担当 實原 隆志 1.メディア法とは何か:省略 2.メディア法の歴史(1)-世界 P.4(1) 印刷技術の発明と言論の抑圧 イエロー・ジャーナリズム (2) 表現の自由の保障とメディア規制の展開 (3) 現代メディアの自由とメディア法の近未来:省略 3.メディア法の歴史(2):日本 P.6(1) 近代新聞の出現と明治憲法下の言論の自由 ① 大日本帝国憲法制定前 ② 大日本帝国憲法制定後 内閲 (2) 日本国憲法下の表現の自由とメディア規制 ① 連合国総司令部の占領政策 ホワイト・パージ ② 日本国憲法の制定 レッド・パージ (3) メディア法の新たな展開:省略 補足.日本のマス・メディア-現状の概観 (1) 日本のメディアの特徴 (2) 客観報道主義 (3) 日本のマス・メディアに対する厳しい視線 (4) メディアの役割 1.表現の自由の内容P.8(1) 憲法21条の条文構造:省略 (2) 表現の自由の射程 2.表現の自由の意義 (1) 「表現の自由」を論ずる意義 (2) 自己実現と自己統治 <エマーソンが挙げる4つの価値> 1) 個人の自己実現 2) 真理への到達 「思想の自由市場」 3) 政策決定への参加 4) 安定と変化の間の均衡 (3) 思想の自由市場論:省略 3.取材・報道の自由 P.12(1) 報道の自由 (2) 取材の自由についての判例:後述 (3) 取材の自由についての学説 ① 取材の自由の憲法的保護 情報収集権 1) 取材を妨害されない権利 2) 政府情報の公開を求める自由 ② 保護の程度:省略 4.知る権利 P.14(1) 自由な情報の流れの擁護 メ デ ィ ア 情報を受領 市 情報を伝達 民 報道 A 情報の収集 国 積極的な情報収集 情報を伝達 市 情報を伝達 民 取材 C Bさん 5.集会の自由:省略 6.表現の自由の限界(1):公共の福祉論 7.表現の自由の限界(2):二重の基準論 P.20(1) 比較衡量(利益衡量)の問題点 (2) 二重の基準論 ① 表現の自由を制約する立法 ② 通常の立法 民主主義プロセス論 (3) 表現規制の合憲性を判断するための基準 ① 過度の広汎性の理論 ② 明確性の理論 ③ LRAの準則 (4) 最高裁の考え方 8.表現の内容規制・内容中立規制 P.22(1) 表現内容規制と表現内容中立規制との区別 :省略 (2) 二分論と合憲性判断基準 ① 表現内容に基づく制約 煽動 ② 表現の内容に基づかない制約 1) 表現の時、場所、態様の制約 2) 表現そのものとは言えない行為の制約 象徴的表現 (3) 最高裁の判断枠組み:省略 9.検閲・事前抑制の禁止 P.26(1) 検閲・事前抑制の禁止 (2) 「検閲の概念」 税関検査事件 (最大判1984年12月12日) (『メディア判例百選』124頁以下) ① 行政権が主体 ② 思想内容等の表現物が対象 ③ その全部又は一部の発表の禁止を目的としている ④ 対象となる表現物について網羅的一般的に審査 ⑤ 発表前に審査 ⑥ 不適当と認めるものの発表を禁止 (3) 出版の事前差止め:省略 1.わいせつ表現 P.28(1) わいせつ表現をめぐる憲法上の問題点 (2) わいせつ表現の定義 ① むやみに性欲を興奮・刺激する ② 普通人の正常な性的羞恥心を害する ③ 善良な性的道義観念に反する (3) わいせつ表現の憲法上の保護:省略 (4) わいせつな表現規制の憲法上の正当化 ① 裁判所が挙げる根拠 ② 学説の状況 1) 刑法175条を合憲とする説 2) 刑法175条を違憲とする説 2.子どもポルノ:省略 3.有害表現:省略 4.