構造地質学II-5 歪解析2次元実例 楕円が楕円に変形 知りたいことは、歪楕円の楕円率と主軸の方位 A,B,Cと歪増大 • • Riは初期楕円率=長軸/短軸 Øは歪マーカー楕円の長軸と歪楕円 の長軸(主軸)とのなす変形前の角 度 • • Rfは歪マーカーの変形後楕円率 Ø’は歪マーカー楕円の長軸と歪楕円 の長軸(主軸)とのなす角度 • Rsは歪楕円の楕円率 • 歪主軸に近い長軸をもった楕円 ほど楕円率が大きくなる。 A:変形前 初期楕円率Ri=2.0 初期方位は-90 °から90 ° B : Ri>Rs 歪長軸方位でRf最大 Rf max = Rs x Ri max 歪短軸方位でRf最小 Rf min = Ri max/Rs Ri max =(Rf max・Rf min)1/2 Rs = (Rf max / Rf min)1/2 B’: Ri=Rs 初期方位 -90 °と90 °のマーカー楕円は円とな る。 楕円率1, Ø’=45 ° やってはならないこと! Rs=(R1 + R2 + R3 + --- + Rn )/n C: Ri<Rs Rf max = Rs x Ri max Rf min = Rs / Ri max Ri max =(Rf max/Rf min)1/2 Rs = (Rf max・Rf min)1/2 F= tan-1 {(Rs(Ri2-1))/((Ri2 Rs2 -1)(Rs2 - Ri2 )) 1/2} •Ri:初期楕円率 •Rf:歪マーカーの変形後楕円率 •Rs:歪楕円の楕円率 •Ø’:歪マーカー楕円の長軸と歪楕円の長軸(主軸)とのなす角度 Ri Rf Rs Rf 1) 軸比をはかる:Rf 2) 歪みマーカーの長軸と座標軸(任意) の間の角度を測る:Ø’ 3) Rf/ Ø’図にプロットする Ø’ Rf, Ø’値をプロットする。 AはRi(歪マーカ楕円の初期楕円率)がRs(歪楕円率)より大きい場合 最大歪主軸(or n.)方向で、Rfは最大、最小となる。 BはRs>Riの場合。最大歪主軸方向の周りFの範囲で、閉じた分布となる。 Fは歪マーカ楕円長軸方位のばらつきを示す。 データを読み歪解析する 最大歪主軸方位 最小歪主軸方位 Ri max =(Rf max・Rf min)1/2 Rs = (Rf max / Rf min)1/2 Ri max =(Rf max/Rf min)1/2 Rs = (Rf max・Rf min)1/2 練習 プロット例 歪解析:2次元実例 その2 線 3方向に伸びたベレムナイト 黒いところが化石。 白いところが脈(伸びた隙間に方解石が沈澱) Strain matrix [ 1.2 0.2 0.4 0.8 ] 方位により伸びeの違いがある。 最初の方位で見る(Lagranginan concept) 変形後の方位で見る(Eulerian concept) 回転w Lagrandian Eulerian 回転w 座標系を歪主軸に合わせて回転 extension e=(l’A- lA )/ lA quadratic extension l=(l’A/ lA )2 =(lA/lA +(l’A- lA )/ lA)2 =(1+ e )2 reciprocal quadratic extension l‘= 1/ l 歪主軸がどの方位かわからない。 変形前の原位置、原方位がわからない。 変形後の、3方向の伸びのみが分かる。 知りたいのは、歪主軸方位と、主歪の大きさ 未知数は3つ l‘1 l‘2 f ‘ 測定値: a’ b’ l‘A l‘B l‘c 3つの方程式があれば、解ける。 l‘A = l‘1cos2f ‘+ l‘2sin2f ‘ l‘B = l‘1cos2(f ‘ +a’ ) + l‘2sin2(f ‘+ a’) l‘c = l‘1cos2(f ‘ +b’ ) + l‘2sin2(f ‘+ b’) 非変形:円の方程式 x2 +y2 = 1 変形後、楕円の方程式 x2 /l1+y2 /l2 = 1 l1=(1+e1) 2, l2=(1+e2) 2 x’=x√ l1, y’=y√ l2 x= cosf, y= sinf x’=√ l1 cosf, y’=√ l2sinf ピタゴラスの定理より l=l1 cos2f + l2sin2f 変形前の角度fは地質ではわからない。 x’= √ l cosf’, y’= √ l sinf’ cosf= √ l cosf’ /√ l1 , sinf= √ l sinf’ /√ l2 l’=l’1 cos2f’ + l’2sin2f’ 歪のMohr円表示 l‘= l‘1cos2f ‘+ l‘2sin2f ‘ 倍角の公式 cos2f=(1+ cos2f)/2, sin2f=(1- cos2f)/2, sinf cosf = sin2f /2 により l‘=( l‘1 + l‘2 )/2 - (l‘2 - l‘1 ) cos2f ‘ /2 g‘= (l‘2 - l‘1 ) sin2f ‘ /2 ただし g‘= g / l , g=tan y 横軸 l‘ 縦軸 g‘ 原点 ( l‘1 + l‘2 )/2 半径 ( l‘2 - l‘1 ) /2 円上の点までの角度2f ‘ Step 1 1。円を書く 2。測定した線の間の角度を 2倍して中心より描く。 Step 2 1。円の中心を水平軸(l’軸) に置く。 2。測定値より(lB’- lA’), (lB’- lA’) を計算する。 Step3。 回転させ、A,B,C点からのl’軸 への垂線をたて、長さの比を 測る。適切な値になるまで繰 り返す。 比が合致した時、それが求める解。 Step4。 l1’ l2’,各点の2f’を求める。 歪解析:2次元例 その3、中心ー中心法 Cluster はCluster として残り、 randomは定向性を持つ様になる。 最隣接粒子との中心を結ぶ。 その線と、基準線との角度を測る d’(変形後中心間距離)/a’(変形後角度)ダイアグラムへプロット 平均値プロットを行い、最適カーブfitting kd’=(l1’cos2(q’+b’)+ l2’sin2(q’+b’))-1/2 -1 l1’, l2’(逆二次主歪), b’(主歪方位)が知りたい値 R=d’max/ d’minは歪楕円の楕円率 歪解析:2次元実例 その4 Fry 法 ずらしながら、全ての点を重ねあわせる 歪解析:2次元実例 その5 角度法
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