アイドルと練習生期間との関係

アイドルと練習生期間との関係
目次
1.テーマの設定理由
2.仮説立案
3.データ資料
4.データの出典
5.仮説の検証
6.まとめ
7.考察
1.テーマの設定理由

韓国のアイドルは、それぞれ何カ月から何年
間にわたる、いわゆる「練習生期間」を経てデ
ビューに至る。

「幼いころからダンスをやっていた人は、背
が小さい」という通説を確認してみたい。

練習生期間と身長との関係以外に相関があり
そうな要素は何があるだろうか。
2.仮説立案
1)「幼い頃に練習を始めた人ほど背が小さい」
2)「練習生期間が長かった人ほど、音楽番組の1位
回数が多い」
3)「練習生期間が長かった人ほど日本で人気がある」
3.データ資料(男子8グループ、36名)
名前
グループ名
性別
練習開始年齢
練習期間
身長
音楽番組1位回数
mixi会員数
YOONHO
東方神起
男
16
36
184
28
27072
CHANGMIN(1)
東方神起
男
14
30
186
28
29824
JAEJUNG
YUCHEON
JUNSU(1)
T.O.P
G-DRAGON
SOL
D-LITE
V.I
TAECYEON
JUNSU(2)
WOOYOUNG
NICHKHUN
JUNHO
CHANSUNG
JOKWON
CHANGMIN(2)
SEULONG
JINWOON
ONEW
JONGHYUN
KEY
MINHO
TAEMIN
SEUNGHO
G.O
JOON
CHEONDUNG
MIR
DUJUN
YOSEOP
GIKWANG
JYJ
JYJ
JYJ
BIG BANG
BIG BANG
BIG BANG
BIG BANG
BIG BANG
2PM
2PM
2PM
2PM
2PM
2PM
2AM
2AM
2AM
2AM
SHINee
SHINee
SHINee
SHINee
SHINee
MBLAQ
MBLAQ
MBLAQ
MBLAQ
MBLAQ
BEAST
BEAST
BEAST
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
男
16
17
13
17
8
13
17
16
19
17
18
18
17
17
13
23
20
17
18
16
15
16
13
17
17
18
18
16
19
14
15
36
18
72
30
132
72
2.5
8
24
48
4
30
18
24
90
3
24
8
30
36
36
24
42
60
60
48
18.5
36
24
72
60
180
180
178
179
172
168
175
170
185
180
178
180
178
184
173
180
186
185
177
173
177
181
175
176
177
180
181
178
178
168
168
28
28
28
36
44
41
35
40
19
19
19
19
19
19
2
2
2
2
16
16
16
16
16
0
0
0
0
0
6
6
6
30903
36668
25475
13414
20393
3766
2658
3523
2823
2059
2592
3194
2199
3979
3720
545
1213
1772
5985
4891
6092
1963
8703
1971
2078
3895
2577
2481
4133
4214
3060
DONGWOON
BEAST
男
16
36
180
6
2067
JUNHYUNG
BEAST
男
16
48
175
6
4119
HYUNSEUNG
BEAST
男
17
36
174
6
3152
3.データ資料(女子6グループ、32名)
名前
グループ名
性別
練習開始年齢
練習期間
身長
音楽番組1位回数
mixi会員数
TAE YEON
YOONA
JESSICA
TIFFANY
SOO YOUNG
YURI
SUNNY
HYOYEON
SEOHYUN
SUNYE
YUBIN
SOHEE
YEEUN
HYERIM
GYURI
SEUNG YEON
少女時代
少女時代
少女時代
少女時代
少女時代
少女時代
少女時代
少女時代
少女時代
Wonder Girls
Wonder Girls
Wonder Girls
Wonder Girls
Wonder Girls
KARA
KARA
女
女
女
女
女
女
女
女
女
女
女
女
女
女
女
女
16
13
12
16
13
13
14
12
13
12
18
13
19
15
19
19
36
60
87.6
36
78
72
48
84
60
84
24
30
0
36
12
12
159
166
161
160
170
167
157
159
168
160
163
163
165
164
163
160
44
44
44
44
44
44
44
44
44
21
21
21
21
21
8
8
15729
19954
9037
12265
14738
6401
4292
2147
8876
172
136
102
88
19
9357
17929
NICOLE
KARA
女
16
8
164
8
19518
HARA
JIYOUNG
KARA
KARA
女
女
18
15
3
0.5
162
167
8
8
33980
21596
BOM
2NE1
女
22
48
165
18
6780
SANDARA
2NE1
女
24
24
162
18
5646
CL
MINJI
VICTORIA
AMBER
LUNA
KRYSTAL
SULLI
MIN
SUZY
FEI
JIA
2NE1
2NE1
f(x)
f(x)
f(x)
f(x)
f(x)
Miss A
Miss A
Miss A
Miss A
女
女
女
女
女
女
女
女
女
女
女
14
12
20
15
13
12
12
12
15
21
19
60
36
30
36
42
48
48
90
10
36
36
162
161
168
168
158
165
170
161
166
164
164
18
18
5
5
5
5
5
2
2
2
2
4150
2582
2244
798
716
1131
1765
281
654
198
310
4.データの出典
★ウィキペディア(韓国版・日本版)
★mixi(http://mixi.jp/home.pl)
★各グループの公式サイト
http://toho-jp.net/index.html
http://www.ygbigbang.jp/
http://www.2pmjapan.com/
http://shinee.jp/
http://www.mblaq.jp/
http://www.beast-beauty.com/
http://www.girls-generation.jp/
http://www.karaweb.jp/
5.仮説の検証
1)「幼い頃に練習を始めた人ほど背が小さい」-男子
モデル集計
モデル
R
.481a
1
調整済みR2乗
R2乗
.231
推定値の標準誤差
.208
2.229
a. 予測値: (定数)、身長。
分散分析b
平方和 (分散成
モデル
1
分)
回帰
自由度
平均平方
50.722
1
50.722
残差 (分散分析)
168.917
34
4.968
合計 (ピボットテーブル
219.639
35
F値
10.209
有意確率
.003a
)
a. 予測値: (定数)、身長。
b. 従属変数 練習開始年数
男子アイドルの身長と練習開始年齢との相関係数は0.481で、
中間くらいの正の関係があると言える。F検定の結果も0.003
で、0.05以下なので、回帰モデルは成立すると判断できる。
5.仮説の検証
1)「幼い頃に練習を始めた人ほど背が小さい」-女子
モデル集計
モデル
R
R2乗
.026a
1
.001
調整済みR2乗
推定値の標準誤差
-.033
3.443
a. 予測値: (定数)、身長。
分散分析b
平方和 (
分散成分
モデル
1
)
回帰
自由度
平均平方
F値
.247
1
.247
残差 (分散分析) 355.722
30
11.857
合計 (ピボット
31
355.969
有意確率
.021
.886a
テーブル)
a. 予測値: (定数)、身長。
b. 従属変数 練習開始年数
女子アイドルの身長と練習開始年齢との相関係数は0.026で、ほ
とんど関連がないと言える。F検定の結果を見てみると、0.886と
いう大きい数値が出ていることが分かる。回帰モデルも成立しな
いということになる。
5.仮説の検証
2)「練習生期間が長かった人ほど、音楽番組の1位
回数が多い」

