利息の仕組み - 金融庁ホームページ

行政の相談窓口のための
多重債務問題
相談支援ツール
日本司法書士会連合会
1
行政職員のみなさまへ
ご利用の手引き
このソフトは、行政の各種相談窓口に多重債務の相談があった場合に、相談
者に適切な情報を提供し、利息の仕組みや債務整理の方法の概略などを説明
することを目的として作成したものです。
相談者用の外付モニタを用意していただき、相談員はパソコンの画面を、相
談者は外付モニタを見るなどしてご利用いただけると利用しやすいかと思われ
ます。
このソフトは順次改訂していく予定ですので、最新のファイルをダウンロードし
てご利用ください。
このソフトのコピーは自由です。改変する場合には、その旨、下記webページ
からご連絡ください。
http://www.shiho-shoshi.or.jp/web/mailform1.html
2
行政職員のみなさまへ
使用上の注意
このソフトは、多重債務問題について、ひと
とおりの情報を提供することを目的としていま
すが、次の点にご注意ください。
◎ 説明を始める前に、相談者の話をひとと
おり聴いてください。「聴く姿勢」が大切です。
◎ 一方的な説明にならないように、「どのく
らいの利息で借りているか知ってますか?」
などと、時々質問をしたり、意見交換をしたり
しながら進めてください。そうすることによって、
相談者との信頼関係も構築されていきます。
◎ 具体的な手続選択について、断定的な情
報提供は避けてください。
◎ 生活保護や、行政サービスが必要な場合
には、担当部課と連携をお願いします。
◎ 相談が終わりましたら、専門家と連絡をと
り、法律相談につなげてください。
3
行政職員のみなさまへ
野洲市における行政のネットワーク例
多重債務の問題は、単に借金の問題にとどまらず、住民税・公共料金の滞納や、生活福祉、児童虐待、情緒不安定な
ど、幅広い問題を引き起こしています。逆に言えば、各担当課で相談を受ける様々な問題の陰には借金問題が潜んで
いることが多いのです。
そこで、各担当課が連携して、借金の整理と様々な行政サービスを平行して施していく必要があります。
また、担当課だけで解決できない問題は、どこの課に助けを求めたらよいかということを職員全員が理解しておく必要が
4
あるとも言えます。
行政職員のみなさまへ
多重債務問題を理解しましょう
返済しきれない借金(多重債務)を抱えている方々の多くは、次のような状況に置か
れています。
①多重債務者は借金の返済のために借金を繰り返し、状況を悪化させています。
②日々の取立てに追われ、次第に余裕を失い、冷静な判断ができなくなります。また、
誰に相談して良いかも分からず、苦しんでいます。
③それでも借金を返済しなければ、という思いに駆られてヤミ金融に手を出してしまう
人もいます。追いつめられた結果、自殺してしまう人もいます。
このため、多重債務の問題は早期に解決すべき問題なのです。
また、多重債務は、最初は子供の遠足費が足りないとか、生活費が足りないといっ
た、ちょっとしたきっかけで貸金業者から借金することから始まります。こうしたことは、
誰にでも起こり得るのです。決して、一部の浪費家に限られたものではないのです。
多重債務者は、あなたの自治体でも行き場を失い困っています。だからこそ、借金
を抱えた住民の身近にある、自治体の相談窓口の役割は極めて重要なのです。
5
多重債務問題相談支援ツールは
ここからはじまります
6
よく相談にきていただきました
借金問題は
必ず解決できます
安心してください
7
はじめに
利息の仕組み
債務整理の手続
任意整理・特定調停
民事再生
破産手続
信用情報について
民事法律扶助について
8
はじめに
相談の内容は外に漏らしませんから、安心し
てお話をしてください
過去を責めても始まりません。今後、どの
ように整理をするか、いっしょに考えま
しょう
9
司法書士や弁護士に依頼すれば、すぐに受
任通知を出してもらえます。受任通知を受
け取った債権者は、本人に取り立てをする
ことができません。
必要に応じ、司法書士や弁護士を紹介しま
す。
司法書士や弁護士の費用は、一定の要件に
あてはまれば立替払い制度(法律扶助)を
利用することもできます。
10
まず、
利息の仕組みを理解しましょう
消費者金融や商工ローンなどの借金を整
理するためには利息の仕組みを理解するこ
とが必要です。
もっとも、細かなことまで知る必要はあ
りません。おおよそのイメージを掴んでい
ただければ結構です。
11
消費者金融の借金や
信販会社のキャッシングに
どのくらいの利息を支払って
いるか知っていますか?