青少年保護のための表現・報道の自由の制約 P.34(1) 有害図書規制の展開 ① 青少年保護育成条例による有害図書規制 ② 青少年有害社会環境対策基本法案:省略 ③ 青少年保護のための表現の自由制約の合憲性 岐阜県青少年保護育成条例事件 (最三小判1989年9月19日) (『メディア判例百選』P.128-) 5.税関検査 P.36 (1) 税関検査の検閲該当性:省略 (2) 税関事件最高裁判決 (『メディア判例百選』124頁以下) 輸入禁制品 (3)判例に対する批判:既述 6.教科書検定 P.38(1) 教科書検定の「検閲」該当性 (2) 教科書裁判:省略 (3) 「検閲」非該当説 (4) 「検閲」該当説 7.広告表現 P.40(1) 広告をめぐる憲法上の問題 (2) 広告に対する憲法上の保障の根拠:省略 (3) 広告に対する憲法上の保障の程度 <規制の合憲性を審査する基準> ① 厳格な審査が必要とする立場 ② 厳格な審査は必要ないとする立場 (4) 広告に対する制約とその憲法上の正当化:省略 8.パブリックフォーラム-ビラ規制:省略 9.政府言論:省略 10.図書館・博物館の自由:省略 11.公務員の表現の自由:省略 12.被収容者の表現の自由 P.50(1) 被収容者の表現の自由:省略 (2) 新聞閲読制限 刑事収容施設法:70条1項 <新聞の閲読を禁止できる要件> ① 刑事施設の規律を害するおそれがある ② 矯正処遇を適切に行えなくなるおそれがある ③ 罪証が隠滅するおそれがある (3) 記者の接見制限:省略 (4) 信書検閲 1.国家秘密の保護 P.54(1) 国家秘密と報道・取材の自由:後述 (2) 従来の日本の法制 (3) 判例とその検討 <西山記者事件(最一小決1978年5月31日> (『メディア判例百選』P.12-) 秘密漏洩のそそのかし 沖縄返還交渉に関する書類 西山記者 外務省官僚 (4) 国家秘密をめぐる最近の動向:省略 2.取材協力者と報道の自由 P.56(1) メディアと取材協力者の関係 (2) NHK高裁判決:省略 (3) NHK番組改編事件最高裁判決 (最一小判2008年6月12日) X ①取材 :「人道に対する罪」に関する番組 平和運動団体 NHK ④損害賠償を請求 ②「公正中立の立場で放送を」 政府関係者 (4) 2つの判決の相違点:省略 ③内容を変更 3.法廷における取材 P.58(1) 裁判公開と裁判報道:省略 (2) 法廷での写真撮影 (3) 法廷でのメモ:省略 (4) 法廷でのテレビ取材 ① 日本 ② アメリカ ③ ドイツ 4.裁判員裁判 P.60(1) 裁判員裁判と事件報道 (2) 裁判員情報の制限と取材制限 ① 裁判員の個人特定情報の公表の禁止 裁判員法101条 ② 裁判員に対する取材の制限:102条 (3) 裁判報道のありよう:省略 5.公職選挙法・国民投票法の報道制限 P.62(1) 公職選挙法による選挙活動制限 ・ 戸別訪問の禁止 ・ 頒布 (2) 選挙に関する報道の制限 (3) 憲法改正の際の国民投票運動の報道制限:省略 6.人権擁護法案:省略 7.指定公共機関:省略 8.集団的過熱取材:省略 P.68- 9.編集権と内部的自由 P.70(1) 編集権とは? マス・メディア 国 (2) 編集権の所在 (3) 内部的自由 10.取材源の秘匿 P.72(1) 取材源の秘匿の意義 (2) 民事と刑事で異なる判例 ① 刑事訴訟の場合 a) 刑事被告人の証人喚問権との関係 石井記者事件 b) 学説の状況 1.刑事訴訟法による権利と理解する立場 2.憲法上の権利と理解する立場 ② 民事訴訟の場合 (3) 取材の自由との関係:既述 11.