日本の高校における 英語の授業は英語で がベストか? 言語応用コース 2回生 岡本颯季 英語の授業は英語で がベストか? 高校学習指導要領 「英語に関する各科目について, 授業は英語で行うことを基本とする」(2013年4月から実施) ▷英語しか使わない オールイングリッシュの授業を推奨 ▷グローバル人材を育てるため 英語の授業は英語で がベストか? 「グローバル人材」の要素 ▷要素Ⅰ: 語学力・コミュニケーション能力 ▷要素Ⅱ: 主体性・積極性、チャレンジ精神、 協調性・柔軟性、責任感・使命感 ▷要素Ⅲ: 異文化に対する理解と 日本人としてのアイデンティティー (出典)「グローバル人材育成推進会議中間まとめ」(2011年6月) 英語の授業は英語で がベストか? 「グローバル人材」の要素 ▷要素Ⅰ: 語学力・コミュニケーション能力 ▷要素Ⅱ: 主体性・積極性、チャレンジ精神、 協調性・柔軟性、責任感・使命感 ▷要素Ⅲ: 異文化に対する理解と 日本人としてのアイデンティティー (出典)「グローバル人材育成推進会議中間まとめ」(2011年6月) 英語の授業は英語で がベストか? 「グローバル人材」の要素 ▷要素Ⅰ: 語学力・コミュニケーション能力 ▷要素Ⅱ: 主体性・積極性、チャレンジ精神、 協調性・柔軟性、責任感・使命感 ▷要素Ⅲ: 異文化に対する理解と 日本人としてのアイデンティティー (出典)「グローバル人材育成推進会議中間まとめ」(2011年6月) 英語の授業は英語で がベストか? 「グローバル人材」の要素 ▷要素Ⅰ: 語学力・コミュニケーション能力 ▷要素Ⅱ: 主体性・積極性、チャレンジ精神、 協調性・柔軟性、責任感・使命感 ▷要素Ⅲ: 異文化に対する理解と 日本人としてのアイデンティティー (出典)「グローバル人材育成推進会議中間まとめ」(2011年6月) 英語の授業は英語で がベストか? ▷要素Ⅰ~Ⅲを育てるために オールイングリッシュの授業が推奨される →果たして効果はあるのか? 英語の授業は英語で がベストか? オールイングリッシュに期待するもの ▷生徒参加型の授業 ……コミュニケーション能力の向上も期待 ▷母語を排除した英語漬けの状況 ……サバイバル的に習得できるのでは 日本の高校英語の授業で そう上手くいくのか? 英語の授業は英語で がベストか? オールイングリッシュの問題点 ▷日本人には不向き 強制力の無さ 英語ができなくても日常生活に支障がないため、 「授業の間だけ堪えれば良い」という逃げ道 その状況では「英語漬け」のメリットを得られない 英語の授業は英語で がベストか? オールイングリッシュの問題点 ▷範囲をこなすことが困難 英語で文法事項を教えるむずかしさ 抽象的な概念を理解するためには 母語を使用した方が理解が早いのでは? 英語の授業は英語で がベストか? オールイングリッシュの問題点 ▷範囲をこなすことが困難 研究によると 英語だけの指導より母語とのコードスイッチング を取り入れた指導法の方が効果的という結果 (Lee&Macaro,2013) 英語の授業は英語で がベストか? オールイングリッシュの問題点 ▷範囲をこなすことが困難 研究によると 各国の英語教師たちがいろんな場面で 母語を効果的に使用していることが明らかに (Hall, G. & Cook, G. 2013) 英語の授業は英語で がベストか? オールイングリッシュの問題点 ▷要素Ⅲの育成に不向き グローバル人材 要素Ⅲ: 異文化に対する理解と 日本人としてのアイデンティティー 英語の授業は英語で がベストか? オールイングリッシュの問題点 ▷要素Ⅲの育成に不向き 日本語を活用した授業の方が育つ 異文化理解やアイデンティティーの育成に関わる 「気付き」は、母語と他言語の対比から生まれるとい う考え方 英語の授業は英語で がベストか? オールイングリッシュの問題点 ▷要素Ⅲの育成に不向き 研究によると 二言語による積極的な意味の理解と表出に重点を 置くことは、意志疎通のための国語力・英語力育成 に繋がると同時に、異文化間理解・言語意識を伸張 させる (Cook, 2010) まとめ そもそも政府が目指していること ▷「グローバル人材」の育成 →そのために豊かな語学力を育成したい →そこで出てきたのが 「英語の授業を英語で」という発想 しかし まとめ オールイングリッシュの授業は ▷日本人には不向き ▷範囲をこなすことが困難 ▷要素Ⅲの育成に不向き →日本語で授業を行う方が効率が良いのでは 英語の授業は英語で がベストか? 高校学習指導要領 「英語に関する各科目について, 授業は英語で行うことを基本とする」 →むしろ日本語を活用した授業を行うべき
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