12
消費者金融の借金や
信販会社のキャッシングに
どのくらいの利息を支払って
いるか知っていますか?
その多くは年利25~29%ぐらい
ではないですか?
13
出資法の上限
年29.2%
(日賦貸金業等の特例もある)
14
出資法の上限
年29.2%
(日賦貸金業等の特例もある)
利息の有効・無効は
利息制限法で考えるのが原則
15
出資法の上限
年29.2%
(日賦貸金業等の特例もある)
利息の有効・無効は
利息制限法で考えるのが原則
利息制限法における利息の制限
0~10万円 20%/年
10~100万円 18%/年
100万円~ 15%/年
16
貸金業者から50万円を借りた
1カ月後に2万3000円を返済した
利息29.2%の場合
50万円
利息18%の場合
50万円
17
貸金業者から50万円を借りた
1カ月後に2万3000円を返済した
利息29.2%の場合
返済 利息
23,000 12,083
50万円
利息18%の場合
50万円
元金
10,916
18
貸金業者から50万円を借りた
1カ月後に2万3000円を返済した
利息29.2%の場合
返済 利息
23,000 12,083
利息18%の場合
残金
50万円
489,084
元金
10,916
19
貸金業者から50万円を借りた
1カ月後に2万3000円を返済した
利息29.2%の場合
返済 利息
23,000 12,083
元金
10,916
残金
50万円
489,084
利息18%の場合
50万円
利息 返済
7,500 23,000
元金
15,500
20
貸金業者から50万円を借りた
1カ月後に2万3000円を返済した
利息29.2%の場合
返済 利息
23,000 12,083
元金
10,916
利息18%の場合
残金
残金
利息 返済
50万円
489,084 484,500 50万円 7,500 23,000
元金
15,500
21
貸金業者から50万円を借りた
1カ月後に2万3000円を返済した
利息29.2%の場合
返済 利息
23,000 12,083
利息18%の場合
残金
残金
利息 返済
50万円
489,084 484,500 50万円 7,500 23,000
元金
10,916
元金
15,500
4,584円の差
22
貸金業者から50万円を借りた
1カ月後に2万3000円を返済した
しかし、枠があいたので1万円借りた
これをずっと繰り返した
23
残高
29.2%で計算すると・・・
50
40
30
20
10
0
1年
2年
3年
4年
5年
6年
7年
24
年
数
残高
29.2%で計算すると・・・
50
40
30
長い間取引を続けていても
20
残高はあまり減らない
10
0
1年
2年
3年
4年
5年
6年
7年
25
年
数
残高
18%で3年取引をしたとすると・・・
50
40
30
20
10
0
1年
2年
3年
4年
5年
6年
7年
26
年
数
残高
18%で3年取引をしたとすると・・・
50
40
3年間取引を続けると
30
利息制限法では残高は
20
半分になる
10
0
1年
2年
3年
4年
5年
6年
7年
27
年
数
残高
18%で5年以上取引をしたとする
と・・・
50
40
30
20
10
0
1年
2年
3年
4年
5年
6年
7年
28
年
数
残高
18%で5年以上取引をしたとする
と・・・
50
40
30
5年以上取引を続けると
利息制限法では
20
残高はゼロになる
10
0
1年
2年
3年
4年
5年
6年
7年
29
年
数
残高
18%でそれ以上取引をしたとすると・・・
50
40
30
20
10
0
1年
2年
3年
4年
5年
6年
7年
30
年
数
残高
18%でそれ以上取引をしたとすると・・・
50
40
30
利息制限法で
20
ゼロになってから以降の
10
支払いは過払いとなる
0
1年
2年
3年
4年
5年
6年
