幼稚部教育要領の改訂 について 徳島県教育委員会 (1)総則についての改訂では ① 幼稚部における教育の基本 ・ 「幼児期の教育は,生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なもので あること」は、従前は「幼稚部における教育の目標」で規定していたが、幼 稚園教育要領の改訂に準じ、第1章総則「第1 幼稚部における教育の基 本」で規定した。 ② 幼稚部における教育の目標 ・ 学校教育法や幼稚園教育要領の改訂を踏まえ、次の目標の達成に努 めることを示した。 ○ 学校教育法第23条に規定する幼稚園教育の目標 ○ 障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服し自立を図るために 必要な態度や習慣などを育て、心身の調和的発達の基盤を培うようにする こと。 ③ 教育課程の編成 ・ 幼稚部は、幼稚部における教育の目標の達成に努めることにより、義務 教育及びその後の教育の基礎が培われることを明確にした。 第1 幼稚部における教育の基本 幼児期における教育は、生涯にわたる人 格形成の基礎を培う重要なもの・・・・・(略)ま た教師は幼児一人一人の活動の場面に応じ て、様々な役割を果たし、その活動を豊にし なければならない。 • 「人間形成の基礎を培うこと」が示されているがこれは、 教育基本法が改正され、第11条に幼児期の教育が盛り 込まれ、これを踏まえている 追加 第1 幼稚部における教育の基本 ○ ○ ○ ○ 教師の役割について(解説書①p43) 保護者に対する支援 「個別の教育支援計画」を作成について 保護者の支援という観点から (解説書①p46) 今回数多くの書き込みがされている。 幼稚部における教育の目標 ② 幼稚部における教育の目標 学校教育法や幼稚園教育要領の改訂を踏まえ、次の目標 の達成に努めることを示した。 ○ 学校教育法第23条に規定する幼稚園教育の目標 (幼稚園教育目標に準じる) ○ 障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服し自立 を図るために必要な態度や習慣などを育て,心身の調和的発 達の基盤を培うようにすること。 (特別支援学校の幼稚部独自の目標) 第2章 ねらい及び内容等 (2) ねらい及び内容等についての改訂では 各領域のうち,幼稚園教育要領に準ずる「健康」、 「人間関係」、「環境」、「言葉」及び「表現」については、 幼稚園教育要領の改善に準じた改善を図ることとした。 「自立活動」については、 障害の重度・重複化、 多 様化等に対応する観点から、内容等の充実を図った。 (2) ねらい及び内容等について 「この章に示すねらいは,幼稚部修了までに育つことが期 待される生きる力の・・・・・(略)幼稚部における教育の基本を 逸脱しないよう慎重に配慮する必要がある。」 • 5領域を総合的に指導されるものが幼稚部の教育の 目標。しかし、障害のある幼児の場合では、自立活 動に重点をおいた指導も重要となる。 「自立活動の時間の指導」を 「自立活動に重点を置いた指導」という表現をしている。 自立活動 1 ねらい 「個々の幼児が自立を目指し、障害による学習上 又は生活上の困難を主体的に改善・克服するため に必要な知識,技能,態度及び習慣を養い、もって 心身の調和的発達の基盤を培う。」 ここで言う「自立」とは、幼児がそれぞれの障害の 状態や発達の段階等に応じて、主体的に自己の力を 可能な限り発揮し、よりよく生きていこうとすることを意 味している。(従前の捉え方と同じ) 2 内容 (3) 人間関係の形成 ア 他者とのかかわりの基礎に関すること。 イ 他者の意図や感情の理解に関すること。 ウ 自己の理解と行動の調整に関すること。 エ 集団への参加の基礎に関すること。 (4) 環境の把握 イ 感覚や認知の特性への対応に関すること。 新規 3 指導計画の作成と内容の取扱い (2) 個別の指導計画の作成に当たっては、次の事項 に配慮すること ア 個々の幼児について、障害の状態、発達や経験の 程度、興味・関心、生活や学習環境などの実態を的確 に把握すること。 エ 幼児の活動の状況や結果を適切に評価し、個別の 指導計画や具体的な指導の改善に生かすよう努める こと。 新規 PDCAサイクルで指導を 進めましょう 第3章 指導計画の作成に当たって の留意事項 第1 一般的な留意事項 • すべての幼児に個別の指導計画を作成すること • 多様な体験をするとともに心身の調和のとれた発達 を促すようにしていくこと • 家庭との連携に当たっては保護者の幼児期の教育 に関する理解が深まるよう配慮すること • 幼稚園の幼児などと活動を共にすることを計画的組 織的に行うこと • 関係機関と連携した個別の教育支援計画をすべて の幼児に作成すること 新規 個別の指導計画の作成 3 幼児の障害の状態などに応じた効果的な指導を行うため 、 一人一人の幼児の実態を的確に把握し、個別の指導計画 を作成すること。