取材ビデオテープの目的外使用禁止 (1) 取材物提出拒否権の意義 (2) 博多駅事件(『メディア判例百選』P.14-) (3) その他の判例:省略 12.メディア適用除外:省略 1.表現の自由と名誉 P.80(1) 表現の自由と名誉 ① 刑法上の名誉毀損 夕刊和歌山事件 ② 民法上の名誉毀損 (2) 名誉毀損法の歴史:省略 (3) 両者の調整ルール:免責要件 ① 公共の利害に関する事実である ② もっぱら公益を図る目的である ③ 真実性について 1) 真実であることが証明された場合 2) 真実であることが証明できない場合 2.免責要件(1)-公共性・公益性 P.82(1) 公共の利害に関する事実 ① 政府や公職者に関する報道 ② 犯罪や裁判などの報道 ③ その他の社会的な関心事項 (2) 公益を図る目的 3.免責要件(2)-真実性・真実相当性 P.84(1) 事実の真実性:省略 (2) 真実相当性 情報源 <事例の類型> ① 政治家の行動 ② 刑事事件の報道:後述 ③ 犯罪事件報道以外 (3) 配信サービスの抗弁 通 信 配信 朝日新聞 読売新聞 NHK 社 民放 視 聴 者 ・ 読 者 4.公正な論評の法理:省略 5.現実的悪意の法理:省略 6.差別的表現 P.92(1) 差別的表現とその規制方法 ① 問題の所在 ② 法的規制 (2) 差別的表現規制の合憲性 ① 合憲論 ② 違憲論 (3) 独仏のアプローチ ① ドイツ ② フランス 7.表現の自由とプライバシー P.94(1) プライバシー権の保障 ① プライバシーの保護を目的とする諸規定 ② プライバシーの権利の定義 <宴のあと事件> 1) 公開された内容が事実として受け取られる おそれ 2) 一般人の感受性からすれば公開してほしく ない 3) 一般人にまだ知られていない 4) 当該私人が実際に不快に思った ③ プライバシーの権利の侵害と名誉毀損との違い (2) モデル小説でもプライバシー侵害は生ずるのか? (3) 表現の自由とプライバシー権との調整 <公共の利益に関する事実> ① 公人の私生活 ② 著名人の私生活 ③ 事件・犯罪の報道 ④ 時間の経過という問題 8.犯罪報道 P.96(1) 犯罪報道とプライバシー ① 取調べ・起訴段階での報道 ② 有罪確定後の情報、前科 <前科照会事件> ②前科・犯罪経歴を照会 A教習所 - 弁護士(会) 京都市伏見区 ③開示 ①解雇 ④損害賠償請求 原告(X) (2) 犯罪報道が有する公共性と「時間の経過」 :一部既述 (3) 実名報道と犯罪被害者保護:省略 9.少年の実名報道と少年法61条 はじめに 実名報道一般に対する批判 (1) 少年法61条の読み方 推知報道の禁止 <具体的要件> ① 家庭裁判所の審判に付された少年 ② 公訴を提起された場合 ③ 新聞紙その他の出版物 (2) 少年法61条は「少年の権利」の保障規定か ① 少年の権利を認めた規定とする立場 ② 少年の権利を認める規定ではないとする立場 (3) 少年の保護における少年法61条の役割:省略 10.肖像権・パブリシティ権 P.100(1) 肖像権の権利性 ① プライバシーの権利ととらえる立場 ② およそ写真を撮影されない権利とする立場 (2) 肖像権侵害とその免責 (3) パブリシティの権利と表現の自由 1.損害賠償 P.102(1) 名誉・プライバシー侵害と損害賠償 (2) 高額化する損害賠償額 (3) 損害賠償額高額化の問題点 2.謝罪広告 P.104(1) 謝罪広告の法的根拠 (2) 謝罪広告と思想・良心の自由(憲法19条) <謝罪広告事件(最大判1956年7月4日)> ① 多数意見 ② 反対意見 (3) 反論文・判決文の掲載、訂正放送との関係:後述 3.