7年
31
年
数
残高
18%でそれ以上取引をしたとすると・・・
50
グレーゾーン
40
30
利息制限法で
20
ゼロになってから以降の
10
支払いは過払いとなる
0
1年
2年
3年
4年
5年
6年
過払い→
7年
32
年
数
もちろん、
借り方や返し方などの違いから、
どの程度残高が減るのか
差が出てきます
33
債務整理の手続
34
いずれの手続も利息制限法による引直後の残高がベースになります
債務整理の手続
任
意
整
理
裁判所を使わず、司法書士
又は弁護士が各業者と返済
方法について協議をします。
おおむね3年程度の分割弁
済で和解します。和解後の利
息はカットするのが一般的で
す。
35
いずれの手続も利息制限法による引直後の残高がベースになります
債務整理の手続
任
意
整
理
特
定
調
停
簡易裁判所の調停手続き
を利用して任意整理と同様
の分割弁済の協議をします。
自分で申し立てすることも
でき、低廉な費用で行うこ
とができます。
36
いずれの手続も利息制限法による引直後の残高がベースになります
債務整理の手続
任
意
整
理
特
定
調
停
民
事
再
生
債務の一部の免除
を受け、原則3年で
分割弁済する計画
を裁判所が認可し
ます。
住宅を手放さずに
債務を整理するこ
ともできます。
37
いずれの手続も利息制限法による引直後の残高がベースになります
債務整理の手続
任
意
整
理
特
定
調
停
民
事
再
生
破
産
債務の全部の免除を
受けられます。
38
では、
どうやってこうした
調査や借金の整理
を進めるのでしょうか
39
司法書士・弁護士に依頼する
自分で特定調停を裁判所に申し立てる
40
司法書士・弁護士に依頼する
手続的な煩わしさがない
専門的なアドバイスを受けられる
様々な手続きを利用できる
費用がかかる
→
分割払いの対応・法律扶助の利用
自分で特定調停を裁判所に申し立てる
41
司法書士・弁護士に依頼する
手続的な煩わしさがない
専門的なアドバイスを受けられる
様々な手続きを利用できる
費用がかかる
→
分割払いの対応・法律扶助の利用
自分で特定調停を裁判所に申し立てる
分割払いの交渉に向いている
調停委員が相手方と調整してくれる
費用が安い(1件について1000円程度)
自分で申し立てなければならない
過払金を取り戻すには別途訴訟等を提起する必要がある
42
他の手続きに変更するためには取下しなければならない
司法書士に依頼した場合
概ね、次のような流れになります
43
司
法
書
士
委
任
契
約
依
頼
者
44
受任通知発送
司
法
書
士
取立禁止
債権調査
委
任
契
約
法律的再計算
依
頼
者
45
受任通知発送
司
法
書
士
取立禁止
債権調査
委
任
契
約
依
頼
者
法律的再計算
支払い停止
分割金積立
46
2~3か月
受任通知発送
司
法
書
士
取立禁止
債権調査
委
任
契
約
依
頼
者
法律的再計算
支払い停止
方
針
の
決
定
分割金積立
47
2~3か月
受任通知発送
司
法
書
士
任意整理
取立禁止
債権調査
委
任
契
約
依
頼
者
手続きによって期間異なる
法律的再計算
支払い停止
分割金積立
方
針
の
決
定
民事再生
破
産
48
例
A社
B社
C社
D社
E社
合計
方針決定までのプロセス
調査前
100万
円
70万円
50万円
50万円
50万円
320万
円
49
例
A社
B社
C社
D社
E社
合計
方針決定までのプロセス
調査前
調査後
100万
円
55万円
70万円 20万円 115
50万円 30万円 万円
50万円 10万円
50万円 ▲20万円
320万 95万円
円
50
例
任意整理・特定調停
115万円÷36カ月=31,944円
+振込手数料=35,000円
過払金は別途、交渉・訴訟等を行って返還を受ける
51
例
任意整理・特定調停
115万円÷36カ月=31,944円
