PowerPoint プレゼンテーション

科学的な理解の基礎と専門教科「情報」
情報科教育法 11回
2002/7/10
太田 剛
夏休みの自由研究
(成績に各6点加点します。やるかどうかは自由)
a. 自分のWebサイトを作成する。( サイトのURLを提
出)
b. PCを自作する。(パーツリストと自作PCの写真を
提出)
c. 自分のビデオを編集してみる。 (ビデオをCDで提
出)
d. シミュレーションのプログラムを開発する。(プログ
ラムを提出)
しくみと操作。
何を教えるか
ストックとフロー
パソコンやインターネットの操作で基本やしくみと
思われること
(0)とにかくキーボードで話すように考えていることが打てる
(1)パソコンはプログラムで動く
これはCPUの内部動作のこと
Z-80の構成
。
A
F
制御部
B
C
命令解部
D
E
H
L
演算部
100
00111110
101
102
103
104
105
106
00000001
11000110
00000010
01110110
Load A ,1
Add A ,1
Halt
パソコンやインターネットの操作で基本やしくみと
思われること
(2)いろいろな作業や処理はメモリで行われる。
パソコンやインターネットの操作で基本やしくみと
思われること
(3)メモリの内容をファイルの保存したり、ファイルの内容をメモ
リに持ってくること
パソコンやインターネットの操作で基本やしくみと
思われること
(4)ウィンドウはプログラムの画面の一部が表示されているこ
と。
画面には複数のプログラムの画面が表示されてること。
パソコンやインターネットの操作で基本やしくみと
思われること
(5) クリップボードを経由してデータのやりとりができること
カット&ペーストで編集できる教え方より、いろいろなプロ
グラムでやりとりができることを理解させる。
。
パソコンやインターネットの操作で基本やしくみと
思われること
(6)オブジェクトを指定して、それに対していろいろ操作すること
パソコンのオブジェクト:パソコンで見れるものはいろいろなオブジェク
トの集まり 多分、これがいろいろな情報の統合の基礎になる。
文字、文字列、ベクトル図形、ビットマップ、ファイル、シート、ページ、
セル、音、映像 オブジェクトを指定して、削除・切り取り・コピー・移動・
変形させる
(7)オブジェクトには属性(プロパティ)があり、それを帰ることによりオブジェ
クトの見え方?が変わる
・文字列を指定してから、装飾する
・図形を指定してそのプロバティを変えて、線を太くする、色を変える
(8)ヘルプの使い方を教える
e-mailはどうやって配達される。
前にも簡単に説明しましたが
Q10 A君は,パソコンを購入し,早速インターネット接続業者に申し込み,
メールアカウントをもらった。メールアドレスは
[email protected]
となることに決まった。メールアドレスに関する記述のうち適切なものを,
下のからまでの中から選びなさい。
(1) [email protected]と1対1に対応するIPアドレスがある。
(2) bbb.cccと1対1に対応するIPアドレスがある。
(3) aaaは,A君の購入したパソコンのホスト名としてインターネット接続
業者のメールサーバに登録される。
(4) aaaは,[email protected]あてのメールを受け取るインターネット接続
業者のメールサーバに登録されているA君のアカウント名である。
(5) bbb.cccは,[email protected]あてのメールを受け取るインターネット接
続業者のメールサーバに付けられたホスト名である。
E-mail接続のための情報
ドメイン名とIPアドレス
メールの送信
メールサーバーとのやりとり
メールの受信
メールサーバー
夏休みの自由研究
(成績に各6点加点します。やるかどうかは自由)
a. 自分のWebサイトを作成する。( サイトのURLを提
出)
b. PCを自作する。(パーツリストと自作PCの写真を
提出)
c. 自分のビデオを編集してみる。 (ビデオをCDで提
出)
d. シミュレーションのプログラムを開発する。(プログ
ラムを提出)
専門教科「情報」
学習指導要領読めば解りますが
試験にはでますので
専門教科「情報」の目標
• 情報の各分野に関する基礎的・基本的な知識と
技術を習得される
• 現在社会における情報の意義や役割を理解させ
る
• 高度情報通信社会の諸課題を主体的、合理的
に解決し、社会の発展を図る創造的な能力と実
践的な態度を育てる
専門教科「情報」の科目編成(再掲)
分野
システム設
計・管理分野
基礎的
科目
共通分野
情報産業と社
会
情報と表現
