日本における「自然学校」の動向 —持続可能な社会を

広島修道大学「環境教育概論」
「自然学校」
—持続可能な社会を築いていくための学習拠点—
西村仁志
「自然学校」とは(定義)
• 自然を舞台とした教育施設
• 「自然体験活動を中心とした学習拠点」
• 「〜自然学校」を自称しているかどうかは問わな
い
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自然体験の活動の場
自然体験の指導者が常駐
自然体験活動を通年実施
機会を運営できるシステムをもつ
「自然学校」とは
①
②
③
教育のあり方の問い直し、代案提示。
地球環境と人類社会の持続可能性への危機感
地方の過疎化と都会への人口集中
これらを背景として、主に民間のパイオニアたちが起
業した「自然のなかでの学び舎」の実践がしだいに専
門領域として確立し、また社会的認知が進みつつある
過程。
自然学校の事例
「森と風のがっこう」(岩手県葛巻町)
「森と風のがっこう」(岩手県葛巻町)
「くりこま高原自然学校」(宮城県栗原市)
「くりこま高原自然学校」(宮城県栗原市)
多様化する「自然学校」のテーマ
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自然体験活動
環境教育
冒険教育
アウトドア・スポーツ
エコツアー
自然保護
自然再生
指導者育成
企業人教育
• 持続可能な「暮らしづく
り」(自給農、自然エネ
ルギーなど)
• 食育・健康づくり
• 不登校、引きこもり、
ニートへの支援
• 地域振興
• 幼児教育
• 国際協力
• 被災地支援
「自然学校」の展望と課題
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経営基盤、組織力、資金力等が脆弱
人材不足、スタッフ養成のシステムの未確立
既存法制度との整合性
地域貢献と市民的公共性の確立
災害救援
社会変革にむけて自立する自然学校へ
「サスティナブル・ラーニング・センター」として、持
続可能な社会形成の拠点に
• E.S.D.…Education for Sustainable Development
鑑賞後の小レポートの課題
1. 「森と風のがっこう」で行われている環境教育の
取り組み
2. 「森と風のがっこう」の地域社会への貢献
3. 「森と風のがっこう」が、どのように人々の「これ
からの生き方」に影響を与えていくか
以上3点について、番組中の場面を示しながら大切
だと思うことがらについて述べなさい。
・『先生あのね」も書いてください