+振込手数料=35,000円
過払金は別途、交渉・訴訟等を行って返還を受ける
任意整理・特定調停が困難な場合
は民事再生、破産を検討する
52
次に、
民事再生の特徴や手続
きについて見ていきま
しょう
53
民事再生とは
民事再生とは、給与や自営収入など定期
的な収入がある方が経済的な破綻に陥るお
それがある場合に、債務の一部(5分の1程
度。ただし、最低額は100万円)を3年程度
で分割して支払い、それ以上の債務は免除
する内容の「再生計画」を裁判所で認可して
もらい、それにしたがって弁済をする制度で
す。
住宅ローンがある場合には、住宅ローンを
支払いながら債務を整理することもできます。
(ただし、法律が定める要件に適合していなければなりません)
54
民事再生手続の流れ
これからの説明は平行して住宅ローンを弁済する場合
の手続ですが、住宅ローンがなくても、ほぼ同様の手
続になります。
55
申
立
人
司
法
書
士
住
宅
ロ
ー
ン
債
権
者
と
協
議
裁
判
所
56
申
立
人
司
法
書
士
住
宅
ロ
ー
ン
債
権
者
と
協
議
申
立
裁
判
所
57
申
立
人
司
法
書
士
裁
判
所
住
宅
ロ
ー
ン
債
権
者
と
協
議
面
接
申
立
再
生
委
員
選
任
58
申
立
人
司
法
書
士
裁
判
所
住
宅
ロ
ー
ン
債
権
者
と
協
議
面
接
申
立
再
生
委
員
選
任
開
始
決
定
59
約2カ月
申
立
人
司
法
書
士
裁
判
所
住
宅
ロ
ー
ン
債
権
者
と
協
議
面
接
申
立
再
生
委
員
選
任
開
始
決
定
60
約2カ月
申
立
人
司
法
書
士
裁
判
所
住
宅
ロ
ー
ン
債
権
者
と
協
議
面
接
申
立
再
生
委
員
選
任
開
始
決
定
債
権
額
確
定
等
61
約2カ月
申
立
人
司
法
書
士
裁
判
所
住
宅
ロ
ー
ン
債
権
者
と
協
議
面
接
再
生
計
画
案
作
成
申
立
再
生
委
員
選
任
開
始
決
定
債
権
額
確
定
等
62
約2カ月
申
立
人
司
法
書
士
裁
判
所
住
宅
ロ
ー
ン
債
権
者
と
協
議
面
接
再
生
計
画
案
作
成
申
立
再
生
委
員
選
任
開
始
決
定
債
権
額
確
定
等
再
生
計
画
案
決
議
再
生
計
画
案
認
可
63
約2カ月
申
立
人
司
法
書
士
裁
判
所
住
宅
ロ
ー
ン
債
権
者
と
協
議
約6カ月
面
接
再
生
計
画
案
作
成
申
立
再
生
委
員
選
任
開
始
決
定
債
権
額
確
定
等
再
生
計
画
案
決
議
再
生
計
画
案
認
可
64
約2カ月
申
立
人
司
法
書
士
裁
判
所
住
宅
ロ
ー
ン
債
権
者
と
協
議
約6カ月
面
接
再
生
計
画
案
作
成
申
立
再
生
委
員
選
任
原則3年
開
始
決
定
債
権
額
確
定
等
弁
済
開
始
再
生
計
画
案
決
議
再
生
計
画
案
認
可
一般弁済
65
約2カ月
約6カ月
原則3年
住宅ローン
申
立
人
司
法
書
士
裁
判
所
住
宅
ロ
ー
ン
債
権
者
と
協
議
面
接
再
生
計
画
案
作
成
申
立
再
生
委
員
選
任
開
始
決
定
債
権
額
確
定
等
弁
済
開
始
再
生
計
画
案
決
議
再
生
計
画
案
認
可
一般弁済
66
約2カ月
約6カ月
原則3年
住宅ローン
申
立
人
司
法
書
士
裁
判
所
住
宅
ロ
ー
ン
債
権
者
と
協
議
面
接
積み立て
申
立
再
生
委
員
選
任
開
始
決
定
債
権
額
確
定
等
再
生
計
画
案
作
成
弁
済
開
始
再
生
計
画
案
決
議
再
生
計
画
案
認
可
一般弁済
裁判所によってスケジュールが
異なります
67
次に、
