペースを確保する

ご静聴ありがとうございました