スライド 1

群集における撹乱の効果(非平衡理論)
中程度の撹乱が最大の種数をもたらす。
撹乱は同調していないほうが種数は安定する(広い範囲を考えている)。
ウサギの摂食圧
ウサギは,草原における競争の強い種(背が高く陰をつくる)が優勢になるのを
阻止して,草原における種数を高くする。しかし,あまり摂食量が多いと逆に種
数を減らす
ヨーロッパタマキビLittorina littorea
柔らかい藻類(緑藻)を好んで食べ,硬
い藻類(紅藻)を嫌う。緑藻は,競争力
で紅藻に勝り,タマキビがいない潮溜り
では,紅藻はいなくなる
タマキビが多いと,紅藻のみになる。
ヒトデを潮間帯から数年間
取り除き続ける,最初の
数ヶ月でフジツボの1種が
岩表面の60-80%を占め,
後にムラサキイガイが大
部分を占めるようになった。
藻類は着く場所がなくなり
1種に減少し,それを食べ
るヒザラガイ,カサガイもい
なくなった。結局,種数は1
5から8に減少した。
1種
南カリフォルニアの潮間帯の岩石につく藻と無脊椎動物
大きいほど動かない
オーストラリアのグレートバリア
リーフの珊瑚の種数
ニュージランドの小川の昆虫相
中程度の頻度と規模の撹乱がある小川で種
数が最も高い。ただし,撹乱が少ない小川で
種数が少なくなるのが,競争排他によってい
るかどうかは分っていない。
構成種間に競争力の差があまりない群集
熱帯さんご礁の魚群集
イギリスの草原の植物群集
あいたギャプは,分散して来た種,休眠中の
種からの発芽によってランダムに埋められる。
ただし,ギャップは,微気象,土壌成分,土壌
微生物において差がある(ギャップの大きさに
よっても微気象に影響を与える(資料)。
種によって,発芽条件が異なるため,到着し
た種が同等の競争力を持っているとは限らな
い(資料)。また,ギャップの性質は季節によっ
発芽率
て異なるため,ギャップの勝者が季節によって
変化する可能性がある。
発芽数
一日の温度変化の大きさ