需要予測の手法 - 慶應義塾大学 理工学部管理

需要予測
需要と予測
1.需要
2.予測
3.手法
1.需要
需要の分類

需要の意味


ある商品に対して需要があるということは、消
費者がその商品を購入したいと思い、かつ実
際に購入することができることを意味する。
需要の例

衣食住行

需要の特徴

需要の相関性




需要の不確実性




第1次産業、第2次産業、第3次産業(分野)
最終製品の生産には人、物、金が必要(系列)
気温が上昇するとエアコンが売れる(要因)
個人の需要が変化する
需要の相関関係が変化する
注文生産と確実需要
需要の連続性


時系列分析(経線)
将来需要予測可能性

需要の構造

顕在需要
購入計画が決まった需要



取替需要
購入済需要
潜在需要
ある種の条件を満たす時に顕在化する需要
 需要の実現条件(金、スペースなど)

ゼロ需要


欲望も条件もない潜在需要
創出需要
企業の努力により欲望と条件を満たしたゼロ需要

需要の分類(SCMの観点から)




確実、安定需要
確実、変動需要
不確実、安定需要
不確実、変動需要
例

自動車メーカー(組み立て)と部品工場


シートを毎月10万個ずつ供給する
エアコンメーカーと部品工場

4月から6月、10月から12月までは毎月1万個ず
つ供給(例えば、センサー)
例

月ベース販売実績
1月、2月、3月、4月、5月
– 100、200、300、400、500


1月の週ベース販売実績
1週、2週、3週、4週
20、 30、 25、 25

2月の週ベース販売実績
1週、2週、3週、4週
40、 50、 80、 30
需要の4タイプ
需
要
需
要
時間
時間
需
要
需
要
時間
時間
2.予測
なぜ予測するのか

ビジネスにおける競争優位のため




需要が不確実であるため



投資
製造
販売
機会損失が発生するため
死蔵在庫が発生するため
生産リードタイムが存在するため


生産準備が必要なため
人物金
どう予測するのか?

