資源化物と有害性廃棄物の排出実態に関 する地域特性

「水俣市の取り組み」に対する意見発表
○鈴木慎也
〒814-0180
福岡市城南区七隈8-19-1
福岡大学工学部社会デザイン工学科
水理衛生工学実験室
E-mail: [email protected]
構成
1. 飲料容器のリサイクル率(福岡市)
2. リサイクル率の影響因子
3.リユース v.s. リサイクル
4. シミュレーションの概要
4-1 シミュレーション結果Vol.1
4-2 シミュレーション結果Vol.2
4-3 シミュレーション結果Vol.3
5. まとめ
2003/11/29 市民フォーラム
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◆飲料容器のリサイクル率(福岡市)
アルミ缶
ガラスびん
ペットボトル
100%
可燃性ごみ
80%
不燃性ごみ
60%
びん・ペットボト
ル
地域リサイクル
ステーション
店頭回収
40%
20%
0%
A地区
B地区
C地区
A地区
・資源回収に対する協力度
・地域による違いはない
B地区
C地区
A地区
B地区
C地区
地域集団回収
→どの年齢層においても高い
→むしろ容器の種類によって異なる
・「自治体による分別回収」の割合が高い
ガラスびん v.s. ペットボトル
→何故ちがうのか?
ガラスびん
→若干ではあるが、若年単身世帯層が高い
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◆リサイクル率の影響因子
◆飲料容器の排出実態
◆地域特性との関連性を明らかにした
◆飲料容器の排出実態
1. 排出原単位→年齢構成
2. 資源回収率→世帯人数
分別に対する協力度
→飲料容器以外のもの
①消費量の違い
②資源化物としての認識
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◆リユース v.s. リサイクル
・「リサイクル直感教材Ver.2」を用いた(by東京大学安井至教授)
http://plaza13.mbn.or.jp/~yasui_it/
他人の研究成果の流用ですみません
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◆シミュレーションの概要
・3つのシナリオ設定
1) リサイクルシナリオ(0~90%)
2) リユースシナリオ(0~90%)
3) リユース+リサイクルシナリオ(10%+80%~90%+0%)
・3つの検討項目
エネルギー消費
汚染量
実コスト
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◆シミュレーション結果Vol.1
リサイクルシナリオ
1.2
1.1
1
0.9
0.8
0.7
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
0
エネ消費
汚染量
実コスト
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%
リサイクル率
・「エネルギー消費」はあまり変わらない
・「実コスト」はむしろ上昇する
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◆シミュレーション結果Vol.2
リユースシナリオ
1.1
1
0.9
0.8
0.7
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
0
エネ消費
汚染量
実コスト
0%
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%
リユース率
・3つの項目全て大きく減少
・同じRでもReuseとRecycleは全く別物
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◆シミュレーション結果Vol.3
リユース+リサイクルシナリオ
1.1
1
0.9
0.8
0.7
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
0
90+0%
80+10%
70+20%
60+30%
50+40%
40+50%
30+60%
20+70%
10+80%
0%
エネ消費
汚染量
実コスト
リユース率+リサイクル率
・「リユースシナリオ」とほぼ同等の結果
今後の目標水準の1つになるのでは?
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◆結論
・自治体によるごみ対策
・「分別収集」の定着という面で一定の役割を果たした
→どこまでごみ減量に貢献するのか?
→コストの増加(自治体に大きな負担)
・「自治体主導」によるインフラ整備が出来た
・社会的関心度の向上
・使い捨て文化の見直し
・「ごみを分別する」という習慣づけ
・本当の意味での「持続可能な」社会の構築はこれから
・今後は生産者(企業)、排出者(市民)が主導権
→自治体はコーディネーター?
→リユース可能ですか?
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