Librarian in Kansaikan 〜国会図書館のWebサービスを交えて〜 京都府立図書館 島村 聡明 「Englishman in New York」(1987) Sting “Wow I'm an alien I'm a legal alien I'm an Englishman in New York” “Be yourself no matter what they say” 2 本日のおはなし Ⅰ.府立図書館員が見た国立図書館 1.関西館の概要 2.私が感じた違い 3.得られたモノ Ⅱ.NDLのWebサービス 「リサーチ・ナビ」を中心に Ⅲ.本日のまとめ 3 0. 自己紹介 • 1998(平成10)年7月 京都府立図書館入館 (選考採用「司書」) • 1998.7~2001.3 振興係(府下図書館等の支援) • 2001.4~2004.3 企画調整係(K-Libnet担当) • 2004.4~2007.3 図書整理担当(寄贈図書) • 2007.4~2009.3 国会図書館関西館(文献提供課) • 2009.4~ 図書整理担当(資料主任) • Google時価? 4 0-2. 出向(?)の概要 • 2007年4月1日~2009年3月31日 → 当初に東京での研修(最後は関西館) • 関西館開館時(2002)から開始 → 現在、5人目(辰巳さん) → 今年度からは、逆に関西館からも • 「研修」や「出向」ではなく「割愛」 → 2回の「退職願」 → 手続きが1からで、非常に面倒 5 0-3. やっていた仕事 • 文献提供課→ 参考係 → 藩(!) →人文、社会 • 閲覧業務、選書、ガイダンス講師等 ローテーション → 週3回程度(カウンタ、電話) 選書: 毎週 → TRC、トーハン、24条、全国書誌 毎月 → 地方小 随時 → アナメン、洋書 • 電子班、広報班、(資料の)流れ班、補修、 カレントアウェアネス編集委員、 テーマ別調べ方案内、ガイダンス班 6 1. 関西館の概要 http://www.ndl.go.jp/jp/service/kansai/index.html • 相楽郡精華町 → 京都駅から30分+10~20分 • 開館時間 10:00~18:00 → 勤務は9:00~17:45(今年度から) • 休館日 毎週日曜日 第3水曜日 祝日 • 2つの「閲覧室」、閉架式図書館 「本館」「子ども」との分担収集(リスク分散も) → 洋雑誌、科技資料(規格、テクニカルリポート、 会議録……)、博士論文、科研費報告書 7 1-2. 関西館独自サービス • 電子図書館課(近デジ、WARP、POLTA) • 図書館協力課(総合目録、レファ協、研修) • 文献提供課としては、 科技資料の提供、レファレンス →NDL-HPのさらなる利用 8 1-2. 関西館独自サービス • レファレンスの受付は東京 →関西館は、主に現物確認(遠隔複写の窓口) • 個人からのレファレンスも受けるが、(かなり) あとまわし • 一方、どちらかというと、テグスネをひいて 待っている感じ(やる気、調べ物好き) → 結論: もっと、電話してもよい(笑) 9 2. 私が感じた違い • 職員意識(?) →「国立」「国会」「図書館」(参考) → 司書資格はほとんどない(職名は「司書」) →「余力」でやってしまう? → 国会当番(東京は朝まで!) • 年4回の異動 → その都度、各単位で歓送迎会 • 賢いヒト、多すぎ → 前提を話す必要がない • 感じのよさ →(東京には)「恥ずかしい」人も? • 若さとやる気 → 課員では最年長 10 2-2. 独自(?)の“文化” • 東京本館との関係(意思決定) → メールベース(非同期性、一斉送信、記録性) → 各部・プロジェクトごとのHPによる発信 • ミーティング → 定期:係、課 不定期:藩、班 → 一方で、非常に“簡易”な決裁も • マニュアルの整備 → お茶当番まで • 「リハーサル」の完備 → プレゼン、代替業務、災害 • ジャーゴン(シュレコ、リサキ、カンデン……) • 奉加帳、ボーリング(年2回)、文化祭(音楽祭) 茶道部、フットサル(はんなりーず)、ヨガ、お花見 • 宿舎(隣接) → 長時間勤務の温床? 11 2-3. 運営面(関西館) •リソースの豊富さ → 特に、ヒト(職員100人以上) → 配架整頓、機器支援、出納、常駐SE、ゲート、 警備、選書発注…… → 「300人」(近くの利用者と雑誌、専門資料) → 根幹業務(?)に集中できる(ハズ) • カウンタ2名×2+ 電話1名×2=6名 → 毎月変更(!) • ICカードによるヒトの出入りや貸出資料の管理 • 課(係)をまたいだ話がしにくく、書庫本の利用等も手 続きが必要等、不自由な点も 12 2-4. 研修・研鑽 • 係内で週に1回(木曜17:00~)の「ミニ研修」 → 年度当初には、科技資料の集中講義 • XOOPSによる情報の共有 → 東西館による盛んな事例蓄積と書き込み →(旧)「テーマ別調べ方案内」へ • ベンダを呼んだコンテンツの研修 • 東京本館との合同研修(TV会議) • 近隣施設の見学、(東京への)出張研修等 13 2-5. 館長の役割 • • • • • 長尾真館長 → 同期(笑) 遠くと近くを見る → リーダシップ 「長尾ビジョン」 ( 「長尾館長のページ」) 図書提供の期間短縮、情報システム部 館報(月報)や館外での積極的な情報発信 【参考】奈良県立図書情報館の場合 →メルマガの記事、「図書館劇場」 14 3. 得られたモノ • 利用者はもちろん、思った以上に、他の館種のこと を考えたり、知ろうとしている → 書庫本の処置、選書等 • 宣伝しようとしている (「関西館で調べよう」配布、研修講師派遣……) → なんらかのコラボも可能? • 科技資料・電子ジャーナルについては、関西館を案 内した方がよい 15 3-2. 個人的に • 出張でのガイダンス (兵庫県立、奈良県立、大阪府立大学……) • 「カレントアウェアネス」 (編集委員に著名な先生方) • 多くの知人(ロールモデル)を得たこと 16 Ⅱ. NDLのWebサービス 「リサーチ・ナビ」(2009.05.11~) • テーマ別調べ方案内を中心に、レファレンスツール の統合 • 新規ツールの追加 → 「目次DB」「近代日本軍事関係文献目録」 「日本人名情報索引(人文分野)DB」 「科学技術論文誌・会議録DB」 • NDL職員の“ナレッジ”の公開 → 今後も新ツールが登場(たぶん) • 「関西館でしらべる」 17 Ⅲ.本日のまとめ • もっと、NDLを使いましょう! → ハード面、ソフト面 • 「求めよ、さらば、与えられん」 → “双方”のために…… 18 ご清聴、ありがとうございました ご意見、ご質問等は、こちらまで…… Shimamuraアットlibrary.pref.kyoto.jp (アットを@に変更して、送信してください) 19
© Copyright 2024 ExpyDoc