中国外交と安保理改革の行方

中国外交と安保理改革の行方
~日本の対中政策への提案~
総合政策学部2年
柴田真吾
改革に積極的とはいえなかったが
途上国と先進国の勢力不均衡と地理的公平
性を訴えている→途上国より
 日本の常任理事国入りには反対しないが、
消極的

2003年4月の上海条約機構首脳会議にて、
ロシアと共に安保理改革の必要性の声明
現状の中国の立場
議席拡大は地理的公平性に基づいて、途上
国を優先
 改革は十分吟味されるべきで、時間枠を設け
ることには反対
 透明性と効率性を高めるため、行動手段の
改善を行うべき
 簡単なことから難しいことへ改革を進展させ
るアプローチ
 総会との連携強化

外交の基本原則との一致
中国外交の基本原則
1、平和共存五原則に基づく各国との関係発展
2、覇権主義反対、世界平和の擁護
3、第三世界との団結・強化を標榜し、「独立自
主の平和外交」を展開

途上国の立場を優先
中国外交のキーワード
 独立自主外交
 第三世界との連
 全方位協調外交
帯
 内政の延長として
の外政
 求心力と遠心力
 愛国主義
 一超多強
 大国外交
 強硬外交
 是々非々外交
独立自主外交
82年前後に採用
1、平和共存五原則を堅持して、わが国を平等
に扱う全ての国家と友好関係を樹立し、発展
する。
2、第三世界諸国とその他の友好国家との団
結協力を強化する
3、覇権主義に反対し、世界平和を擁護する

現在の外交原則
一超多強と大国外交
一超多強
唯一の超大国の米国、強国のロシア、EU、
日本、中国が世界の動向を左右する多極化
大国外交
歴史的な大国志向と、大国としての自負
独立自主の原則に基づいて、「パートナー
シップ」の確立による大国外交
新常任理事国、拒否権の問題に絡んでくる
内政の延長と全方位強調
全方位協調外交
改革・開放に基づく経済発展のための、平和
な国際環境の必要性
内政の延長
中国の外交政策の決定は、内政が大きな影
響を与える。
国内民主化と国連の民主化という内外共通性
強硬外交と是々非々外交
強硬外交
台湾問題など国益と威信のためなら、強硬的
姿勢をくずさない
是々非々外交
国益を中心に、状況に応じて協調性と強硬さ
を区別する
第三世界の立場と常任理事国としての威信
第三世界との連帯
バンドン会議の平和共存五原則
→東西陣営への対抗、覇権への対抗
「独立自主外交」、「国際経済新秩序」へ、覇権
主義への対抗として、第三世界の連帯が利
用される。
途上国としての立場を強調
求心原理と愛国主義
求心力と遠心力
チベット、ウイグル、台湾問題などの遠心力と、
民族統一の求心力の必要性
愛国主義
共産党独裁を正当化し、人民をまとめあげる
ための論理の必要性
日本の常任理事国入りや常任理事国として
の権威に影響
第三世界か大国か
「第三世界の仲間としての中国」
「大国の仲間としての中国」
「安保理改革の途上国の立場優先」
「常任理事国としての権威的立場」
国分良成の政策決定モデル
A・パーセプション/イメージ
1、政治文化 2、ナショナリズム 3、指導者の
パーソナリティ
B・政治過程/政治構造
1、党内事情 2、制度的・組織的要因 3、利
益集団
C・環境/客観条件
1、イデオロギー 2、状況的要因 3、世論 4、
世界システム・国際世論・外圧
政策過程モデル
A エリートモデル
1、個人独裁・権威主義モデル
2、派閥・権力闘争モデル
3、党組織モデル
B 多元主義モデル
1、利益集団モデル
2、国家・社会モデル
3、世界システム・モデル
以上の外交
キーワードと
モデルを併用
して、政策分
析へ