アクセス権と反論文の掲載 P.106(1) アクセス権と反論権 (2) 反論権と意見広告 批判 メディア 市民 A 意見広告 (3) 訂正・取消し放送と政見放送 (4) インターネット時代における展開 4.名誉毀損・プライバシー侵害と事前差止め P.108(1) 「劇薬」としての事前差止め (2) 「検閲」ではないか:省略 (3) 名誉毀損と事前差止め:省略 (4) プライバシー侵害と事前差止め 5.プレス評議会とプレオンブズマン P.110(1) プレス評議会、プレスオンブズマンとは ① 問題の所在 ② 解決の手がかり 1) プレス評議会 2) プレスオンブズマン (2) プレス評議会の事例:既述 (3) プレスオンブズマンの事例:既述 (4) プレス評議会とプレスオンブズマンの課題 6.メディアリテラシー:省略 7.ジャーナリズム教育:省略 1.知る権利と情報公開法 P.116(1) 知る権利 ① 伝統的な理解 ② その後の議論 (2) 諸外国における情報公開法 (3) 日本における情報公開法 2.情報公開法の概要 (1) 目的 (2) 対象 (3) 開示請求:省略 (4) 開示の決定と実施 ① 手続 ② 開示請求の対象 ③ 非公開決定をする場合 行政機関 不服審査委員会 ②非公開決定 ①情報公開請求 + 理由 請求者:A ④ 費用 ③審査請求 (行政不服審査) 3.情報公開の例外(1):個人情報、法人情報 P.120(1) 情報公開の例外:情報公開法5条 (2) 個人情報 ① 個人情報の範囲 ② 具体的事例 大阪市食糧費訴訟 (最三小判2003年11月11日) (3) 法人情報 4.情報公開の例外(2):国家秘密、意思形成過程 情報など P.122(1) 国の安全・外交に関する情報:省略 (2) 公共の安全に関する情報 報償費 (3) 意思形成過程情報 (4) 行政執行情報 5.公文書管理:省略 6.刑事訴訟記録の閲覧 P.126(1) 刑事訴訟記録の意義 (2) 現行制度 ① 公判開始前 ② 公判開始後、終結までの間 1) 犯罪被害者保護法の規定 2) 少年法の規定 ③ 公判終結後 1) 刑事訴訟法:53条 2) 刑事確定訴訟記録法:1987年 4条2項:閲覧を否定できる場合 ⅰ.弁論の公開を禁止した事件 ⅱ.被告事件の終結後、3年が経過 ⅲ.公序良俗を害するおそれ ⅳ.犯人の更生を著しく妨げる ⅴ.関係人の名誉・生活の平穏を 著しく害するおそれ (3) 刑事訴訟記録を閲覧する憲法上の根拠 ① 憲法上の権利であることを認める立場 1) 憲法82条を根拠にする立場 2) 憲法21条を根拠にする立場 ② 憲法上の権利ではないとする立場 最三小決1990年2月16日 7.自己情報コントロール権と個人情報保護法制 P.128(1) プライバシー権の展開 ① 成立要件 ② 具体的事例 ③ プライバシー権に対する制限 固有情報、外延情報 (2) 自己情報コントロール権 ① 積極的な権利の必要性 ② 技術の発展 個人情報の譲渡 A 個人情報の利用 B C Aの情報を保存 プライバシー権 自己情報コントロール権 (3) 諸外国と日本における個人情報保護法 6.個人情報保護 はじめに 宇治市住民基本台帳流出事件 宇治市 委託 A社 乳幼児の健診システムの開発を企画 (1997年) 損賠賠償請求他 委託 B社 委託 住民 ダイレクトメール C社 住民データを売却 E 転売 名簿業者 業者 (1) 個人情報保護をめぐる法制度の全体像:省略 (2) 個人情報保護法の対象となる事業者:2条2項 「個人情報取扱事業者」 (3) 個人に関する情報の種別と事業者の義務 ① 個人情報:2条1項 1) 定義 2) 事業者の義務 ② 個人データ:2条2項 1) 定義 2) 事業者の義務 a. 