発表者 伊藤隆成 松岡広介 仁井康善 和田英明 46 使用総資本経常利益率 経営状態を最もよく表 す指標 会社の経営状態を判 断するうえで、投下資 本を見る上で投下資本 では総資本が、運用効 率としては経常利益が 最適である。 西鉄 阪急 阪神 近鉄 平成9年度 1.86 1.56 0.40 1.22 30 使用総資本回転率 1年間に総資本が売上 高に対して何回転かし ているかをみることに よって経営効率を見る もの 回転率が低い→肥満 体であるから減量して 売上高と総資本のバラ ンスの取れた健康体に する必要あり 西鉄 阪急 阪神 近鉄 平成9年度 0.48 0.28 0.21 0.23 31 固定資産回転率 固定資産とは? 建物や機械装置などの有形固 定資産、特許権や営業権などの 無形固定資産、投資有価証券や 差入保証金などの投資その他の しさんなどがある。 固定資産には計上されないリー ス資産が多い場合には、相対的 に回転率がよくなるから注意が 必要。 西鉄 阪急 阪神 近鉄 平成9年度 0.62 0.29 0.24 0.35 33 売上債権回転日数 未回収の売上代金である 売上債権と売上高との比 率で、売上債権の回収に 何日かかるかをあらわす指 標 売上債権とは? 未回収の売上代金(売掛 金・受取手形)を総称したも の 西鉄 阪急 阪神 近鉄 平成9年度 3.6 22.6 35.6 7.8 37 売上高営業利益率 西鉄 7年度 8年度 9年度 阪急 6.3 6.6 5.7 阪神 11.7 13.2 12.8 20 近鉄 9.1 13.4 12.6 12.8 14.6 12.5 15 西鉄 阪急 阪神 近鉄 10 5 0 7年度 8年度 売上高と営業利益の比率 この比率が会社の営業力をあらわす 9年度 38 売上高経常利益率 売上高と経常利益との比率で、会社の実力(総合力)をあらわす重要な 指標 経常利益とは、営業利益に営業外収益を加え営業外費用を控除したも の 西鉄 7年度 8年度 9年度 阪急 3.9 4.3 3.9 阪神 2.7 4.2 5.6 近鉄 0.7 2.0 1.9 8 5.2 4.8 6.7 6 西鉄 阪急 阪神 近鉄 4 2 0 7年度 8年度 9年度 39 売上高当期純利益率 売上高と当期純利益率 の比率 当期純利益は、経常利 益に特別損益を加減算 し、法人税住民税を控 除したもの 西鉄 7年度 8年度 9年度 6 4 2 0 -2 7年度 9年度 -4 阪急 1.7 1.6 2.1 8年度 西鉄 阪急 阪神 近鉄 阪神 -0.1 2.6 2.8 近鉄 -2.3 2.7 2.8 4.4 4.3 4.4 49 使用総資本投資効率 「付加価値を使って総資本の運用効率を見る指標」 会社が創造した価値である付加価値である総資本の 運用効率を測定し、会社の収益性を見るものです。 近鉄 阪神 阪急 西鉄 資産合計 1,132,206 384,965 760,187 335,956 近鉄 阪神 阪急 西鉄 粗付加価値額 182,670 53,180 105,817 82,535 使用総資本投資効率 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 近鉄 阪神 阪急 西鉄 50 粗付加価値額 「会社の生産性を金額であらわす指標」 付加価値とは、会社が新たに付け加えた価値のことで、会社の生産性 を金額であらわすものです。生産性が高ければ多くの付加価値が発生 し、生産性が低ければ少しの付加価値しか発生しないことになります。 粗付加価値額=人件費+賃貸料+租税公課+支払特許料+減価償却 費実施額+営業利 益 近鉄 阪神 阪急 西鉄 粗付加価値額 182,670 53,180 105,817 82,535 粗付加価値額 200,000 100,000 0 近鉄 阪神 阪急 西鉄 売上高と粗付加価値額の構造 労働分配率:人件費と粗付加価値率の割合 労働生産性:従業員一人当たりの粗付加価値額 売上高付加価値率:粗付加価値率と売上高の割合 300,000 売上高 営業利益 減価償却費 支払特許料 租税公課 賃借料 人件費 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 0 近鉄 阪神 阪急 西鉄 51 売上高付加価値率 「製品・サービスの加工度の高低を見る指標」 会社の売上高のうち、その会社が新たに創り出した 価値がどのくらいの割合なのかを見ることによって、 加工度合いの高さがわかります。 近鉄 阪神 阪急 西鉄 売上高付加価値率 70.2% 67.6% 49.4% 52.1% 売上高付加価値率 80.0% 60.0% 40.0% 20.0% 0.0% 近鉄 阪神 阪急 西鉄 5 2 労 働 分 配 率 「人件費負担の度合いを見る指標」 付加価値のうち、労働の対価として配分された人件 費の割合を表します。 全業種の平均は50.10%で、業種にも依りますが、 50%を超えると人件費負担が重くなってきます。 労働分配率 従業員数 15,000 80.0% 10,000 60.0% 40.0% 20.0% 0.0% 5,000 0 近鉄 阪神 阪急 西鉄 近鉄 阪神 阪急 西鉄 従業員一人当たりの付加価値がわかりま従業員 一人当たりの売上高と売上高付加価値率との積で ありこれす。