分子科学会の設立について –趣意説明用資料– 2006年4月 1 ○ 分子科学のゴール ・分子と分子集合体について、これまでに蓄積されてきた 広く深い物理的・化学的知識を継承すること ・広大な対象物質群が様々な環境下で示す多彩な構造、 反応、物性を、これらの基礎的知識や、新たに展開 される研究成果によって正しく理解すること ・これらの理解を元に、優れた機能の発現と制御、 新たな興味深い性質を示す物質系の創造、生命現象の 分子論的理解を追究すること 2 ○ 分子科学を支える組織 分子構造総合討論会 分子科学研究会 [参加者1,300名、発表件数900件] 討論会(秋) [会員 650名] シンポジウム(春) メール配信 (通年) 他に日本化学会、応用物理学会、日本物理学会、 等々 3 [2005年度] ○ 分子科学を支える組織 を 統合 分子科学会 Japan Society for Molecular Science 討論会(秋) シンポジウム(春) メール配信 (通年) (i) 分子科学分野の進展によりよく寄与できる(事業の効率的実施) (ii) 対外的プレゼンス向上(⇒ 他分野、社会、国際活動) (iii) 共通の長所が維持できる(出入り自由、広い領域をカバー) 4 新しい学会が行なう事業 (1)自由で闊達な雰囲気の研究討論会 (2)特定の主題を深く掘り下げる研究シンポジウム (3)研究集会や人事の速報情報提供 電子メールを用いた分子科学分野の各種情報提供を 速報として流します。 (4)種々の表彰制度 これまでの若手研究奨励賞に加えて、(a)学会賞(仮称)、 (b)学生を主な対象とする優秀発表賞(仮称)、の授与を行ないます。 (5)研究成果や諸情報の迅速な流布に資する文書の発行 年複数回のWebジャーナルを発行して、諸種の連絡、案内、会合 における招待講演者の解説記事、受賞者の総説記事などを 電子媒体で提供します。 (6)若手の育成や交流促進 (7)関連分野における国際交流の促進 5 これまでの経緯 2004年 9月 分子構造総合討論会(広島) 9月 分子科学研究会委員会 新組織発足の可能性検討を申し入れ 9月 分子構造総合討論会運営委員会 作業部会発足 承認 (名称:統合検討委員会) 2005年 4月 統合検討委員会(第1回) 分子構造総合討論会と分子科学研究会の歴史的経緯 確認 統合の動機づけ、統合のメリット・デメリット、事業の具体像 6月 分子科学シンポジウム(岡崎) 6月 8月 9月 9月 9月 9月 分子科学研究会委員会 統合に向けての検討を委員一同が了承 分子構造総合討論会運営委員会 新学会設立を念頭に研究会と協力して新組織をつくることに合意 分子科学研究会会員、分子構造総合討論会の参加者へ、統合に関する情報提供と意見募集案内 統合検討委員会(第2回) 新組織名称、設立検討委員会発足 分子科学研究会委員会 統合に向けての検討を委員一同が了承 分子構造総合討論会運営委員会 新学会設立を念頭に研究会と協力して新組織をつくることに合意 9月 分子構造総合討論会(東京) 参加者に対する説明会 10月 設立検討委員会 (第1回) 予算・事業内容・会員資格・会費および 11月 設立検討委員会 (第2回) 討論会登壇条件・定款案 の検討 12月 設立検討委員会 (第3回) 12月 分子科学研究会会員へ、学会設立検討状況の報告と意見募集案内 2006年 1月 1月 分子構造総合討論会の参加者へ、学会設立検討状況の報告と意見募集案内 設立検討委員会 (第4回) 予算・事業内容・会員資格・会費および 討論会登壇条件・定款案 の検討 2月 3月 4月 分子科学研究会委員会 設立検討委員会中間報告の確認 分子構造総合討論会運営委員会 設立検討委員会中間報告の確認 設立検討委員会(第5回) 設立趣意書(案)の作成、発起人募集活動の確認 6 これからの予定 2006年 4月-6月 分子科学会の設立趣意の説明、広報と賛同者の募集 4月 設立検討委員会(第5回) 予算・事業内容・会員資格・会費および 討論会登壇条件・定款案 の検討 6月 9月 分子科学シンポジウム(岡崎) 分子構造総合討論会(静岡) 2006年 秋頃 分子科学会設立( Japan Society for Molecular Science ) 7 分子科学会に関するQ & A (Q1) 秋季討論会での登壇条件は? (A1)これまでの広い分野からの自由な出入りを大切にするために、登壇資格に 会員であることを求めず、会員以外でも自由に登壇できるようにします。 (Q2) 会費と討論会登録料は、どのようになるのですか? (A2) 討論会にも従来どおりの参加者を得ながら、会員としてその活動を知って 頂きたいとの思いから、設立時は、会費と討論会登録料の合計金額が、こ れまでの分子構造総合討論会と同額程度になるようにします。また、非会員 の討論会登録料は正会員の合計金額と同額にします。 (たとえば、正会員では会費2000円+討論会登録料6000円の8000円とするとき、 非会員は討論会登録料8000円とするということです。) (Q3) 学生会員の取り扱いは? (A3)会費と討論会登録料の合計金額が、これまでの分子構造総合討論会と同 額になるようにし、非学生会員の討論会登録料は学生会員の合計金額と 同額程度にします。設立後も学生会員の優遇を継続するように努力します。 (たとえば、学生会員では会費1000円+討論会登録料3000円の4000円とするとき、 非学生会員は討論会登録料4000円とするということです。) 尚、御参考までに、2005年度分子構造総合討論会の当日登録料は、 一般8000円、学生4000円で、設立後も事前割引制度も維持します。 8 ☆ 分子構造総合討論会 ☆ 分子科学研究会 www2.tky.3web.ne.jp/~bkinfo/ www.ric.hi-ho.ne.jp/bunshi/ 歴史 分子科学の分野を総体として討議することの重 歴史 分子科学の研究を討論会以外の形で振興する 要性から、それまで別々に行われていた3つの討論会 ために、1960年代終わりから分子科学研究会が有志 (構造化学討論会、電子状態討論会、赤外ラマン討論 によって設立されました。分子科学研究所設立(1975 会)が統合され、 1964年に本討論会がスタートしました。 年)を推進する中心的役割を果たして以来、現在まで、 現在では、毎年約1100名の参加を得て約850件の研究 研究所に対して、学会等連絡会議構成員の推薦する 発表が行なわれます。 などの協力を行なっています。 活動 発表される研究の主題は分子構造や反応論、 活動 分子科学研究会は、電子媒体を用いたサー 種々の分光法や回折法などの実験手法、クラスターや キュラーの発行、シンポジウム・講演会などの開催、 液体・溶液、分子性固体、高分子・液晶・生体関連物質 「分子科学若手の会(分子科学研究会と同時期に発 などの性質ならびに機能、さらには表面科学等におよ 足)」の支援などの活動を展開し、分子科学のコミュニ び広い対象物質や現象の実験的・理論的扱いを含み ティー活動に大きく貢献しています。「分子科学若手の ます。2002年には分子構造総合討論会神戸賞、2003 会」は「分子科学夏の学校」を開催し、現在に至るまで、 年からは分子科学奨励賞を実施して優れた若手を励 大学院生や若手の研究者育成の場として重要な役割 まし、世に送り出しています。 を果たしています。 [2005年現在: 参加登録費一般 ¥8000] [2005年現在: 会員数約650名、年会費¥2000] 9
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