PEACE Palliative care Emphasis program on symptom management and Assessment for Continuous medical Education Module4-a : オピオイドの副作用の説明 オピオイドの説明 オピオイドに対する患者さんの恐れ 「麻薬を使うと中毒になるんじゃないですか ?」 「麻薬を使うと気がおかしくなるのでは?」 「麻薬は寿命が縮むんですか?」 「麻薬を使うということは末期なんですね? 」 これらはすべて誤解です! オピオイドに対する誤解 ① 麻薬中毒になる? 「痛みのない人が医師の指導なく」乱用した場合 は、 中毒となる がんによる痛みのある患者に医療用麻薬を医師の 指導の下で適切に使用した場合には、中毒になる 頻度は500人に1人以下である 麻薬でおかしくなる? 適切に使用した場合、混乱や幻覚を来たすのは、 5% 以下とまれ 「麻薬だから」起こるのではなく、すべての中枢 神経に作用する薬剤で生じうる オピオイドに対する誤解 ② 麻薬で寿命が縮まる? 麻薬の使用量と予後には相関がない 麻薬を使い始めたら終末期なのか ? 痛みはがんの経過のいずれの時期にも生じ る。麻薬は痛みの強さにしたがって適応を 判断するのであり、病気に従って決めるの ではない 説明のポイント オピオイドの理解 オピオイドに対する抵抗感や誤解の有無を 聞き、適切な理解を促す オピオイド導入の必要性の説明 オピオイドが今の疼痛を緩和するために適 切な薬剤であることを理解し開始すること で、疼痛マネジメントが円滑に進められる
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