環境税の導入について

環境税の導入について
熊野雄太
目次
1. 温暖化の仕組み
2. なぜCO2が温暖化につながるか
3. CO2削減技術
• 「よくわかる地球温暖化」
• 気候ネットワーク編
• 「地球温暖化の科学」
• 北海道大学大学院環境科学院編
1,温暖化の仕組み
1. 地球の気温
太陽光が地球に温度を与える
太陽
太陽光
地球
• 地球もエネルギーを放射している
太陽
太陽光
地球
放射
一度地球に吸収されたエネルギーが放射される
• 全部の太陽光が地球に届くわけではない
→ 反射して宇宙に戻る
太陽
太陽光
地球
反射
放射
反射は反射能(アルベド、大気や雲などによって依存)に
よって反射する割合が決まる
• 気温の計算
F
太陽
地球
太陽光
r
I
A
反射
放射
o
o
o
o
𝐹 :単位面積当たりの太陽からのエネルギー [w/𝑚2 ]
𝐴 :反射能 30%
𝑟 : 地球の半径 [𝑚]
𝐼 : 単位面積当たりの地球からの放射のエネルギー [w/𝑚2 ]
• 𝐼 = 𝜎𝑇 4
𝜎: ステファンボルツマン定数、𝑇: 放射の温度
• 太陽から地球に届くエネルギー
o 𝐹(1 − 𝐴)𝜋𝑟 2
(太陽からまっすぐ入射する光)
• 地球から放射されるエネルギー
o 𝐼 × 4𝜋𝑟 2 = 𝜎𝑇 4 4𝜋𝑟 2 ( 𝐼×地球の表面積)
• この2つのエネルギー収支が等しくなる
o 𝐹 1 − 𝐴 𝜋𝑟 2 = 𝜎𝑇 4 4𝜋𝑟 2
𝑇 = 255 𝑘 = −18(℃)
2,温室効果
• 大気中の気体などが、地球が放出するエネルギーを吸収
する
o 割合B(0.39)だけ吸収するとすると、
𝜎𝑇 4 𝜋𝑟 2 (1 − 𝐵)
𝐹 1 − 𝐴 𝜋𝑟 2 = 𝜎𝑇 4 𝜋𝑟 2 1 − 𝐵
𝑇 = 288 𝑘 = 15(℃)
2,なぜCO2が温暖化につ
ながるか
それぞれの光の波長の違いが原因
• 太陽光や地球からの放射光はそれぞれ波長をもっている
• また、大気の物質(CO2、N2O、メタン、水蒸気など)
によって吸収しやすい波長が異なる
CO2は地球放射をよく吸収し、太陽光はあまり吸収しない。
他の物質は自然循環システムのなかでの変動が主だが、CO2は人為的
に増加している
温暖化につながる
(4分の3がCO2の影響)
3,CO2削減技術
• 人工的に光合成
「トヨタ、人工光合成の実証に初成功」2011年9月20日
水とCO2のみを原料にして有機物を合成。実用化には課題
が多い。
• CO2カッター
直接削減率70~80%
化石燃料からのCO2を荷電粒子のエネルギーを用いてその
共有結合を直接分離する技法・装置。
装着後に外部からの供給エネルギーを必要とせず、半永久
的に効果が持続できる
その他
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化学品への変換
地中貯蓄
海洋隔離
Cへの分解
植林による吸収
海洋植物による吸収
など
アイデアとしてはたくさんあるが、研究段
階のものが多いのが実情。コストも高い。