モデル集計
モデル
R
.297a
1
R2乗
調整済みR2乗
.088
推定値の標準誤差
.075
25.2524
a. 予測値: (定数)、音楽番組1位回数。
分散分析b
平方和 (分
モデル
1
散成分)
回帰
残差 (分散分
自由度
平均平方
4085.064
1
4085.064
42087.163
66
637.684
46172.227
67
F値
有意確率
6.406
.014a
析)
合計 (ピボッ
トテーブル)
a. 予測値: (定数)、音楽番組1位回数。
b. 従属変数 練習期間
相関係数は0.297で、弱い正の相関があることが分かる。ま
た、F値の有意確立は0.014で、成立する回帰モデルという
ことも分かってくる。
5.仮説の検証
3)「練習生期間が長かった人ほど日本で人気がある」
モデル集計
推定値の標準誤
モデル
R
1
差
調整済みR2乗
R2乗
.028a
.001
-.014
26.4394
a. 予測値: (定?)、mixi会員数。
分散分析b
平方和 (分散成
モデル
1
分)
回帰
自由度
平均平方
35.320
1
35.320
残差 (分散分析)
46136.907
66
699.044
合計 (ピボットテーブル)
46172.227
67
F値
.051
有意確率
.823a
a. 予測値: (定数)、mixi会員数。
b. 従属変数 練習期間
相関係数はー0.028で弱い不の相関が見られる。F検定の有意
確立も0.823で、回帰モデルも妥当ではないと判断される。
6.まとめ

仮説1)「幼い頃に練習を始めた人ほど背が小さい」という仮説
に対しては、男子と女子との違いがみられた。男子は両変数間の
関係性が見られ、仮説がある程度成立すると言える結果がでた反
面、女子の場合はほとんど関係がなく、仮説は当てはまらないと
いう結果がでた。

仮説2)「練習生期間が長かった人ほど、音楽番組の1位回数が
多い」の分析結果は、両変数は弱い関係を持っているということ
だった。この分析での「練習期間が長い」ということは、その分、
実力をつむ時間が長かったことを意味し、「音楽番組で1位を獲
得した回数が多い」ということは、その分いいパフォーマンスで
大衆に愛されたことを意味する指標の一種である。

仮説3)「練習生期間が長かった人ほど日本で人気がある」の結
果は、両変数の間ではほとんど関係がないということだった。
7.考察

仮説1)のような結果がでた理由は、男子の方が女子より短期
間で急激な成長をするため。もしくは、女子より男子のダンス
が激しいためと考えて良いのだろうか。

仮説2)この分析にはアイドル個人のデータを用いて分析を
行ったが、実はアイドルは大体グループ活動をすることが多い。
その中で1位を取れる要因は、個人の実力が含まれないとは言い
切れないが、それ以外にもさらに複雑な要素が交わっているよ
うである。

仮説3)は、データの指定が一番難しかった。日本での人気を
全てのアイドルに公平に数値化することが困難で、データの設
定に関して少し疑問が残る。やはりデビュー前とはいえ、各事
務所の練習生の情報はファンの間で出回るようになり、その分
認知度を上げられると考えた。それが日本でも適用されるのか
を検定することが仮説3)の一番の目的であったが、上手くい
かなかたようで少し残念に思う。