新編日語第四冊 第5課 本音と建前 (言葉と表現) 2015/9/30 1 2015/9/30 目的:学习日本人的真心话和场面话 重点:抜きにする まいとする 难点:日本人の本音と建て前 2 一、「先」 【意味と用例】 Ⅰ名詞 ①物の一番前に出ているところ。⇔もと/尖端,末梢 ▲鉛筆の先は丸くなっている。 ▲大連は半島の先にある町です。 ▲枝の先に蝉がいる。 【熟語】口先・つま先・ペン先・指先・手先・舌先 ②進んでいく前のほう。=「前」/前头,前方 ▲山田さんは私たちの先に立って案内してくれた。 ▲50メートル先に交番があります。 2015/9/30 ▲私はここから二つ先の駅で降ります。 3 ③時間的に前であること。 (「先に」で使うこと が多い) ⇔あと/最先,首先。 ▲うちでは母が一番先に起きます。 ▲運賃を先に払う。 ▲どうぞお先に。 ▲お先に。 ④将来、未来。 ▲先の短い老人 ▲この先どうなるか心配でならない。 2015/9/30 4 ⑤相手、先方。⇔こちら/对象,对方 ▲こちらが譲ってあげたので、先ではとても 喜んでいます。 ⑥なによりも早くしなければならないこと。/ 首要,关键,当务之急 ▲勉強と遊びとどちらが先ですか。 ▲お金のことが何より先だ。 ⑦目的の場所、着く場所。/目的地 ▲彼の行った先へ電話をかけたいと思いま すが、電話番号が分かりますか。 2015/9/30 5 Ⅱ接尾語 ①「動詞+先」「送る・届ける」などの人や物の 移動を表す動詞の連用形に続いて「着く場 所」という意味を表す。 ▲送り先・届け先・行き先・連絡先・出張先・ 出先・宛て先・勤め先・取引先・訪問先 ②「名詞+先」前のほうという意味。 ▲庭先・軒先・鼻先・店先 2015/9/30 6 二、「抜き」 【用法・意味・用例】 ①「名詞+抜きで」 「普通は含まれるもの、本来当然あるべき ものを加えずに」「~は除いて」という意味。 ▲来週は胃の検査をしますから、朝食抜きで 来てください。 ▲今日は準備体操抜きで、すぐ始めましょう。 2015/9/30 7 ②「…を抜きにして」「…は抜きにして」 「~入れないで」「~は除いて」「~は止めて」 という意味。 ▲今日は儀礼的なことを抜きにして、気楽に どうぞ。 ▲冗談は抜きにして、もっとまじめに考えてく ださいよ。 ▲挨拶を抜きに、すぐさま商談に入った。 2015/9/30 8 ③「…を抜きにしては…ない」 「~を考えに入れないと、後の事柄の実現が 難しい」という意味。 ▲私の人生は友人のサポートを抜きにしては 考えられない。 ▲京都の文化や歴史に詳しい内田さんを抜き にしては、旅行もつまらない。 2015/9/30 9 三、「一向に…ない」 【意味】 否定や否定的な意味の語を伴って「全然…ない」 という意味で、否定的な意味を強調する。ある物事 に、変化や進展などが少しも見られない様子。そ れに対する苛立ちや不審感が伴う。硬い言い方。 【用例】 ▲三十分待ったが、彼は一向に現れない。 ▲政府は難民問題については、一向に関心を示さない。 ▲経営者側は、労働条件を改善しようと言っておきながら一 向に着手しない。 2015/9/30 10 四、「…において」 【意味】 物事が行われる場所、場面、状況を表わす。 【練習】次の「において」の意味を考えなさい。 ①卒業式は講堂において行われた。 ②その時代において、女性が留学するのは珍しいことでした。 ③日本の物理学会において、彼の右に出る者はいない。 ④当時の状況において戦争反対運動に参加するのは勇気が要 ることだった。 ⑤最近、人々の価値観においても、ある小さな変化が見られる。 ⑥ロンドンにおいての首脳会談が終わりました。 2015/9/30 11 五、「…ことなく」 【意味】 「~ないで」「~ずに」という意味。 書き言葉。 【用法】 「動詞連体形+ことなく」 【用例】 ▲一度も修理をすることなく、20年間この家 に住んでいる。 ▲この台風は日本に上陸することなく東へ それた。 2015/9/30 12 六、「…ふりをする」 【意味】 見せかけの様子を表す。 【接続】 「動詞連体形・名詞の+ふりをする」 【用例】 ▲眠っているふりをしながら、人の話を聞いて いる。 ▲あの人は分からないのに分かったふりをして 「はい、はい」と言った。 ▲見て見ぬふりをする。 2015/9/30 13 七、「…(よ)うと…(よ)うと」 【用法】 「動詞未然形+ (よ)うと 動詞未然形+(よ)うと」 (正反対、或いは類似の意味の動詞を重ねる。) 【意味】何をしてもかまわない、どんな行動を取った 場合でも、それと無関係に後の事柄が成立 することを表わす。 【用例】 ▲出かけようと家にいようと、あなたの自由です。 ▲あなたが泣こうとわめこうと、僕には関係ない。 2015/9/30 14 八、「…は(も)しない」 【意味】 打消しの意味を強める言い方。「は」は話 し言葉では「や」になることもある。 【接続】 「動詞連用形+は(も)しない」 【用例】 ▲そんなバカなことをぼくはやりはしない。 ▲途中休みもしないで、一息に頂上まで登った。 ▲忘れやしないから、心配しなくていい。町へ 行っ たら必ず買ってくる。 