イオン透過性の差をもたらす機構 イオンチャネルについて考える 最低限知っておくべきことは以下の二つ! ・チャネルにはイオン選択性がある。 ・チャネルは常に開いているものばかり ではない(開閉の制御機構がある)。 チャネル開閉の制御機構 [A] 非開閉性チャネル [B] リガンド開閉性チャネル (1) チャネルがRcの一部 R (3) Gタンパク質を介する R (4) セカンドメッセンジャー R G (2) 直接共役 R G (5) セカンドメッセンジャーとキナーゼ R G AC cAMP [C] 電位依存性チャネル AC cAMP A-キナーゼ 静止膜電位をチャネルレベルで考える 静止膜電位 = K+ が通りやすい Na+ が通り難い という性質に依存 これをチャネルのレベルで再考してみる。 静止状態では・・・ ・非開閉性のカリウムチャネルが働いている ・ナトリウムチャネルは、リガンド開閉性と 電位依存性なので、透過性が低い 活動電位が発生するメカニズム STEP1:刺激により眠っていたBタイプのNaチャネルが 目を覚ます Aタイプ K+ K+ 刺激が 加わると K+ K+ Na+ Bタイプ Na+ Na+ Cタイプ Bタイプ Na+ 活動電位が発生するメカニズム STEP2:膜電位の変化により眠っていたCタイプの Naチャネルが目を覚ます Aタイプ K+ K+ 膜電位が 浅くなると K+ Na+ K+ Na+ Bタイプ Na+ Cタイプ Na+ 活動電位が発生するメカニズム STEP3:膜電位の回復過程:Naチャネルの開閉過程 スタンバイ状態 不活化状態 活性化状態 全か無かの法則について 膜電位 (mV) 50 Naの透過性 Kの透過性 0 -50 -100 活動電位の模式図
© Copyright 2024 ExpyDoc