●静岡大学理学部同窓会・懇親会案内● ★日時 ★場所 平成26年11月15日(土)★ ★時間 14時~ 理学部A棟2階 大会議室 ★ 講師 和田 秀樹 (静岡大学理学部名誉教授) 演題 「南アルプスに対峙する想い」 南アルプスは、東側から甲斐駒山脈、白峰山脈、赤石山脈、伊 那山脈と4つの山脈からなり、西側を中央構造線、東側を糸魚 川-静岡構造線により区切られた、標高3,000mを越える高 峰13座を有する我が国を代表する山岳地帯です。最近70年間 の周辺地域の測地測量データから推定すると、赤石山脈は年 間4mm以上の速さで隆起し、この速さは日本では最速、世界 でもトップレベルといわれています。また、仙丈岳や荒川岳など では、氷河地形のカールが存在するほか、構造土などの周氷 河地形も多数確認できます。 また、南アルプスは広大な森林が残されているため、哺乳類 は、ニホンカモシカ(国指定特別天然記念物)、ツキノワグマ、ホ ンドキツネなど30種類以上が確認されています。 一方、鳥類は 、大井川上流域での調査結果では29科87種が確認されてい ます。なお、南アルプスに生息し氷河期の遺存動物の一種であ るライチョウ(国指定特別天然記念物)は、世界での生息地の南 限として確認されています。 このような魅力あふれる南アルプスの地質学的特徴と、JR東 海が建設を計画しているリニア新幹線のトンネル掘削の影響に ついてお話します。 ●理学部懇親会(予定)● (15時50分 ~ 理学部大会議室A209 ) 講演会終了後、講師を囲んで、理学部の卒業生・教職員・学生会員の親睦を深め るため、懇親会を開催します。皆様のご参加をお待ちしております。 ぜひこの機会に学内をゆっくり歩いてみてはいかがでしょうか。 見慣れた学内でも、新しい発見があるかもしれませんよ!
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