応用選 アルゴリズム モデル化とシミュ
択的科 情報システムの レーション
開発
目
ネットワークシス
テム
総合的
科目
マルチメディア分野
課題研究
情報実習
コンピュータデザイン
図形と画像の処理
マルチメディア表現
専門教科「情報」の共通分野科目
情報産業と社会
2~4
単位
情報化と社会
情報化を支える科学技術
情報と表現
2~4
単位
情報活用とメディア
情報活用の基礎
情報発信の基礎
モデル化とシミュ
レーション
2~4
単位
モデル化とその解法
現象のモデル化とシミュレーション
課題研究
2~4
単位
調査、研究、実験
作品の制作
産業現場等における実習
職業資格の取得
情報実習
4~8
単位
基礎的な情報実習
システム設計・管理に関する実習
マルチメディアに関する実習
専門教科「情報」のシステム管理・運営分野科目
アルゴリズム
2~4
単位
数値計算の基礎
データの型とデータの構造
整列
探索
データベースの概要
情報システムの開 2~4
発
単位
情報システムの概要
情報システムの設計
ソフトウェアテスト
運用保守
ネットワークシステ 2~4
ム
単位
ネットワークの基礎
ネットワークの構築
ネットワークの運用と保守
ネットワークの安全対策
専門教科「情報」のマルチメディア分野科目
コンピュータデザイ
ン
2~4
単位
造形表現の基礎
コンピュータデザインの基礎
コンピュータデザインの基本要素と
構成
図形と画像の処理
2~4
単位
図形の表現
画像のデジタル化
画像の変換と合成
マルチメディア表現
2~6
単位
静止画の設計と表現
動画の設計と表現
音・音楽の設計と表現
作品制作
2. なぜ専門教科「情報」か
情報関連技術者や情報社会で活
躍できる人材の長期的な育成の意
味を考えてみる。
専門教科「情報」での目標
• ソフトウェアに関し、システム全体の設計、構築
や管理、運営を担当するなど、高度な情報関連
技術者の育成
– 職業としての情報関連技術者
• 高等学校段階の教育のみで育成できないが、情
報を活用する上での基礎的・基本的な知識や技
術を習得させる
– 上位学校群との連携性の確保
• 「職業倫理」「職業人としての自覚」
中国での情報技術者育成状況
•
•
•
•
学部学科を設置する大学: 約400
在籍生徒数: 40万人以上とも言われている。
ソフトウエア・パーク: 中国全土に40以上
1人月: 25~30万円 (日本:60-100万円)
3. 専門教科の特徴
2003年度から専門教科は全国で
数校の見込み。どうして?
専門教科に対する教員のスキル
科 目
知識 技能 訓練 経験
アルゴリズム
◎
○
○
情報システムの開発
◎
◎
◎
◎
ネットワークシステム
◎
◎
○
○
モデル化とシミュレーション
◎
○
コンピュータデザイン
◎
◎
◎
○
図形と画像の処理
◎
◎
○
マルチメディア表現
◎
◎
◎
◎
4. 授業設計の前に :ID
Instructional Design:
授業設計プロジェクトで使います。
専門教科「情報」の授業設計の特色
各学校において
・専門教科以前の教育にばらつきがある。
・科目の目的、構成時数が異なる。
・設備、環境が異なる。
各学校での独自の授業設計が必要
5. 専門教科「情報」の科目内容案
教科デザイン案に関する基本方針
1) 時数に関して
• 4単位140時間を想定(2単位の場合は前半のみ)
前半 実習を含む講義、演習型のグループ学習
後半 より詳細な講義、プロジェクト型のグループ学習
2) 生徒の前提条件
• 普通教科「情報」、専門教科の基礎的科目を履修
• コンピュータ、情報の基礎知識、プログラムミングや
各種ツールの基本的な使い方を習得済み。
3) 基本的な目的
• 設計・デザインを中心とし、それを実現するための技
術・技能を身につける。 =>楽しさを伝える
教科デザイン案に関する基本方針 (続き)
4) 教科内容の基本方針
「情報システムの開発」では開発フェーズ
「マルチメディア表現」では制作フェーズ
の作業の流れと、個々の作業内容を重視。
「情報システムの開発」開発フェーズ
分析(要求分析)
基本設計(システム基本設
計)
機能設計(システム設計)
詳細設計(ソフトウェア設計・
プログラム設計)
プログラム製作
組み合わせ試験(結合テスト、
システムテスト)
運用試験
移行・運用・保守
「マルチメディア表現」では制作フェーズ
企画
設定・脚本・基本デザイン
絵コンテ・演出プラン
ドローイング
モデリング
撮影
録音
アニメーション
ペインティング
エフェクト
音響
オーサリング・エディティング
パッケージング
評価・試験
5.1. 科目「情報システムの開発」案
「畳の上の水練」のような難しさが
あるのでは?
