河川水中のジクワット、パラコート分析に おける固相前処理手法の検討 ジーエルサイエンス(株) ○陳 杏玲、井口 えい子、今中 努志、高柳 学 西村 泰樹、石井 一行、小野 壮登、小川 茂 Global Solution Copyright ⓒ 2009 GL Sciences inc. All Rights Reserved はじめに ジクワットとパラコートは除草剤として広く使用されている。これら ビピリジウム系化合物は毒性が強く、水質管理目標値が0.005mg/Lに指 定されている。 しかし、これら化合物は四級アンモニウム基を持ち、非常に吸着性の 高い物質である。また、河川水のような夾雑を多く含むサンプル中のジ クワットとパラコートの分析では、前処理において夾雑物質の影響を受 けやすく、定量結果に大きな支障を及ぼすことが考えられる。 そこで、今回は河川水中のジクワット、パラコートの前処理工程にお いて固相カートリッジで精製する手法について検討を行い、得られた知 見を報告する。 ジクワット Global Solution Copyright ⓒ 2009 GL Sciences inc. All Rights Reserved パラコート 検討項目 1. 既存法による河川水中添加回収試験 2. 夾雑除去用固相カードリッジの検討 3. 保持用固相カードリッジの検討 4. ギ酸での溶出検討 5. 検討した方法を河川水への適用 Global Solution Copyright ⓒ 2009 GL Sciences inc. All Rights Reserved まとめ 河川水中ジクワット、パラコート回収率 100 回収率(%) 80 ジクワット パラコート 60 40 20 0 C18-C MA-1+C18-C MA-1+CBA 既存法の基に夾雑成分除去固相 InertSep MA-1を加え、保持固相を InertSep C18-C からInertSepCBA に変えることにより、河川水中のジクワット、パラコー トの添加回収率が約2割改善され、良好な結果が得られた。 Global Solution Copyright ⓒ 2009 GL Sciences inc. All Rights Reserved
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