2015/9/30 15 九、「…まいとする」 【接続】①「五段動詞終止形+まいとする」 ②「その他の動詞終止形・未然形+まいとする」 【意味】「…しないようにする/…したくないと思う」という 意味。 書き言葉。 【用例】 ▲私たちは定刻に遅れまいとして、急いで波止場にやっ てきた。 ▲大衆に意見を出させまいとする態度は、根本から間 違っている。 2015/9/30 16 【練習】次の下線部を「…まいとする」で 言い換えなさい。 ①目にあふれる涙を人に見られないように、体 を脇へそらしている。 ②母を悲しませないようにと思って、そのことは 知らせずにおいた。 ③夏子は泣きたくないと思って、歯を食いし ばった。 ④家族の者を心配させたくないと思う気持ちか ら、会社を辞めたことは言いませんでした。 2015/9/30 17 【正解】 ①目にあふれる涙を人に見られまいとして、体 を脇へそらしている。 ②母を悲しませまいとして、そのことは知らせ ずにおいた。 ③夏子は泣くまいとして、歯を食いしばった ④家族の者を心配させまいとする気持ちから、 会社を辞めたことは言いませんでした。 2015/9/30 18 【練習】「先」を持つ慣用句から適当なものを 選んで( )に入れなさい。 ①その本は当時学生の間で大変なブームを呼び、僕 たちも( )ようにして読んだものだ。 ②疲れた兄に代わって、一番下の弟が荷物を背負い、 みんなの( )て歩き始めた。 ③かわいいだけのアイドル歌手は、二年もてば好い ほうで、( )ている。 ④もう日が暮れかかっているから、( )ましょう。 ⑤交番と本屋とはほんの( )だ。 2015/9/30 19 【正解】 ①その本は当時学生の間で大変なブームを 呼び、僕たちも(先を争う)ようにして読んだ ものだ。 ②疲れた兄に代わって、一番下の弟が荷物を 背負い、みんなの(先に立っ)て歩き始めた。 ③かわいいだけのアイドル歌手は、二年もて ば好いほうで、(先が見え)ている。 ④もう日が暮れかかっているから、(先を急ぎ) ましょう。 ⑤交番と本屋とはほんの(目と鼻の先)だ。 2015/9/30 20 【練習】 次の文を完成しなさい。 ①この際、仕事の話は抜きにして、( )。 ②前置き抜きで、( )。 ③彼はいつも朝ご飯抜きで、( )。 ④冗談は抜きにして、( )。 ⑤4番バッターの山口さんを抜きにしては( )。 2015/9/30 21 【正解】 ①この際、仕事の話は抜きにして、(大いに楽しみ ましょう。) ②前置き抜きで、(さっそく本論に入りましょう。) ③彼はいつも朝ご飯抜きで、(学校へ行きます)。 ④冗談は抜きにして、(内容の討論に入りましょう)。 ⑤4番バッターの山口さんを抜きにしては(このチー ムは勝てないだろう)。 2015/9/30 22 【練習】 次の1、2、3、4から正しいものを 選んで ( )に入れなさい。 ①靴の修理が終わるまで( )時間はかかりませんから、 そこでお待ちください。 1、一概に 2、一向に 3、ちょっと 4、たいして ②その息子は母親の言うことに( )耳を貸そうとしない。 1、そう 2、どう 3、一向に 4、ちょっと ③何度も手紙を出しているのに、彼女は( )返事をよこ さない。 1、たいして 2、一向に 3、少しも 4、それほど ④僕は今後( )うそをつかないと誓う。 1、決して 2、それほど 3、ちっとも 4、一向に ⑤毎日練習しているのに、( )上手にならないのはどう いうわけだろう。 1、一向に 2、決して 3、とても 4、そう 2015/9/30 23 【正解】 ①靴の修理が終わるまで(たいして)時間はかかり ませんから、そこでお待ちください。 ②その息子は母親の言うことに(一向に)耳を貸そ うとしない。 ③何度も手紙を出しているのに、彼女は(一向に) 返事をよこさない。 ④僕は今後(決して)うそをつかないと誓う。 ⑤毎日練習しているのに、(一向に)上手にならな いのはどういうわけだろう。 2015/9/30 24 【練習】 ①~⑥から適当なものを 選んで( )に入れなさい。 ①休むことなく ②変わることなく ③遅れることなく ④絶望することなく⑤ふりかえることなく⑥頼むことなく ①一度も( )、成功までがんばった。 ②ひどい雪だったが、列車は( )京都に着いた。 ③われわれはいつまでも( )友達だ。 ④その子はもうこちらを( )両手を振り、胸を張って、 峠の向こうに消えていった。 ⑤彼はどんなことでも人に( )、一人でやってきたの です。 ⑥あの子はほとんど( )塾に通いつづけている。 2015/9/30 25 【正解】 ①一度も(絶望することなく)、成功までがんばった。 ②ひどい雪だったが、列車は(遅れることなく)京都に 着いた。 ③われわれはいつまでも(変わることなく)友達だ。 ④その子はもうこちらを(振り返ることなく)両手を振り、 胸を張って、峠の向こうに消えていった。 ⑤彼はどんなことでも人に(頼むことなく)、一人でやっ てきたのです。 ⑥あの子はほとんど(休むことなく)塾に通いつづけて いる。 2015/9/30 26
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