プロットして観察する


パターンを抽出する



トレンド
周期
相関関係を利用する


予測戦略を立てる
天気と傘
誤差を抑える

フラクタル
セメント
例
平成16年度
平成17年
度
平成18年
度
平成19年
度
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
内需量
(千t)
4912
4656
5043
5356
5644
5346
4042
4719
5134
4470
4397
5010
4912
4656
5043
5356
5644
5346
4042
4719
5134
4470
4397
5010
4742
4630
5080
5387
5500
5505
4276
4844
5143
4425
4450
4892
4729
4328
生コンク
リート
出荷量
(千m3)
10132
9501
10363
10922
11439
11140
8104
9887
10658
9210
9147
10317
10132
9501
10363
10922
11439
11140
8104
9887
10658
9210
9147
10317
9843
9596
10830
11117
11247
11410
8567
10048
10566
9078
8967
9894
9523
8844
普通鋼
小形棒 アスファ
木 材
形 鋼
鋼材
鋼
ルト
製材品 建設向け 建設向け 建設向け 建設向け
出荷量
受注量
受注量
出荷量 販売等量
(千m3)
(千t)
(千t)
(千t)
(千t)
1130
1980
415
833
142
1097
1960
398
793
166
1134
2087
462
855
236
1155
2212
501
895
192
1147
2182
521
909
253
1101
2074
515
808
227
923
1980
481
788
143
980
1911
453
822
214
1067
2119
524
895
396
1075
2003
457
871
141
1046
2031
495
893
134
1109
2222
543
944
195
1130
1980
415
833
142
1097
1960
398
793
166
1134
2087
462
855
236
1155
2212
501
895
192
1147
2182
521
909
253
1101
2074
515
808
227
923
1980
481
788
143
980
1911
453
822
214
1067
2119
524
895
396
1075
2003
457
871
141
1046
2031
495
893
134
1109
2222
543
944
195
1072
2128
507
904
129
1015
2101
478
889
175
1109
2211
500
928
208
1131
2279
513
982
198
1129
2224
491
960
228
1078
2177
494
902
235
960
2045
463
844
200
994
2099
465
888
226
1073
2261
520
986
332
1069
2132
493
924
158
1044
2140
496
959
146
1059
2127
516
977
185
1037
2134
481
940
137
965
2058
444
852
159
セメント
セメント
3000
H16
H17
H18
H19
2000
1000
月
10
月
11
月
12
月
1月
2月
3月
月
9
月
8
月
7
月
0
6
4,425
4,450
4,892
4,729
4,328
月
H19
5
4,470
4,397
5,010
4,742
4,630
5,080
5,387
5,500
4
H18
月
5,505
H16
H17
H18
H19
月
10
月
11
月
12
月
1月
2月
3月
月
9
月
8
月
7
6
月
5800
5600
5400
5200
5000
4800
4600
4400
4200
4000
5
4,276
4,844
5,143
月
4,470
4,397
5,010
4,912
4,656
5,043
5,356
5,644
5,346
4,042
4,719
5,134
4000
4
4,912
4,656
5,043
5,356
5,644
5,346
4,042
4,719
5,134
H17
セメント内需
H16
5000
セメント内需
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
6000
月
月別トレンドを見る
6000
トレンドを見る
セメント内需
3000
2000
1000
H16-17
H18-19
月
10
月
12
月
2月
4月
6月
8
月
10
月
12
月
2月
月
8
月
0
6
4,470
4,397
5,010
4,742
4,630
5,080
5,387
5,500
4000
4
月
5,505
H16-17
H18-19
月
10
月
12
月
2月
4月
6月
8
月
10
月
12
月
2月
8
月
5800
5600
5400
5200
5000
4800
4600
4400
4200
4000
月
4,276
4,844
5,143
4,425
4,450
4,892
4,729
4,328
6
4,912
4,656
5,043
5,356
5,644
5,346
4,042
4,719
5,134
4,470
4,397
5,010
4,912
4,656
5,043
5,356
5,644
5,346
4,042
4,719
5,134
H18-19
セメント内需
H16-17
4
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
5000
月
年度別トレンドを見る
内需
年度
H9年度
10年度
11年度
12年度
13年度
14年度
15年度
16年度
17年度
18年度
内需
76,573
70,719
71,515
71,435
67,811
63,514
59,687
57,569
59,089
58,985
90,000
80,000
70,000
60,000
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
内需
H9
年
度
10
年
