MRP(資材所要量計画) Material Requirement Planning あなたがフォアマンだったら あなたは現在ある会社の生産ラインのフォアマンで, 上司から次のような指示を受けました. 「1週間でパソコン100台を組み立ててくれ」 あなたはどうしますか? 必要部品をチェック 手持ち部品をチェック 足りない部品を手配 組立を開始 遅くなっている部品を督促 問題点 部品調達時間と納期満足の条件 0.9x0.9=0.81 記入漏れと迷子部品 計画・指示・督促のマネジメント 不確実性の原理 改善案 データをコンピュータに正確に入力 → (現在は「情物一体化」) 実行可能プライオリティ計画を作成 納期を守る(逆算) 部品の従属性を考慮 タイムバケット導入 コンピュータによる督促(正確な情報を効率よく提供) MRP誕生の背景 50年代の生産管理 手作業と算盤による計画 「作業表」集計と集計表作成 督促による進捗管理 問題点 管理の効率が低い ミスが多い 迷子部品問題と生産リードタイム コンピュータの誕生 ENIAC 1946 UNIVACーI 1951 Earth Emulator 2002 Tiny Computer 2005 60年代 コンピュータによる生産管理 MIS (Management Information System) 2つのシステムの存在 計画:フォーマルシステム 進捗:インフォーマルシステム 何を先にすべきか(Priority)は部門長が決めることに由来する大 量の遅れ 大量のHot listとShortage listの存在 多くの遅れは督促しなくてもよい(プライオリティ) 一部分の遅れは連鎖的に発生する(従属性) MRPの誕生 1971年 George W. PlosslとOliver W. Wight著: Material Requirements Planning by Computer その後Yellow book (表紙の色:虎の巻)となる Priorityと従属性 → BOM (Bill of Material) MRPの考え方 管理効率の向上 情報のデジタル化、正確性 計算機による計画作業の効率化 良い計画の作成 よいマスタスケジュールの作成 独立需要と従属需要 プライオリティ計画 タイムバケットの導入(マネジメントのリズムの形成) 計算機による進捗管理 正しい情報を正しく入力する モノは勝手に動かさない 正確な進捗情報を効率よく各部署に提供 MRPの構成 MPS (Master Production Schedule) BOM (Bill of Material) ロット編成 (Lot Schedule) MRP展開 プライオリティ計画 (Priority schedule) 負荷計画 (Capacity Planning) タイムバケット(フェーズ)の概念 MPS 最終製品の所要量計画の作成 外部需要(受注,予測)(長期は予測,短期は確定) 手持在庫 発注残(手配済みオーダー) MRPはプライオリティ計画 源流管理 MPSが悪ければよいMRP(資材所要量計画)が作成できない 能力計画(rough-cut capacity plan) MPSデータを入力とする MRP展開により負荷の正確な配分がわかる BOM サマリー型 ストラクチャー型 A A X:1 Y:1 c:1 a:2 b:2 c:3 a:2 b:1 b:1 c:2 ロット編成 Lot-for-lot(都度発注) トータルコスト最低法 Silver-Mealヒューリスティクス法 経済発注量 定期方式 MRP展開 リードタイム=1,2期分纏め発注,手持在庫=0 製品A 部品X:1個,部品Y:2個から構成 MPS 20 50 50 80 80 80 期 1 2 3 4 5 6 総所要量 20 50 50 80 80 80 指示済みオーダー 70 手持在庫量 正味所要量 0 0 50 80 80 80 計画オーダー(入荷) 130 160 計画オーダー(着手) 130 160 160 80 7 80 80 8 80 20 9 20 20 10 20 80 80 160 40 20 40 20 部品X リードタイム=1,発注量=200,手持在庫=0 製品Aからの需要 130 160 160 製品Bからの需要 20 100 50 期 1 2 3 4 5 6 7 総所要量 130 20 160 100 210 指示済みオーダー 200 手持在庫量 70 50 (90) (-10+200) (-20+200) (180) 正味所要量 110 100 210 計画オーダー(入荷) 200 200 200 計画オーダー(着手) 200 200 200 40 100 8 9 10 40 100 (140) (40) 40 100 部品Y 製品Aからの需要 製品Bからの需要 期 総所要量 指示済みオーダー 手持在庫量 正味所要量 計画オーダー(入荷) 計画オーダー(着手) リードタイム=1,2期まとめ発注,手持在庫=0 260 320 320 100 100 1 2 3 4 5 6 260 100 320 100 320 200 60 100 320 160 420 160 420 420 100 420 320 180 80 100 100 7 8 9 10 100 80 100 100 80 100 180 負荷計画:山積み・山崩し 人数 山済み 優先度の高いものを先に山積みする 15 10 5 I A E F O G J 5 1 0 1 5 Q 時間 L 2 0 2 5 3 0 山積み図 人数 一般作業負荷はできるだけ 早く開始するように山済みする 15 D 10 5 M H C B N I R A E 5 F G 1 0 K J 1 5 O L 2 0 2 5 Q 時間 3 0 山崩し 人数 負荷ができるだけ均一になるように 能力制約を越えないように山崩しする 15 10 5 C B H D I A E 5 F G 1 0 K M N J 1 5 R O L 2 0 2 5 Q 時間 3 0 人員再配分 人数 人員,設備など資源再配分により 作業時間(リードタイム)を短縮する 15 10 5 C B H M D N K I L A E 5 F G 1 0 O J Q R 1 5 2 0 2 5 時間 3 0 余談 HN-RFIDと近未来物流システム The HN (home network) Source: Toshiba HP Source: Toshiba HP 4. Future logistic system Cooking advice system Fashion advice system Inventory control system Consumption Disposal Recycle ……. Reverse logistics Home network One-to-one marketing Make-to-order Zero overstock Reverse logistics Internet Monetary flow Integrated Physical-information flow Last-one-mile of logistics system Current work HN-RFID Lab. HN central controller IT microwave oven RFID reader/writer Bluetooth communicator IT refrigerator with IFID device 演習問題 下記製品AのMRP展開をせよ 製品Aの基準生産計画 リードタイム=1,2期分纏め発注,手持在庫=0 製品A 部品X:1個,部品Y:2個から構成 期 1 2 3 4 5 6 7 8 9 所要量 100 300 220 100 200 150 60 部品X:リードタイム=1期,発注量=400,手持在庫=0 部品Y:リードタイム=1期,2期まとめ発注,手持在庫=0 10 200
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