を改善するためには従業員一人当た りの売上高を増やすか売上高付加価値率を高め ればよいのです 2500 (単位¥10000) 西武 1200 阪急 2200 阪神 2226 近鉄 1520 2000 1500 1000 500 0 西武 阪急 阪神 近鉄 設備の省力化、合理化 の進み具合がわかりま す。 但し業種の違いや減価 償却のの進み具合に よって差が生じることも あります。 (単位¥10000) 西武 2860 阪急 7106 阪神 9246 近鉄 5900 10000 8000 6000 4000 2000 0 西武 阪急 阪神 近鉄 有形固定資産の減価償却累計額と、その取得価格との比 率で、有形固定資産の減価償却の進み具合を見る指標で す。なお「投資その他の資産」に含まれる投資固定資産とそ の減価償却累計額は除かれます。 70.00% 60.00% 50.00% 40.00% 30.00% 20.00% 10.00% 0.00% 西武 阪急 阪神 近鉄 平成10年 平成9年 平成8年 会社の肥満度をチェックする指数の一つである。総 資産を従業員数で割ったものです。 200 150 西武 阪急 阪神 近鉄 100 50 0 平成10年 平成9年 平成8年 同業他社や過去との数値を比較することにより、人 の働き営業実績を評価することができます。 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 西武 阪急 阪神 近鉄 西武 阪急 阪神 近鉄 (単位¥10000) 西武 23.27 阪急 44.22 阪神 32.91 近鉄 21.82 当期純利益を従業員数で割ったものです。 営業結果の最終結果をあらわす指標の一つです。 140 120 100 (単位¥10000) 西武 阪急 阪神 近鉄 80 48 121 91 93 60 40 20 0 西武 阪急 阪神 近鉄 従業員を雇用するのにかかる費用である。 全業種の平均は850.65万円、製造業では 812.43万円、非製造業では907.34万円 1200 1000 800 600 400 200 0 西武 阪急 阪神 近鉄 (単位¥10000) 西武 阪急 阪神 近鉄 898 984 904 810 従業員の平均年齢が 40歳台になると、組 織が硬直化してその 会社の活力が低下し ていると読むことがで きます。 近鉄 阪神 阪急 西武 36.1歳 37.2歳 44.3歳 42.5歳 47 企業利潤率 総資本の投資効率を表す 調達した総資本をもとにして、 どれだけの利潤を獲得した かを見る。 利潤の概念 資本に対する利益の配分前 3.50% 3.00% 2.50% 2.00% 1.50% 1.00% 0.50% 0.00% H.7年度 の状態を指す。 当期純利益・法人税住民税・ 支払利息割引料の総額。 西鉄 阪急 阪神 近鉄 西鉄 阪急 阪神 近鉄 H.8年度 H.9年度 H.7年度 H.8年度 H.9年度 2.93% 2.60% 2.78% 1.62% 2.32% 2.59% 0.72% 2.03% 2.10% 1.73% 1.82% 1.76% 48 自己資本当期純利益率 (Return On Equity) 株主資本の投資効 率を表す 投資に対する配当は 株主の関心の的。 ROE・使用総 資本経常利益 率・売上高経 常 利 益 率 収益性を図る指標 当期純利益 資本合計 (当・前年度の平均値) 自己資本当期純利益率 西鉄 32億円 阪急 59億円 526億円 1,494億円 6.32% 3.95% 阪神 21億円 近鉄 111億円 630億円 2041億円 3.45% 9.68% 68 配当性向 当期純利益に対する株主配当金の割合 配当性向30%以上が原則。 配当性向が高すぎると、利益が社外流出して自己資本比 率が上がらない。 H.6年度 H.7年度 H.8年度 H.9年度 配当性向(%) 阪急 阪神 1株当たり配当金(円) 阪急 阪神 自己資本比率(%) 阪急 阪神 - - 2.5 2.5 16.6 19.4 - - 72.7 68.0 73.2 79.0 - - 5.0 4.0 5.0 5.0 17.7 17.2 19.6 16.4 16.7 17.6 70 1株当たり純利益 利益を尺度として株式を評価 株価収益率 株価の一株あたり純利益の倍率。会社の将来性・成 長性に期待度に左右される。 阪急 阪神 H.5年度 H.9年度 H.5年度 H.9年度 1株当たり当期純損益(円) 7.12 6.86 9.17 6.33 当期純損益(億円) 6,108 5,903 3,149 2,176 平均発行済株式数(千株) 858,332 871,263 343,427 343,657 59 損益分岐点 60 限界利益率 損益分岐点とは? 売上高と費用が同額で、損益がゼロの状態、つまり、損益の 分かれ目である採算点のこと 費用には売上高に増減に比例して増減する変動費、売上高 の増減に関係なく一定額発生する固定費とがある。 固定費→減価償却費、賃借料、人件費、支払利息など 変動費→商品、原材料費、外注加工賃、販売運賃など 売上高に対する変動費の割合を変動比率といい、売上高か ら変動費を差し引いた利益を限界利益(貢献利益)といいま す。
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