TPP参加の是非 肯定派 柿沼・山下・竹永・藤井

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*そもそもTPPとは?
*TPPはTrans-Pacific Partnershipの略であ
り、「環太平洋連携協定」と訳されてい
る。加盟国間の関税を撤廃し、サービス
貿易、政府調達、競争、知的財産権、人
の移動等の取り決めを含んだFTA(自由
貿易協定)、EPA(経済連携協定)の一
つである。
*現在の加盟国はブルネイ、ニュージー
ランド、チリ、シンガポール(P4)で
あり、加盟交渉国はマレーシア、ペルー、
アメリカ、オーストラリア、ベトナムで
ある。
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1TPPに参加することで、日本経済の発展につながる
2多くの企業がTPPに参加するべきとしている
3TPPを機に、農業活性化が図れる
以上3点より、我々は TPPに参加すべきであると主張する
1.TPPに参加することで、日本経済の発展につながる
アメリカ市場におい
て日本勢は停滞気
味だが、韓国産の
車はシェアを伸ばし
ている。
日産のシェアが2
010年の段階で
韓国の現代・起亜
に追い抜かれて
いる
日本の20年度輸出(米国・ベトナム
向け)
TPP交渉参加国と日本の平均関税率
アメリカとベトナムに向けての輸出構成の中で機械
(乗用車を含む)が多くを占めている事がわかる。
ベトナムの電気製品にかかる関税
率は高い。
またアメリカは乗用車2.5%となっ
ているが、トラックは25%と高関
税である。
高関税が輸出の足かせとなっている!
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TPP に 参 加 す る と 、
GDPが現 状よ りも 2.4
~ 3.2兆 円 増 加 し 、 経
済 成 長 率 を 0.48 ~
0.65%押し上げる!
TPPに参加することで、製造業などの輸出産業が競争力をつけ、
日本経済にとってプラスにはたらく。
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TPPに参加することが日本
にとって必要と考えている企
業は65%(7097社)にも上
ることがわかる。
出所:帝国データバンク
産業レベルで見てみると・・・
10業界中7業界で6
割以上の企業が
「日本にとって必
要」としている。その
数6120社。
農林水産業の企
業でも、TPPが日
本にとって必要と
している企業は
少なからずある。
以上より、多くの企業がTPPに参加すべきと考えているとい
える。
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現在、農業は「農業就業人口の減少」と
「高齢化」により、持続性が危ぶまれている。
TPPが必要とする企業の中でも
TPPに参加する上で「農業部門などへの総合
対策の提示」が必要とする声は多い。
20年前に比べ、農業就業
人口は46%減。
高齢化も進行している。
現在、農業従事者の平均
年齢は65.8歳。
この背景には、農業が儲からない状況にあることが挙げられる。
販売農家一戸あたりの農
業所得は20年前の半分
以下に!
一戸あたりの経営耕地面
積が狭く、効率化が進ん
でいないことが原因とされ
る。
しかし
農業事業者が全体で減少
傾向にある中でも、経営
耕地面積の広い農業事業
者は増えている。
こうした状況を踏まえ、TPPに参加すれば・・・
* 小規模農家の大量離農により、農地集約・大規模化が
進む
経営耕地面積規模別農業従事者の年齢構成
都府県経営耕地面積規模別の離農率
これら二つの図から、小規模農家では高齢化が顕著であり、また離農率も高いことがわかる。
TPPに参加することで、農地集約・大規模化が進み、戸別所
得補償を大規模農家に絞って拠出することで政府の負担は軽
減し、大規模農家にとっては生産コストの低下につながる。
農業生産法人さかうえの例
さかうえは、鹿児島県において延べ150haの耕地に野菜・飼料用作物
の生産を行う大手農業生産法人。積極的に農地を集積し、規模拡大と
機械化・システム化によってコスト削減を行っており、売上規模は2
億円。昨年12月には、住友商事と資本提携し、更なる事業拡大を図る。
以上より、TPPに参加することで、
大手の農業生産法人が増える見込みがあり、
それは農業活性化につながる。
TPPに参加することで、日本経済の発展につながる
多くの企業がTPPに参加するべきとしている
TPPを機に、農業活性化が図れる
以上3点から我々はTPPに参加すべき
であると考える。
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