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魚道について
魚道に関する
生き物の基礎知識①
遡上する場所の違い
淡水生物の遡上・・・3種類
遊泳魚型
底生魚型
甲殻類型
遊泳魚型
アユ
サクラマス
遡上期のアユ
遊泳魚型は流れの中を遡上する。
底生魚型
水際線
トウヨシノボリ
底生魚型は水際線に沿って
水中を遡上する
ゴクラクハゼ
水際線
甲殻類型
ミナミテナガエビ
水際線
水際線
※甲殻類は
夜行性
ミナミテナガエビ
甲殻類型は水際線に沿って
水から出て遡上する
モクズガニ
水際線
種類によって
遡上する場所が異なる
甲殻類
甲殻類
底生魚
底生魚
遊
泳 魚
水路の断面
魚道に関する
生き物の基礎知識②
遡上に適した条件
①遊泳魚型
魚の泳ぐ速度は2種類
①突進速度・・・10秒位が限界
危険を感じた時など,必要な
時にしか使いたくない。
②巡航速度・・・泳ぎ続ける事が可能
普段泳いでいる速さ。
白身(普通
筋)
疲れやすい
早く泳ぐ時
突進速度
赤身(血合い
筋)
疲れにくい
ゆっくり泳ぐ時
巡航速度
魚の泳ぐ速度の計算
紡錘形の魚の場合,次の式で泳ぐ
速度が求められる。
①突進速度・・・BL×10(cm/s)
②巡航速度・・・BL×2~3(cm/s)
問題
体長30cmのコイの突進速度は
何cm/sになるか計算しなさい。
体長×10で突進速度が求められる。
式 30cm×10=300
A.300cm/s
巡航速度以下の流速
で,ゆったりとした流れ
休憩できる場所があること!
出
口
突進速度以下の流速
が入口から出口まで
つながっていること!
魚 道
魚道
①遊泳魚型
入
口
②底生魚型
底生魚は水際を好んで遡上する!
重要
水際の流速
+
魚道内の構造
急な流れの場合
遡上の仕方は①~③の
パターンが多い。
アユカケ
実験水路
流れの陰に隠れながら
チョコチョコ進むので
陰になる障害物が多いほうが良い。
0.65m/s以下・安定した水際線
遡上しにくい
遡上しやすい
できれば斜めがいい。
③甲殻類型
③甲殻類型
歩きにくい
歩きやすい
45°以下
横の壁が垂直だと滑り落ちる!
流速は?
歩きやすい
0.65m/s以下(水際部分)
左右交互に水の流れが
行ったり来たりだと回り道。
落ちる可能性も高い。
出
口
入
口
魚 道
魚道
③甲殻類型に厳しいパターン
少しでも隙間があれば
一直線に登っていける。
出
口
入
口
魚 道
魚道
③甲殻類型に優しいパターン
魚道を計画する場合は遡上す生物の立ち場に
なって考えることが大切です!
魚道は魚のバリアフリー