ネットワーク輪講 第9章 大木研 角田俊一 目次 ● 1. ルーティングの機能と役割 ● 2. 直接ルーティングと間接ルーティング ● – 2.1. ルーティングプロトコル – 2.2. スタティックルートとデフォルトルート 3. ルーティングとサブネットマスク – ● 4. ARPとサブネット環境 – ● 3.1. 可変長サブネットマスク 3.1. Proxy ARP 5. まとめ 1.ルーティングの機能と役割(1/3) ● どのステーションもデータの配信に責任を持つ – – ● 直接送ることができるならそのステーションまで 直接送れないのならルータまで ルータ(1/2) – – ネットワークの到達可能性に関わりを持つ ルーティングテーブル ● ● 到達可能なネットワークを列挙したテーブル ルート(経路)の質の尺度(メトリック)や 中継システム(ホップ)のアドレスを持つ 1.ルーティングの機能と役割(2/3) ● ルータ(2/2) – 専用プロトコルを用い随時テーブルを更新 ● ● ● 新たに利用可能になったネットワークのルートを調べる 故障で使えなくなったルートを破棄する 上述のような方法で, 複雑なネットワークの構築が可能になり, ユーザ側が要求される作業を減らしている 1.ルーティングの機能と役割(3/3) ● サービスタイプ – – アプリケーションは特定の用途に 特化したルートを選択するように要求できる ルーティングプロトコルを使うことにより 利用できる最善で最新の情報に基づいてルートを決定 よって,必ず最適なルートが使われることを保証 2.直接/間接ルーティング(1/5) ● データの配信はどのように行われるのか – 手順 a)送信準備完了データは,宛先マシンIPアドレスを添付され IPモジュールへ b)IPモジュールはネットワークIDを比較し 自ネットワーク内に宛先マシンがあるか調べる c)同一ネットワーク内なら自らが直接配信(直接ルーティング) 別のネットワークならルータに送信 その後のルーティングと宛先ホストへの最終配信については ルータが責任を負う(間接ルーティング) データを受け取ったルータは同じ処理を行う 2.直接/間接ルーティング(2/5) 2.直接/間接ルーティング(3/5) ● 図 2.直接/間接ルーティング(4/5) ● ルーティングプロトコル – ルータは隣のルータと情報を交換し, 到達可能なネットワークを動的に記憶する ● ● ● – ルータは隣接するルータに自分が直接配信可能な ネットワークについて教える 隣接するルータは自分のルーティングテーブルを更新し, 自分の知っている到達可能なネットワークの情報を教える 1つのルータが教えた新しいルートは,隣接ルータによって 別の隣接ルータに広告され,インターネット上に広がる 代表的なプロトコル(第10章以降で説明) ● ● IGPs : RIP,OSPF,IGRPなど EGPs : EGP,BGPなど 2.直接/間接ルーティング(5/5) ● スタティックルートとデフォルトルート – スタティックルート ● ● – 遠隔の宛先ネットワークのルートが装置にわかるように 前もってプログラムされているもの 柔軟性は低くなるが,ルーティング更新トラフィックを減らせる デフォルトルート ● ● ルートがはっきりしない宛先へのパケットを送るルート 利用する可能性のある全てのネットワークについての 到達可能性情報を持つことが実用的でない場合に デフォルトルートを設定する 3.Routingとサブネットマスク(1/7) ● サブネットを使っている場合 – – – ネットワークの判断にアドレスクラスが使えない サブネットマスクを用いてネットワークを判断 手順 a)転送準備完了データは宛先アドレスを添付,IPモジュールへ b)IPモジュールは自分のサブネットマスクを使い, 自分と宛先アドレスをAND演算 その結果が一致すれば同じネットワーク 異なれば別ネットワークとして処理する 3.Routingとサブネットマスク(2/7) 3.Routingとサブネットマスク(3/7) ● 可変長サブネットマスク – アドレススペースを分割し, それぞれが少数のホストを接続した 多数のネットワークや多数のホストを置かなければなら ない単一のネットワークを作る場合 単一のサブネットマスクでは役に立たない – 次にマルチポートルータを用いて, ネットワークを構成した例を示す 3.Routingとサブネットマスク(4/7) 3.Routingとサブネットマスク(5/7) ● 可変長サブネットマスクを用いたとき – インターネット内の別のサブネットにあるホストに データを送ろうとすると,ルータを使わないといけない サブネット内の全てのホストは同じサブネットマスクを 持ちいらなければならない ルータとローカルホストのサブネットマスクが異なると 物理的に接続されていても直接ルーティング不可 RIPはサブネットマスクを広告しない – OSPFはサブネットマスクを広告する – – – 3.Routingとサブネットマスク(6/7) 3.Routingとサブネットマスク(7/7) 4.ARPとサブネット環境(1/2) ● サブネット環境 – 異なるサブネットを持つホストにアクセスするには ● ● ● – ● ルータが必要 ルーティングの仕組みを見ると,サブネットを使用する場合 ルーティングアルゴリズムの根本的な変更が必要 サブネットを持たないIP機器はどのようにして動作するのか それを解決するのがProxy ARP Proxy ARP – 名の通り代理でARPの返答を行う 4.ARPとサブネット環境(2/2) 5.まとめ ● ルータの仕組み – – ルーティングプロトコルを使う適応型ルーティングが 一般的に使われている 大規模なバックボーンを持つネットワークに 接続する場合,デフォルトルートが 設定されることが多い
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