ペパースラッジを用いた ポーラスコンクリートの植生試験 指導教員 増田理子准教授 社会開発工学科 19214020 竹下真由 目 次 背景・目的 実験方法 結果 考察 まとめ 背 景 ・ 目 的 製紙工場 再資源化 ペパースラッジ(PS) 焼却処理 セメント原料・土壌改良材 路盤材・埋め戻し材 減容化 再資源化の確保、用途開発が重要 ペパースラッジ焼却灰 埋立処分 適地不足 環境保全 処分場の逼迫 背 景 ・ 目 的 PS 保水性 ポーラスコンクリート 根の伸入できる 連続した空隙がある PS混入のコンクリートは生育によい PSを土壌に混ぜると成長にプラスの効果 背 景 ・ 目 的 施工後の発芽・生育にどのような効果があるのか 基層ポーラス配合は1条件のみとし、以下の条件 で植生差を確認すること。 ①人工的な潅水の有無 ②表層客土種類 肥料の有無 ペパースラッジ(PS)の有無 実験方法 調査期間 6月1日~8月8日 週に1回の頻度で人工的な潅水,栄養剤を撒 き、個体数,葉の長さ,根の長さを計測する。 断面構造 層:ケンタッキーブルーグラス 層:サバ土をベースにPS有無 肥料有無の4種類 ブロック層 20mm 高さ調整層 10mm ブロック層:PS混入 ポーラスコンクリート 調 整 層:サバ土 基層 基 層:現地地盤 表層 30mm 芝 表 施工平面図および各種条件 A-1 B-1 A-2 B-2 A-3 B-3 A-4 B-4 A:潅水 B:非潅水 1 2 3 4 サバ土 サバ土+肥料 サバ土+PS サバ土+PS+肥料 結 果 潅水の有無による植生差(t検定) P値 0.501 P値 0.497 すべての項目で、水の影響は認められない。 P値 0.742 結 果(個体数) 600 潅水 A-1 500 A-2 A-3 400 調査区間 A-4 個体数 101.44 A-1 300 200 100 164.67 A-2 19.44 A-3 97 A-4 0 06月07日 07月07日 08月07日 0 100 調査日 非潅水 300 400 平均個体数 500 B-1 400 153.11 B-1 B-2 300 B-4 200 調査区間 B-3 個体数 200 161.56 B-2 28.11 B-3 100 105 B-4 0 06月07日 07月07日 調査日 08月07日 0 100 200 平均個体数 300 400 結 果(葉の長さ) 20 A-1 葉の長さ (cm) 15 3.38 A-1 A-2 A-3 調査区間 潅水 A-4 10 6.61 A-2 3.82 A-3 5 9.78 A-4 0 06月07日 07月07日 08月07日 0 5 調査期間 10 15 20 葉の長さの平均 (cm) 非潅水 25 B-1 5.5 B-1 B-2 B-3 15 B-4 調査区間 葉の長さ (cm) 20 10 6.96 B-2 2.17 B-3 5 5.32 B-4 0 06月07日 07月07日 調査期間 08月07日 0 5 10 葉の長さの平均 (cm) 15 結 果(根の長さ) 10 A-1 根の長さ (cm) 8 6 2.11 A-1 A-2 A-3 A-4 調査区間 潅水 4 3.72 A-2 2.34 A-3 2 3.9 A-4 0 06月07日 07月07日 0 08月07日 6 8 8 B-1 6 3.03 B-1 B-2 3.98 B-3 調査区間 根の長さ (cm) 4 根の長さの平均 (cm) 調査期間 非潅水 2 B-4 4 B-2 2.04 B-3 2 3.7 B-4 0 06月07日 07月07日 調査期間 08月07日 0 2 4 6 根の長さの平均 (cm) 8 結 果 PSと肥料について分散分析 300 14 PSあり 12 PSなし 10 葉の長さ(cm) 250 150 100 50 0 肥料あり 肥料なし PS P<0.01 肥料 P<0.001 PS×肥料 N.S PSなし 8 6 4 2 0 肥料あり 肥料なし 7 根の長さ(cm) 個体数 200 PSあり 6 PSあり 5 PSなし 4 3 2 PS N.S 肥料 P<0.01 PS×肥料 N.S 1 0 肥料あり 肥料なし PS N.S 肥料 P<0.01 PS×肥料 N.S 考 察 潅水の有無で植生差がなかった 100 降水量(mm) 80 60 6月1日から8月8日の69日間のうち36日、約40% 40 20 0 06月01日 07月01日 08月01日 考 察 PSのみ混合すると成長が悪くなる。 PSのアルカリ性は生育に良くない。 20 450 B-1 400 A-1 16 A-2 14 A-3 B-2 350 B-4 葉の長さ (cm) B-3 300 個体数 18 PSを混ぜてしばらく時間を置くことで土壌が安定する。 250 200 150 12 A-4 10 8 6 100 4 50 0 06月07日 2 07月07日 調査日 08月07日 0 06月07日 07月07日 調査期間 08月07日 考 察 ペーパースラッジと肥料の交互作用 200 PSによる効果 個体数 150 100 PSを混ぜるときは肥料も混ぜると効果的である。 50 0 1 3 2 サバ土 PS 肥料 4' 肥料- 4 肥料とPS まとめ PSのみを混ぜると植生の成長が悪くなる。 時間を置くことで土壌が安定する。 PSと肥料を組み合わせると効果的である。 潅水の頻度を増やすと植生に差がでる 可能性もある。 ご清聴ありがとうございます。
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