CERN (欧州原子核研究機構)

CERN (欧州原子核研究機構)
•
•
•
スイス・ジュネーブにある世界最大の素粒子物理学の
研究所 (素粒子物理学のメッカ)
1954年に設立 (ヨーロッパ12ヶ国)
現在 加盟国
: ヨーロッパ20ヶ国
オブザーバ国 : 日本、アメリカ等5ヶ国
LEP/LHC
•
•
•
世界の素粒子物理学研究者の半数以上の約7000人が施設
を利用
国際共同研究のための優れた手本
研究の中心は衝突型大加速器を用いた素粒子実験
LEP (e+ e-) 2000年11月に実験終了
LHC(pp) 2007年実験開始予定
LEPとは
•
•
•
CERNの世界最大の電子・陽電子衝突型加速器
弱い相互作用を伝えるZ0・W±粒子を大量生成
東京大学グループ: OPAL実験を提案・建設・遂行
・ 最重要測定器の電磁カロリメ-タを担当
・ 物理解析に中心的役割
主な成果
・ 素粒子の世代数を3と決定
・ 標準理論の精密検証
99年ノーベル賞(オランダの
G.トフーフトとM.J.G.ベルトマン)の基礎
トップクォーク質量を決定
米国で発見
ヒッグス質量を算定
・ 力の大統一と超対称性を示唆
LHCに大きな期待
OPAL実験の鉛ガラスシャワーカウンター
電磁カロリメータ
OPAL測定器
東京大学素粒子物理国際研究センターはOPAL実験の測定器の中
で最も重要な検出器の一つである電磁カロリメータを建設した。
電磁カロリーメータは電子・陽電子の衝突により生じる電子やガンマ
線のエネルギーを精度良く測定するための検出器であり、9440個
の鉛ガラスシャワーカウンターから構成されている。
LHC計画 (Large Hadron Collider)
CERNの次期計画 世界最大の陽子・ 陽子衝突型加速器
・ 衝突エネルギー 14TeV(14兆電子ボルト)
(現在稼働中の米国のTEVATRON の7 倍)
・ LEPトンネルを利用、8.4テスラの超伝導電磁石を開発
・ 2007年に稼動予定
・ 日本の貢献
加速器に138.5億円支出
超伝導四重極磁石などの技術・建設
ATLAS実験
・ LHCの4実験の中で最大
(35ヶ国 150大学・研究機関 1800人参加)
・ 日本の貢献
ミューオントリガーチェンバー等の測定器建設
データ解析で主導的役割
(東大素粒子センター=日本・アジア地域の解析センター)
期待される重要な物理
・ ヒッグス粒子、超対称性粒子の探索
・ 理論で予言されていない新粒子・新現象の探求