従業者の監督 善管注意義務 b. 第三者に提供する場合の制限 オプト・イン ③ 保有個人データ:2条5項 1) 定義 2) 事業者の義務 (補足) 課題 ① 過剰反応 ② 過少反応 9.行政機関個人情報保護法の概要:省略 10.情報公開・個人情報保護審査会と裁判所による 救済:省略 11.情報公開法と個人情報保護法との関係:省略 12. 住基ネットと個人情報保護 P.138(1) 住基ネットのしくみ ① 制度の概要 都道府県知事 地方自治情報処理センター (茨城県) ③通知 ④情報の提供 ②通知 市町村長 (水戸市) ①情報の届出 ② 利点 ③ 問題点 住民A 各種行政機関 ・国の機関 ・県内の市町村 ・県外の市町村 (2) 住基ネットで流通する主な情報 (3) 住基ネットをめぐる法的な問題点と2008年の 最高裁判決 ① 法的な問題点 ② 最高裁判決 (4) 住基ネットのこれから:省略 13.監視カメラと個人情報保護 P.140(1) 監視カメラの普及 <類型> ① 私人が設置する場合 1) 画像データを記録しない場合 2) 画像データを記録する場合 ② 国や自治体が設置する場合 1) 画像データを記録しない場合 2) 画像データを記録する場合 (2) 公権力による監視カメラ設置の問題点 (3) 日独の判例比較 (4) 顔認証システム:省略 14.ICタグと個人情報保護 P.142(1) RFID(ICタグ)の普及、個人情報の集積 (2) 公権力が情報を収集する場合 (3) 民間部門が情報を収集する場合 ① 電波による読取り 1) 利便性 2) 課題 ② トレーサビリティ 1) 利便性 2) 課題 補足.Nシステム P.144- 補足.Nシステム P.144(1) Nシステムのしくみ 読取器 ②照合 捜査記録 ①データを読取 ヒット通知 警察署 車 A (2) 憲法上の問題 (3) 判例 ① ドイツ ② 日本 削除 1.放送制度の歴史:省略 2.放送免許制と規制機関:省略 3.放送制度の概要(1)-地上波放送を中心に (1) 放送制度:省略 (2) 法概念としての放送とそれに対する規制 <放送の定義> ① 旧規定 1) 伝送路による定義 2) 目的による定義 ② 2010年改正 「公衆によって直接受信されることを目的 とする電気通信の送信」 (3) 放送局の義務 ① 電波法に基づく総務大臣の免許 構造規制 ② 放送法:内容規制 <放送法4条1項> 1) 公安及び善良な風俗を害しない 2) 政治的な公平さ 3) 報道は事実を曲げない 4) 多くの角度から論点を明らかに ③ 放送免許に関する法改正 1) 法改正前 「ハード・ソフト一致の原則」 2) 2010年の法改正 a.放送施設に対する免許 b.番組制作等に対する認定 (4) 二元的放送体制:省略 4.放送制度の概要(2)-衛星放送など P.152(1) ケーブル・テレビ (2) 衛星放送 <CS放送について> ① 受託放送事業者 ② 委託放送事業者 (3) インターネット等利用の放送:省略 (4) プラットホーム事業者:省略 5.放送の自由 P.156(1) 放送法制と表現の自由 (2) 放送規制の正当化根拠 ① 従来の学説 1) 放送の社会的影響力 2) 番組が画一化する危険性 3) 電波の稀少性 ② 学説の展開 1) 放送法制を正当化し続ける立場 部分規制論 2) 放送の自由に対する規制を批判する立場 (3) 倫理規定としての番組編集準則 6.