科目「情報システムの開発」案 基本構成
区分
時数
概要
1 「情報システ
42
開発フェーズとその技術・技法を中心
とした講義と確認方個人実習、演習型
グループ学習
2 システム開発
28
演習型グループ学習と一つの課題で
開発フェーズを通して学習する。関連
した7時間の講義含む。またグループ
個別の進捗報告会含む。
3 システム開発
70
プロジェクト型グループ学習で開発
フェーズを実践する。関連した18時間
の講義含む。またグループ個別の進
捗報告会・レビュー会を含む。
ムの開発」基
礎
演習
プロジェクト実
習
「情報システムの開発」基礎 の構成案
1-1
1-2
タイトル
イントロダクション:システム開発とは
システム開発のフェーズと体制の概要
1-3
システムの要求分析と基本設計
6
1-4
1-5
システム設計
ソフトウェア設計
2
6
1-6
1-7
1-8
プログラム設計と製作
品質管理と試験
運用設計と運用
8
4
2
1-9 保守と障害対応
1-10 ドキュメント管理とマニュアル開発
1-11 システム開発におけるプロジェクト管理
時数
2
2
2
2
4
システム開発演習 の構成案
タイトル
2-1
2-2
課題説明
グループ演習実施
時数
2
21
2-3
レビューと工程管理
1
2-4
2-5
プロトタイピングと形成的評価
受け入れ試験と検収
1
1
2-6
演習課題総括評価
2
2-3 から 2-6 は講義としてグループ演習の実施し
平行して実施
システム開発プロジェクト実習 の構成案
タイトル
時数
2
52
3-1
3-2
課題説明
グループ演習実施
3-3
ユーザインターフェース
4
3-4
3-5
データベース設計
プロジェクト中間評価・システム構想発表
2
2
3-6
3-7
3-8
システムセキュリティ
システムインテグレイト
プロジェクト・システム総括評価
2
2
4
3-3 から 3-8 は講義としてグループ演習の実施し
平行して実施
参考図書
廃刊になっているかもしれませんが。
98年のCD-ROM版もある。
日本情報処理開発協会中央情報教育研究所
• システムアナリストテキスト
• プロジェクトマネージャテキスト
• アプリケーションエンジニアテキスト
• システム運用管理エンジニアテキスト
同様なタイトルがついた情報処理技術者試験用の
書籍
5.1. 科目「マルチメディア表現」案
表現の教育はアートを含みます。
科目「マルチメディア表現」案 基本構成
区分
時数
概要
1 「マルチメディ
44
製作フェーズとその技術・技法を中心
とした講義と確認方個人実習、演習型
グループ学習
2 コンテンツ制
26
演習型グループ学習と一つの課題で
開発フェーズを通して学習する。関連
した10時間の講義含む。またグループ
個別の進捗報告会含む。
3 コンテンツ制
70
プロジェクト型グループ学習で開発
フェーズを実践する。関連した16時間
の講義含む。またグループ個別の進
捗報告会・レビュー会を含む。
ア表現」基礎
作演習
作プロジェクト
実習
「マルチメディア表現」基礎の時数が少ない、6単位の場
合はここを中心にふくらます
「マルチメディア表現」基礎 の構成案
1-1
1-2
タイトル
イントロダクション:コンテンツ制作とは
コンテンツ制作のフェーズと体制の概要
1-3
企画と設定
4
1-4
1-5
1-6
脚本と基本デザイン
絵コンテと演出プラン
レイアウト
4
4
4
1-7
1-8
1-9
ドローウィング
モデリング・レンダリング
レタッチ・ペインティング
4
4
4
1-10 アニメーション
1-11 ビデオ編集とビジュアルエフェクト
1-12 オーディオ
時数
2
2
4
4
4
コンテンツ制作演習 の構成案
タイトル
時数
2
21
2-1
2-2
課題説明
グループ演習実施
2-3
オーサリング
4
2-4
2-5
レビューと工程管理
プロトタイピングと形成的評価
1
1
2-6
演習課題総括評価
2
2-3 から 2-6 は講義としてグループ演習の実施し
平行して実施
コンテンツ制作プロジェクト実習 の構成案
タイトル
時数
2
54
3-1
3-2
課題説明
グループコンテンツ制作実施
3-3
撮影技法
2
3-4
3-5
ストリーミング
コンテンツ中間評価・コンテンツ構想発表
2
2
3-6
3-7
3-8
メディアパッケージング
コンテンツ中間評価会
コンテンツ制作総括評価
2
2
4
3-3 から 3-8 は講義としてグループ演習の実施し
平行して実施
参考図書
CG-ARTS協会
マルチメディア標準テキストブック
コミュニケーションデザイン編
社会論編
基礎・要素技術/システム編
メディアコンテンツの制作