また、個別の指導計画に基づいて行われ た活動の状況や結果を適切に評価し、指導の改善に努め ること。 個別の指導計画の例 例えば,学級ごとなどの集団で行う遊びなどの指導計画 に、個々の幼児の実態に応じて、一人一人の指導のねらい や、環境設定上又は指導上の配慮などを個別に付記する などして個別の指導計画を作成する。 新規 総合的な活動の中での個別の指導計画の工夫 体験の多様性と関連性 5 幼児が様々な人やものとのかかわりを通して,多様な体験を し、心身の調和のとれた発達を促すようにしていくこと。その際、 心が動かされる体験が次の活動を生み出すことを考慮し、一 つ一つの体験が相互に結び付き、学校生活が充実するように すること。 • 体験の質の重要性 (体験がキーワード) • 様々な体験を幼稚部でも生かしていく必要がある。 (幼稚園の方で入った留意事項) 新規 家庭や地域社会との連携 9 幼児の生活は、家庭を基盤として地域社会を通じて次第に広 がりをもつものであることに留意し、家庭との連携を十分に図る など、学校生活が家庭や地域社会と連続性を保ちつつ展開さ れるようにすること。(略)また、家庭との連携に当たっては、保 護者との情報交換の機会を設けたり、保護者と幼児との活動 の機会を設けたりなどすることを通じて、保護者の幼児期の教 育に関する理解が深まるよう配慮すること。 教育基本法が改正され、第13条には「学校、家庭及び地域住民その他の 関係者は、教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに、互の 連携及び協力に努めるものとする」と規定をうけて 追加 幼稚園児と活動を共にする機会 11 幼児の経験を広めて積極的な態度を養い、社会性や豊か な人間性をはぐくむために、学校生活全体を通じて、幼稚園 の幼児などと活動を共にすることを計画的、組織的に行うと ともに、地域の人々などと活動を共にする機会を積極的に 設けること。 ・ 小・中学校では、交流及び共同学習 ・ 幼稚部では、活動を共にする、共にする活動 の表現 追加 個別の教育支援計画の作成と他機関等との連携 13 家庭及び地域や医療福祉保健等の業務を行う関 係機関との連携を図り長期的な視点で幼児への教 育的支援を行うために、個別の教育支援計画を作 成すること。 • • 「個別の教育支援計画の作成」を追加。 他機関との連携は従前も記載。 新規 第2 特に留意する事項 • 複数の障害を併せ有する幼児の指導についての配 慮事項 • 教育課程に係る教育時間終了後等に幼児を対象に 行う教育活動の留意事項 • 地域における特別支援教育のセンターとしての役割 などを新たに示した。 複数の種類の障害を併せ有する幼児の指導 4 複数の種類の障害を併せ有する幼児の指導に当たっては、 専門的な知識や技能を有する教師間の協力の下に指導を 行ったり、必要に応じて専門の医師及びその他の専門家の指 導・助言を求めたりするなどして、全人的な発達を促すように すること。」 • 他機関等の専門家などの連携に「個別の教育 支援計画」を活用する。 新規 教育課程に係る教育時間の終了後等の教育活動 5 教育課程に係る教育時間の終了後等に幼児を対 象に教育活動を行う場合は、第1章の第1に示す幼 稚部における教育の基本及び第2に示す幼稚部に おける教育の目標を踏まえて実施すること。その際、 幼児の心身の負担、教育課程に基づく活動との関 連、家庭との緊密な連携などに配慮すること。 • あずかり保育の規定 • 幼稚園と全て同じにはできない。 • 条件等を整えて必要があれば 新規 特別支援教育のセンターとしての幼稚部運営 6 幼稚部の運営に当たっては、幼稚園等の要請により、障 害のある幼児又は当該幼児の教育を担当する教師等に対 して必要な助言又は援助を行ったり、地域の実態や家庭の 要請等により障害のある乳幼児又はその保護者に対して早 期からの教育相談を行ったりするなど,各学校の教師の専 門性や施設・設備を生かした地域における特別支援教育の センターとしての役割を果たすよう努めること。その際、学校 として組織的に取り組むよう校内体制を整備するとともに、 他の特別支援学校や地域の幼稚園等との連携を図ること。 ・ 学校教育法の中の規定受けている。 幼稚部の教育をしっかりやった上で広げることも重要である ・ 幼稚部だけで考えるのは難しい。 ・ 学校全体で考えることが大切。 追加
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