公共放送 P.158 (1) 二元体制:省略 (2) 日本の公共放送:省略 (3) NHKの業務 (4) NHKのガバナンス (5) デジタル時代の公共放送:省略 7.民間放送 P.162(1) 民間放送の県域免許と系列ネットワーク (2) マスメディア集中排除原則 <放送免許交付の基準> ① 複数局支配の制限 ② 三事業支配の禁止 (3) 認定放送持株会社:省略 (4) ケーブルテレビによる区域外再送信問題:省略 8.放送による報道の正確さ:省略 9.訂正・取消放送:省略 10.番組基準と番組審議会:省略 11.BPO P.170(1) BPOとは:省略 (2) 各委員会の役割と活動 ① 放送倫理検証委員会 ② 放送人権委員会 <審査結果> ・ 勧告 ・ 見解 ③ 青少年委員会 (3) BPOの課題 1.通信の秘密 P.174(1) 通信の秘密の意義 (2) 通信の秘密の制約 通信傍受法(1999年) (3) 高度情報通信社会の通信の秘密 2.電気通信事業法 P.176(1) 電気通信事業法制定までの経緯と規律枠組み:省略 (2) 主な規定内容 ① 検閲の禁止、通信の秘密と差別的取扱いの禁止 <表現と通信> 1) 通信 コモン・キャリア 2) 表現 ② 重要通信の確保:省略 ③ 自由化、公正競争とユニバーサルサービス :省略 (3) 新たな展開 3.インターネット上の表現の自由:省略 4.インターネット上の表現規制 P.180(1) インターネットと表現の自由:省略 (2) コンテンツ規制 ① ネット上の表現行為に対する規制 ② 通信と放送との融合現象 (3) アクセス規制 ・ 青少年インターネット環境整備法:2007年 ・ 子どもインターネット保護法(アメリカ、2000年) (4) 自主規制を促す法的規制:省略 5.インターネット上の名誉毀損 P.182(1) 判例に見る名誉毀損事例 ① ニフティサーブ(現代思想フォーラム)事件 (東京高判2001年9月5日) (『メディア判例百選』P.224-) ③ 損害賠償請求 フェミニズムについて議 論する掲示板 管理人:X 書き込み 会員:Y1 ① 損害賠償請求 名誉毀損 ニフティ:Y3 シスオペ:Y2 ② 損害賠償請求 ② 都立大学事件:省略 ③ ニフティサーブ(本と雑誌のフォーラム)事件 :省略 ④ 2ちゃんねる(動物病院)事件:省略 (2) 「対抗言論」の理論の適用 ① オフラインで違法な物はオンラインでも違法 ② 文脈ごとに名誉毀損の責任を判断すべき 6.プロバイダ責任制限法 P.184はじめに 法制定前の学説の状況 <ニフティサーブ事件におけるプロバイダの責任> ① プロバイダーに削除義務はない ② 責任を逃れられない場合もある:通説 (1) プロバイダ責任制限法(2002年)の内容 補足.規制の対象:2条 1) 対象となる通信:特定電気通信 2) 対象となる主体:特定電気通信役務提供者 ① プロバイダ等の損害賠償責任 1) 書き込みによって不利益を受けた人に対する責任:3条1項 <免責の基準> ⅰ.問題となる書き込みを管理者が知らなかった ⅱ.対応するための手段を持っていなかった 2) 情報の発信者に対する責任:3条2項 <免責の基準> ⅰ.書き込みが違法であると信じる理由があった場合 ⅱ.