度
11
年
度
12
年
度
13
年
度
14
年
度
15
年
度
16
年
度
17
年
度
18
年
度
年度別総需要
移動平均
6,000
5,505
4,276
4,844
5,143
4,425
4,450
4,892
4,729
4,328
5464.02
5093.85
4875.298
4754.751
4804.157
4672.663
4589.019
4690.42
4649.749
5368.056
5167.096
5031.512
4942.332
4672.199
4715.622
4727.622
4623.951
4599.816
5220.357
5149.71
5102.576
5053.896
4838.774
4627.763
4750.997
4727.847
4564.761
5140.691
5063.019
5098.841
5109.386
4949.004
4773.981
4671.885
4747.289
4661.206
5,500
5,000
4,500
4,000
3,500
7月
9
月
11
月
1月
3月
5月
7月
9
月
11
月
1月
3月
5月
7月
9
月
11
月
1月
3月
5月
7月
セメント
1ヶ月 3ヶ月
4ヶ月
5ヶ月
6ヶ月
4,912
4,656
5,043 4870.16
5,356 5018.069 4991.599
5,644 5347.471 5174.503 5122.04
5,346 5448.695 5347.194 5208.875 5159.427
4,042 5010.617 5096.942 5086.092 5014.343
4,719 4702.453 4937.791 5021.416 5024.962
5,134 4631.68 4810.351 4977.042 5040.188
4,470 4774.488 4591.287 4742.302 4892.553
4,397 4666.964 4680.051 4552.377 4684.708
5,010 4625.62 4752.727 4746.044 4628.65
4,912 4772.981 4697.262 4784.619 4773.734
4,656 4859.267 4743.635 4688.929 4763.116
5,043 4870.16 4905.124 4803.447 4747.89
5,356 5018.069 4991.599 4995.282 4895.525
5,644 5347.471 5174.503 5122.04 5103.369
5,346 5448.695 5347.194 5208.875 5159.427
4,042 5010.617 5096.942 5086.092 5014.343
4,719 4702.453 4937.791 5021.416 5024.962
5,134 4631.68 4810.351 4977.042 5040.188
4,470 4774.488 4591.287 4742.302 4892.553
4,397 4666.964 4680.051 4552.377 4684.708
5,010 4625.62 4752.727 4746.044 4628.65
4,742 4716.371 4654.805 4750.653 4745.43
4,630 4793.979 4694.669 4649.756 4730.471
5,080 4817.362 4865.526 4771.768 4721.491 6,000
5,387 5032.187 4959.73 4969.787 4874.279
5,500 5322.384 5149.179 5067.815 5058.182
6,000
5,500
1ヶ月
3ヶ月
4ヶ月
5ヶ月
6ヶ月
5,000
4,500
5,500
4,000
5,000
3,500
4,500
7月
9
月
11
月
1月
3月
5月
7月
9
月
11
月
1月
3月
5月
7月
9
月
11
月
1月
3月
5月
7月
月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
1ヶ月
3ヶ月
4ヶ月
5ヶ月
6ヶ月
誤差比較とモデルの同定
MAD
3ヶ月移動平均
6ヶ月移動平均
予測誤差 絶対値 予測誤差 絶対値
誤差平均
8 294.0216 52.7125 336.9939
分散
143,425 54568.59 170767.7 56519.32
-400
-600
-800
7月
5月
3月
1月
9月
11
月
7月
5月
3月
1月
9月
11
月
7月
5月
-200
3月
7月
7月
5月
3月
1月
9月
11
月
7月
0
5月
0
400
-200
200
-400
0
-600
-200
-800
3月
200
1月
200
600
9月
400
11
月
400
800
7月
600
5月
600
1000
3月
800
1月
1200
800
1月
1000
9月
1000
3予測誤差
3絶対値
6予測誤差
6絶対値
1200
11
月
3予測誤差
3絶対値
6予測誤差
6絶対値
1200
9月
MFE
11
月
MAD
7月
MFE
月
3予測誤差 3絶対値 6予測誤差 6絶対値
7月
8月
9月
▲ 173
173
10月
▲ 338
338
11月
▲ 296
296
12月
102
102
▲ 187
187
1月
969
969
973
973
2月
▲ 17
17
306
306
3月
▲ 502
502
▲ 94
94
4月
304
304
422
422
5月
270
270
288
288
6月
▲ 384
384
▲ 381
381
7月
▲ 139
139
▲ 138
138
8月
204
204
108
108
9月
▲ 173
173
▲ 295
295
10月
▲ 338
338
▲ 460
460
11月
▲ 296
296
▲ 540
540
12月
102
102
▲ 187
187
1月
969
969
973
973
2月
▲ 17
17
306
306
3月
▲ 502
502
▲ 94
94
4月
304
304
422
422
5月
270
270
288
288
6月
▲ 384
384
▲ 381
381
7月
▲ 26
26
3
3
8月
164
164
101
101
9月
▲ 263
263
▲ 359
359
10月