破産手続の特徴や手続
きについて見ていきま
しょう
68
破産が認められるには
「支払不能」であることが必要です
「支払不能」とは、債務残高(利息制限法引直
後)を3年程度で分割で支払うことができないと
いうことです。現在所有している財産を金銭に変
えて支払うことも考慮しなければいけません。
69
破産とはどのようなことか
70
破産とはどのようなことか
借入金の支払義務が免除される
例外 税金、養育費など
71
破産とはどのようなことか
借入金の支払義務が免除される
例外 税金、養育費など
財産も精算する
家財道具は処分されない
不動産も任意売却・競売等で処分する
退職金は自己都合退職金額の8分の1が財産
生命保険は解約返戻金額
登録後5年以内の自動車は査定額
年金、児童手当、生活保護費には影響ない
72
財産総額20万円以上(目安)の場合には按分弁済する
(裁判所によって扱いが異なります)
破産とはどのようなことか
多くの財産を持っていない場合の説明です
日常生活について
73
破産とはどのようなことか
多くの財産を持っていない場合の説明です
日常生活について
戸籍に記載されることはない
選挙権はなくならない
原則として退職する必要はない
破産するとできない仕事 生命保険勧誘、警備員など
事業者の場合は廃業もやむをえない
結婚、就職、子供の学校などに影響はない
旅行、引っ越しなどに許可をもらう必要はない
郵便物が管理されることはない
通常、勤務先に発覚することはない
原則として金融機関の口座をそのまま利用できる
74
破産手続の流れ
申
立
人
司
法
書
士
申
立
書
裁
判
所
75
破産手続の流れ
申
立
人
司
法
書
士
裁
判
所
出
頭
申
立
書
呼
出
状
審
尋
76
破産手続の流れ
通常2カ月程度
申
立
人
司
法
書
士
裁
判
所
出
頭
申
立
書
呼
出
状
審
尋
破
産
決
定
77
破産手続の流れ
通常2カ月程度
申
立
人
司
法
書
士
裁
判
所
出
頭
3カ月程度
裁判所によってスケジュールが異なります
申
立
書
呼
出
状
審
尋
破
産
決
定
免
責
決
定78
破産手続の流れ
通常2カ月程度
申
立
人
司
法
書
士
裁
判
所
出
頭
3カ月程度
裁判所によってスケジュールが異なります
申
立
書
借り入れの理由、財産の状況などによって一
定金額の按分弁済を指示されることもありま
す。
呼
出
状
審
尋
破
産
決
定
免
責
決
定79
信用情報(ブラックリスト)について
80
信用情報(ブラックリスト)について
ブラックリストとは単にコンピューターの情報であり、
何かの書類が出回るわけではない
債務整理を始めた時点でブラックリストに載っている
7~8年は借り入れ、カードの作成ができない
同居人のクレジットの利用ができない場合がある
ヤミ金からの勧誘が増えるかもしれない
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手続費用の立て替え制度も利用できます
「民事法律扶助」は、資力の乏しい方が法的トラブル
に出会ったときに、無料で法律相談を行い、必要な場
合に、弁護士費用等の立替えを行う制度です。
この制度を利用するためには、資力や問題解決の見
込みなどの審査があります。立て替えてもらった費用に
ついては、無利息で毎月の分割払いが可能となってお
り、毎月の返済額も債務者の事情に応じて対応してくれ
ます。
この制度は公的な機関である日本司法支援センター
(愛称「法テラス」)が実施しています。
制度を利用したい場合は、相談を受ける司法書士に
その旨お伝えください。
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日本司法書士会連合会
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