建築家の材料選択 - WEB PARK 2014 | 東京大学情報

建築家の材料選定
7班
辻野、丁、東海林、友澤、長野
歩道の舗装材について
• 身近にありながらあまり意識することのない
歩道の表面。その舗装材に着目して選定の
基準、配色や構成といったデザインのルール
を探る。
舗装材に求められる諸性能
①
②
③
④
⑤
⑥
歩行安全性
保水性、透水性
耐久性
大量調達
経済性
メンテナンス性
よく使われる舗装材
インターロッキング・・・
前述の諸条件をよく満た
すものではある。
東京周辺の歩道の例 ①
皇居周辺
これは皇居周辺の歩道を異なる管理
者が協力し、共通のデザインルール
で舗装しなおしたものである。皇居周
辺という格調高い場所性、エージング
による効果を考慮して自然石を利用。
東京周辺の歩道の例②
銀座 中央通り
これも自然石(御影石)を舗装材とし
たものであるが、この御影石はもとも
とは都電の敷石として利用されていた
もの。都電の廃止とともに大量に売却
されたこの石を歩道の舗装材として再
利用。高級感の演出に成功している。
東京の歩道の例③
用賀プロムナード
象設計集団によるデザイン。ここでは
ほかではあまり見られない瓦を舗装
材としている。駅から美術館までの比
較的長い距離をつなぐ遊歩道として設
計されたため、かなり強いテーマ性が
求められたと思われる。
東京周辺の歩道の例④
幕張ベイタウン
計画的に街づくりを行っている地域で
あるので、歩道の舗装材に関してもガ
イドラインを設け、材料の選定をして
いると思われる。注目すべきところは
建物と歩道の色彩に関する統一的デ
ザインを行っていること。
東京周辺の歩道の例⑤
本郷通り
砂利を樹脂で固めた舗装材と、レンガ
の壁を意識してか、レンガを一部帯状
に並べている。キャンパスの向かい側
の歩道はキャンパス側の舗装とは少
し異なるデザインとなっている。
色彩・・・灰色あるいは暖色系が主流
自然石・・・一部でしか見られない
インターロッキング・・・陳腐化
歩道デザインの現状
• 何かシンボルがあればうまくいく
• 町並みに付随するものでしかない。しかし東
京の町並みといったら・・・
歩道を景観デザインの主体として扱っ
てもいいのではないか。水平方向に
無限の広がりを持つ歩道。歩道のデ
ザインが町や都市を変えていくことも
可能かもしれない。
そのためにも新たな舗装材をもっと積
極的に取り入れるべきだと考える。