▲ 355
355
▲ 513
513
11月
▲ 178
178
▲ 442
442
12月
▲ 41
41
▲ 364
364
1月
818
818
787
787
2月
31
31
254
254
3月
▲ 389
389
▲ 34
34
4月
380
380
524
524
5月
223
223
324
324
6月
▲ 303
303
▲ 221
221
7月
▲ 38
38
19
19
8月
322
322
333
333
セメント
相関分析
7月
8月
9月
10月
平成16年度 11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
平成17年 9月
度
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
平成18年 9月
度
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
平成19年 5月
6月
度
7月
8月
相関係数
内需量
(千t)
4912
4656
5043
5356
5644
5346
4042
4719
5134
4470
4397
5010
4912
4656
5043
5356
5644
5346
4042
4719
5134
4470
4397
5010
4742
4630
5080
5387
5500
5505
4276
4844
5143
4425
4450
4892
4729
4328
生コンク 木 材 普通鋼 形 鋼
リート
鋼材
製材品
建設向け
出 荷 量 出荷量 受注量 建設向け
(千m3) (千m3) (千t) 受注量
(千t)
10132
1130
1980
415
9501
1097
1960
398
10363
1134
2087
462
10922
1155
2212
501
11439
1147
2182
521
11140
1101
2074
515
8104
923
1980
481
9887
980
1911
453
10658
1067
2119
524
9210
1075
2003
457
9147
1046
2031
495
10317
1109
2222
543
10132
1130
1980
415
9501
1097
1960
398
10363
1134
2087
462
10922
1155
2212
501
11439
1147
2182
521
11140
1101
2074
515
8104
923
1980
481
9887
980
1911
453
10658
1067
2119
524
9210
1075
2003
457
9147
1046
2031
495
10317
1109
2222
543
9843
1072
2128
507
9596
1015
2101
478
10830
1109
2211
500
11117
1131
2279
513
11247
1129
2224
491
11410
1078
2177
494
8567
960
2045
463
10048
994
2099
465
10566
1073
2261
520
9078
1069
2132
493
8967
1044
2140
496
9894
1059
2127
516
9523
1037
2134
481
8844
965
2058
444
小形棒 アスファ
鋼
ルト
建設向け 建設向け
出荷量 販売等量
(千t)
(千t)
833
142
793
166
855
236
895
192
909
253
808
227
788
143
822
214
895
396
871
141
893
134
944
195
833
142
793
166
855
236
895
192
909
253
808
227
788
143
822
214
895
396
871
141
893
134
944
195
904
129
889
175
928
208
982
198
960
228
902
235
844
200
888
226
986
332
924
158
959
146
977
185
940
137
852
159
0.99 0.76 0.63 0.43 0.37 0.57
相 関係 数
セメン ト
セメン ト
生コン
木材
普通鋼材
形鋼材
小形鋼材
アルファ
Pears on の相関係数
有意確率 (両側)
N
Pears on の相関係数
有意確率 (両側)
N
Pears on の相関係数
有意確率 (両側)
N
Pears on の相関係数
有意確率 (両側)
N
Pears on の相関係数
有意確率 (両側)
N
Pears on の相関係数
有意確率 (両側)
N
Pears on の相関係数
有意確率 (両側)
N
1
.
38
.990**
.000
38
.762**
.000
38
.628**
.000
38
.427**
.008
38
.364*
.025
38
.567**
.000
38
**. 相関係数は 1% 水準で有意 (両側) です 。
*. 相関係数は 5% 水準で有意 (両側) です 。
生コン
.990**
.000
38
1
.
38
.751**
.000
38
.596**
.000
38
.419**
.009
38
.345*
.034
38
.577**
.000
38
木材
普通鋼材
.762**
.628**
.000
.000
38
38
.751**
.596**
.000
.000
38
38
1
.505**
.
.001
38
38
.505**
1
.001
.
38
38
.177
.736**
.288
.000
38
38
.331*
.826**
.043
.000
38
38
.192
.355*
.249
.029
38
38
形鋼材
小形鋼材
アルファ
.427**
.364*
.567**
.008
.025
.000
38
38
38
.419**
.345*
.577**
.009
.034
.000
38
38
38
.177
.331*
.192
.288
.043
.249
38
38
38
.736**
.826**
.355*
.000
.000
.029
38
38
38
1
.627**
.423**
.
.000
.008
38
38
38
.627**
1
.199
.000
.
.230
38
38
38
.423**
.199
1
.008
.230
.
38
38
38
需要予測の手順