削除依頼があることを発信者に伝えていた場合 ② 発信者情報の開示請求:4条 (2) プロバイダ責任制限法による変化 ① プロバイダ等の損害賠償責任:省略 ② 具体的事例 ヤフー・医療法人事件 (東京地判2003年3月31日) (『メディア判例百選』P.230-) 掲示板 Y:ヤフーが運営 ① 書き込み ② 発信者情報の開示を請求 「Xは3人を失明させた」 A X <不正アクセス禁止法> (1) 法律の概要 (2) 処罰の対象となる行為 ① 不正アクセス <ACCS個人情報流出事件> コンピュータソフトウエア著作権協会 (ACCS) アクセス ID パスワード Webサイト 入力フォームの変更 個人情報 ② 他人の識別符号の無断提供 ユ ー ザ ー ( O 氏 ) ③ ネットワーク管理者の防御措置 <TBC顧客情報流出事件(東京高判決2007年8月28日)> TBC Webサイト ID パスワード URLの入力 個人情報 「2ちゃんねる」でURLを公表 ネ ッ ト ユ ー ザ ー 7.インターネットと青少年保護:省略 8.サイバー犯罪条約 P.188はじめに ① 条約が成立した背景 ② 条約の成立過程 欧州評議会 (1) サイバー犯罪条約の概要:後述 (2) コンピュータ・システムを侵害するサイバー犯罪 ① 不正アクセス:2条 ② 不正傍受:3条 ③ データ妨害・システム妨害:4条、5条 ④ 装置の濫用:6条 (3) コンピュータ・システムを利用したサイバー犯罪 ① コンピュータに関連する偽造及び詐欺 :7条、8条 ② コンテント関連犯罪への対応 1) 児童ポルノに関連する犯罪:9条 2) 著作権の侵害に関する罪:10条 1.著作権法の概観 P.192(1) 著作権法の趣旨・目的:省略 (2) 保護される著作物 無方式主義 (3) 著作者の権利 ① 著作者人格権 ② 著作権 (4) 著作物の利用、著作権の制限および保護期間 (5) 権利侵害と救済方法 2.新聞と著作権:省略 3.放送と著作権 P.196(1) 放送・放送番組と著作物 ・ 送信可能化権 ・ 「著作隣接権」 (2) 放送における著作物の自由利用 (3) デジタル放送と「ダビング10」 ・ 私的録画補償金:著作権法30条2項 ・ 東芝訴訟(知財高判2011年12月22日) (『平成23年度重要判例解説』285頁以下) 4.インターネットと著作権 P.198(1) インターネットをめぐる権利関係:省略 (2) 技術的保護手段の回避、権利管理情報の改変:省略 (3) 違法複製物のダウンロード:省略 (4) インターネットにおける公衆送信権侵害事例 ① ファイル交換技術の進歩による事件 ファイルローグ事件 (東京高判2005年3月31日) ② まねきTV事件(最三小判2011年1月18日) (『平成23年度重要判例解説』281頁以下) ロクラクⅡ事件(最一小判2011年1月20日) (『平成23年度重要判例解説』283頁以下) 5.著作隣接権:省略 1.アメリカのメディア法 (1) 修正1条と表現の自由:省略 (2) 表現の自由に対する制約と違憲審査:省略 (3) 放送・インターネット ① 放送 レッドライオン放送局VS連邦通信委員会事件 公正原則 ② インターネット ・ 「通信品位保持法(1996年)」をめぐる動き ・ 「レノ事件」 (4) 情報公開:省略 (5) 個人情報保護:省略 2.イギリスのメディア法:省略 3.ドイツのメディア法 P.208(1) 基本法5条と表現の自由;省略 (2) メディア法 ① 州プレス法の共通点 「公的責務」 ② 放送制度:省略 ③ インターネットの普及に対する対応 ・ マルチ・メディア法(1997年) ・ 「テレ・メディア」概念の採用(2007年) (3) 情報公開法・個人情報保護法:省略 4.フランスのメディア法:省略 5.韓国のメディア法:省略
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