最適化と需要・供給曲線 経済学A 第5回 畑農鋭矢 1 需要・供給曲線と意思決定 • 需要曲線の意味 価格⇒消費者⇒需要量 (意思決定) • 供給曲線の意味 価格⇒生産者⇒供給量 (意思決定) • 消費者・生産者はどのように需要・供給量を 決めるのか。 ⇒消費者・生産者の意思決定メカニズムは? 合理的な意思決定 (例)アルバイトの労働時間に関する意思決定 費用 便益 収入 損失(=犠牲にした 余暇時間の価値) (=時給×労働時間) 純便益(利得) (=便益-費用) 収入-損失 合理的な意思決定 ⇒純便益が最大になるような意思決定 純便益が最大になる条件は? 費用・便益と純便益 費用(損失) 費 用 ・ 便 益 便益(収入) 純便益 O 労働時間 純便益最大の点 純 便 益 O 曲線の頂点で純便益が最大 接線の傾きが0 X この時間がもっとも得! 労働時間 純便益最大の条件 純便益 労働時間 大きさ <X =X >X 労働時間を 労働時間を 追加的に+1 追加的に-1 最大でない 純便益増加 純便益減少 最大 純便益不変 純便益不変 最大でない 純便益減少 純便益増加 最適化と限界概念 • 労働時間を追加的に+1 ⇒追加的な純便益の変化・・・限界純便益 • 限界純便益= 限界便益 - 限界費用 (追加的な便益の変化) (追加的な費用の変化) • 純便益最大化の条件 ⇒限界純便益=0 ⇒限界便益=限界費用 • 最も望ましい意思決定の下では 限界便益=限界費用が成り立つ。 消費者と生産者の意思決定 費用(支払) 消費者 支出 (=価格×需要) 生産者 生産費用 便益(収入) 利得 効用(満足) 効用-支出 売上 売上-費用 (=価格×供給) 利得が最大になるような意思決定 ⇒限界便益=限界費用 効 用 ( 費 用 ) 【数学の学習】関数の形状 限界効用(費用)逓増 限界効用(費用)一定 限界効用(費用)逓減 O 需要・供給 【数学の学習】関数と変化(=限界):逓減 Y の 変 化 Y 需要・供給 変化は右下がり! 需要・供給 【数学の学習】関数と変化(=限界):逓増 Y の 変 化 Y 需要・供給 変化は右上がり! 需要・供給 費用・便益と利得 費用 費 用 ・ 便 益 限界便益=限界費用 効用 限界効用逓減 利得 O X 需要 費用・便益と利得 限界費用逓増 費用 費 用 ・ 便 益 収入 利得 限界便益=限界費用 O X 供給 需要曲線の意味 • 消費者の限界費用=限界支出=価格 限界便益=限界効用 • 最適化の条件 ⇒価格=限界効用 この条件が成り立つように需要を決定 需 要 限 界 効 用 比較 価 格 需要曲線の意味 価 =限 格 界 効 用 需要曲線⇒高さは限界効用 限界効用逓減⇒右下がり O 需要 需要曲線の位置:再論 価 格 D2 D1 D3 (不人気) 限界効用が 小さい O (人気) 限界効用 が大きい 需要 供給曲線の意味 • 生産者の限界費用=限界(生産)費用 限界便益=限界売上=価格 • 最適化の条件 ⇒価格=限界費用 この条件が成り立つように供給を決定 供 給 限 界 費 用 比較 価 格 供給曲線の意味 価 限 格= 界 費 用 供給曲線⇒高さは限界費用 限界費用逓増⇒右上がり O 供給 供給曲線の位置:再論 価 格 S3 S2 S1 (希少) 限界費用 が高い O (豊富) 限界費用 が低い 需要・供給量 2つの動きとシフト:再論 価 格 D1 「価格=限界効用」になるように需要が変化 E1’ 価格の変化に伴う動き D2 E2 E1 価格以外の要因変化に伴う動き(シフト) 限界効用のパターンが変化 O 需要
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