対象選択

組織
産業
 企業
 店舗


商品
カテゴリー
 アイテム


手法選択

市場調査
アンケート
 ディープ・インタビュー(スクリプト分析)
 デルファイ法


モデル構築
時系列モデル
 回帰モデル


需要予測と販売予測


総需要とマーケットシェアー
売れる予測と売る予測


顕在需要と能力制限(販売量制限)
潜在需要と売る予測(販売量拡大)
予測方法の評価基準





正確性(Accuracy)
柔軟性(Bending)
納得性(Convincing)
持続性(Durability)
簡便性(Easiness)
モデル構築




移動平均
指数平滑法
ARIMAモデル
BASSモデル
移動平均法


実測
値:
予測
値:
x1, x2 , x3 , x4 , x5 , x6 , x7 , x8
y1, y2 , y3 , y4 , y5 , y6 , y7 , y8
H
yt 
x
i 1
H
k i
原系列
移動平均
k= t - H/2
指数平滑法

指数平滑法の考え方

よい予測とは
需要の不規則な変動を滑らかにする
 需要の傾向変化に敏感である
 予測誤差のばらつきが小さい
 予測方法が簡単である
 予測方法のメカニズムが明確である
 予測誤差の範囲が明確である


指数平滑法の計算方法





移動平均法は期待値による予測である。
指数平滑法は期待値に傾向を加える予測。
指数平滑法=f(期待値+バイアス)
予測値=(1‐α)×前期予測値+α×現在値
指数平滑法は一種の加重移動平均法である。

計算方法






y(t+1)=αx(t)+(1-α)y(t)
y(t)=αx(t-1)+(1-α)y(t-1)
…
y(t+1)=αx(t)+α(1-α)x(t-1)+α(1-α)(1-α)x(t-2)+…
α(1+(1-α)+(1-α)(1-α)+…)=1(等比数列)
0≦α≦1
指数平滑法の分類


ウインター流(季節変動がある場合)
ブラウン流


単純平滑法(傾向の見られない場合)
2次平滑法


一定に伸びているか、またはすたれつつある製品
3次平滑法

同上
ブラウン流指数平滑法


単純平滑法
2次平滑法





y(t+1)=αx(t)+ (1-α) y(t)
z(t+1)= α y(t)+(1- α)z(t)
u=2y-z
b(t+1)= α(y(t+1)-y(t))+(1- α)b(t)
z(t+1)=y(t)+(1/α)b(t+1)
 3次平滑法
–
–
–
–
y(t+1)=αx(t)+ (1-α) y(t)
z(t+1)= α y(t)+(1- α)z(t)
u(t+1)= α z(t)+(1- α)u(t)
v=3y-3z+u
ウインター流平滑法






完全指数モデル(Complete exponential model)
純真なモデル(Naïve model)
単純予測モデル(Simple forecasting model)
基本値
トレンドファクター
季節変動指数

基本値

z(t)=α(x(t)/β(t))+(1-α)(z(t-1)+γ(t-1))

t期の実績から季節変動を除去した値と、その値
の1期前における予測値とを定数αで平滑化した
値を新しく第t期の基本値とする。

トレンドファクター

γ(t)=A(z(t)-z(t-1))+(1-A)γ(t-1)

基本値の差を定数Aで平滑化した値を、新しく第t
期のトレンドファクタとする

季節変動指数

β(L+t)=B(x(t)/z(t))+(1-B)β(L+t-1)

Lは季節変動の周期(1つの周期の前計算した値
を今期に使用する)

予測方法

v(t+T)=(z(t)+T×γ(t))×β(t+T)

(基本値+トータルトレンド)×季節変動指数
β
γ
例題
原系列
708 428 326 256 228 300 524 676 998 1250
1346 896 846 442 394 328 306 380 604 760
1248 1614 1726 1058 754 398 360 268 222 316
460 760 1090 1476 1572 1142
原系列
2000
1800
1600
1400
1200
1000
800
600
400
200
0
1
3
5
7
9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35
原系列
移動平均1
2000
指数平滑
原系列
2000
1500
1500
1000
1000
500
500
0
0
1
4
7 10 13 16 19 22 25 28 31 34
1
4
7
10 13 16 19 22 25 28 31 34
ARIMAモデル

自己回帰モデル(AR)

z(t)=Φ(1)× z(t-1)+a(t)
Φ(1) :自己回帰パラメータ
 a(t):ランダムショック(ホワイトノイズ)
 z(t)=y(t)-μ、平均値からの偏差(y(t):原系列)
 AR(1)


z(t)=Φ(1)× z(t-1)+ Φ(2)× z(t-2) +a(t)

AR(2)
Z(t-1)
a(t)
自己回帰演算子
Z(t)

ARの性質

自己共分散と自己相関
λ(p)= Cov (z(t),z(t-p))=E(z(t)z(t-p)
 λ(1)= E((Φ(1)×z(t-1)+a(t))×z(t-1))
=Φ(1)×λ(0)+E(z(t-1))×E(a(t))
= Φ(1)×λ(0)
p
 λ(p)=Φ(1) ×λ(0)
p
 ρ(p)=λ(p)/λ(0)= Φ(1)


記憶関数
z(t)=Φ(1)× z(t-1)+a(t)
2
 z(t)=a(t)+Φ(1)× a(t-1)+ Φ(1)× a(t-1)+…


定常性条件
分散一定:Var(z(t))= Var(z(t-1))≧0
 相関性:E(z(t)×z(t))=Φ×Φ×Var(z(t-1))+0+σ×σ(タ
イムラグに依存,異時点一定)
 記憶性:|Φ|<1


移動平均モデル(MA)

z(t)=Φ(1)× z(t-1)+a(t)
z(t)=Φ(1)× z(t-1)+a(t)-θ(1)×a(t-1)

Φ(1)=0として,

z(t)=a(t)-θ(1)×a(t-1)

θ(1):移動平均のパラメータ
 MA(1)

a(t-1),a(t)
移動平均演算子
Z(t)
自己回帰移動平均モデル

ARMA(1,1)モデル





z(t)-Φ(1)z(t-1)=e(t)
e(t)=a(t)-θ(1)a(t-1)
z(t)-Φ(1)z(t-1) =a(t)-θ(1)a(t-1)
ARMA(1,1)
ARMA(p,q)
zt  1zt 1  2 zt 2       p zt  p  at 1at 1  2at 2      q at q
非定常モデル

ランダムウォーキング



z(t)=z(t-1)+a(t)
連続する株価の変化は本質的に独立である
記憶関数
z(t)=a(t)+a(t-1)+a(t-2)+…
 過去すべてのランダムショックが同じ強さで影響

例
株価の動き
自己回帰和分移動平均モデル

ARIMA






階差をとることにより非定常系列を定常系列にす
る
w(t)=z(t)-z(t-1)
w(t)= Φ(1)w(t-1)+a(t)-θ(1)a(t-1)
ARIMA(1,1,1)
一般的には、ARIMA(p,d,q)
和分:z(t)=w(t)+w(t-1)+w(t-2)…

原系列

708 428 326 256 228 300 524 676 998
1250 1346 896 846 442 394 328 306 380
604 760 1248 1614 1726 1058 754 398
360 268 222 316 460 760 1090 1476 1572
1142
原系列
2000
1800
1600
1400
1200
1000
800
600
400
200
0
1
3
5
7
9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35
1階差分
600
400
200
0
-200
1
3
5
7
9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35
-400
-600
-800
2階差分
600
400
200
0
-200 1
-400
-600
-800
-1000
3
5
7
9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35
バスモデル

成長曲線

潜在市場規模m,革新係数p,模倣係数q






すでに購入済の人:y(t)
p(t):t時点における購入確率
p(t)=p+q×y(t)/m
x(t):t時点における購入者数
x(t)=p(t)×未購入者数
=p(t)×(m-y(t))
x(t)=p×(m-y(t))+q×y(t)(m-y(t))/m
革新者
模倣者
200
p=0.008,q=0.08,m=27000
90
2000
260
p=0.09,q=0.08,m=27000
需要の変動分析



傾向分析
周期分析
相関分析
傾向分析
重量(x)
71
48
20
40
50
69
56
97
41
53
数量(y)
354
199
65
163
196
238
219
392
151
211
数量(y)
500
400
300
200
100
0
0
20
40
60
80
100
120
重量(x)
数量(y) xy
xx
71
354
25134
5041
48
199
9552
2304
20
65
1300
400
40
163
6520
1600
50
196
9800
2500
69
238
16422
4761
56
219
12264
3136
97
392
38024
9409
41
151
6191
1681
53
211
11183
2809
545
2188 136390
33641
54.5
218.8
13639
3364.1
2970.25
4.352926
-18.4345
y
y-数量 y 二乗
(y-平均)の二乗
290.41
71.61 5127.992
18279.04
190.36 -28.44 808.8336
392.04
68.56 -150.24 22572.06
23654.44
155.56 -63.24 3999.298
3113.64
199.06 -19.74 389.6676
519.84
281.71
62.91 3957.668
368.64
225.16
6.36 40.4496
0.04
403.51 184.71 34117.78
29998.24
159.91 -58.89 3468.032
4596.84
212.11
-6.69 44.7561
60.84
74526.54
80983.6
R2=
0.920267048