ことわざ 第3課 ことわざの誤解 • • • • ★新出単語の解説 ★表現と文型の解説 ★類義語と類義表現 ★リーディング1の解説 新出単語 • • • • • • ★かわいがる かわいいと思って大切に扱う、優しく扱う。 わが子のように~ 先輩に~ってもらった。 (俗)(反語的に使う)痛い目にあわせる、 厳しく扱う。 ◆ そいつをたっぷり~ってやれ。 • • • • • • ★増し (1)(名詞) 増えること、また、増すこと。 ◆ 日~に 千円~の料金 (2)(形動)他より少しは勝っているさま。 ◆ ないよりましだ。 もうちょっとましな暮らしがしたい。 • • • • • • ★すでに ある事柄が過去に終わっているさま、以前 に、もう ◆ すでに一行は出発した。 その時には早くもそうなっているさま。 ~手遅れだ。 会議は~始まっている。 • • • • • • • • ★誤る ア(自)(「誤っている」、「誤った」の形で)物事が 本来あるべきものと食い違っている。間違ってい る。正しくない。 ◆ 君の判断▪想像▪解答は誤っている。 イ(他) (1) 判断ややり方を間違う、また、人生でなす べきことや進むべき方向を間違う。失敗する。 ◆ 判断▪言葉遣いを~ (2) 人を間違った方向に導く。道を誤らせる。 ◆ 人を~ • • • • • • • • • • • • • • • ★のぼる (上、登)ある所を通って下方から上方へ移動する。また、 移動して上方に至る。 ◆ 階段を~。 川を~ 屋根に~ 山に~ (上)地方から都へ行く。 (上、登、昇)高い地位につく、昇進する。 ◆ 左大臣の位に~。 (昇、上)太陽、月などが空に高く現れる。 ◆ 東の空に朝日が~。 (昇、上)煙や気球などが空中を移動して上方に至る。 (上)あるものが相当の数量に達する。 ◆ 利用者は百万人に~。 (上)のぼせる、逆上する。 ◆ 頭に血が~。 気が~。 (上)話題や議題として取り上げられて公の場に出される。 選挙のことが話題に~。 表現と文型の説明 • 1、~ほうがましだ。 • 望ましくないことと比べて、まだいいという気の進まない選択 を表す。 • あんな男と一緒になるくらいなら、独身で暮らしたほうがまし だ。 • 途中でやめるのなら、最初からやらないほうがましだ。 • 2、~というより • ある事柄についての表現や判断をするのにより妥当な 言い方を持ち出すときに用いる。 • ◆ 試験が難しかったというより、勉強していなかったので、 できなかった。 • 4、どうせ(~なら/のだから) • 結果はわかっているから仕方がないと認める気 持ちを表す。 • どうせお金を出すなら、少しくらい高くてもいいもの を買おう。 • どうせすぐ汚れるのだから、今日はこのまま着て、 明日洗おう。 • 5、~にしても • 「それを認めた場所でも」と逆説的に事柄が続く ことを表す。 • 子供のいたずらにしても、これはひどすぎる。 • たとえ失敗作であるにしても、努力の結晶だから大 切に保存したい。 類義語 • すでに/もう/もはや • 相同点:都含有已经的意思。 • 不同点:1,语义上,もう语义广泛,主要有“已经到 来或者已经过去”, “即将到来”和“进一步”的意思。 すでに强调事件“已经结束”或者“状态已经形成”。 在すでに……ところだった中,表示“已经就要”“到 了眼看就要……的时候”,表即将出现的事态已无 法挽回。もはや强调从现在这个时候看已经如何如 何,有事含有为时已晚的语感。 すでに/もう/もはや • 2,在谓语的搭配上,“もう”可以与 “~ た”、 “~ている”、“~する”搭配。“すでに” 可以与 “~た”、 “~ている”、 “~ところだっ た”搭配。 “もはや”可以与 “~た” “~だろう” 搭配。 • 3,文体上,“すでに”有书面语色彩,“もは や”比较文雅。 すでに/もう/もはや ~日も その話 ~我慢 ~来る ~死ぬ 暮れた は~聞 がなら よ ところ いた。 ぬ だった もう ◯ ◯ ◯ ◯ ☓ すでに ◯ ◯ ☓ ☓ ◯ もはや ◯ ☓ ◯ ☓ ☓ のぼる/上がる • 相同点:都有向上运动之意。 • 不同点:①语义上,のぼる偏重动作的过程, 上がる偏重动作的结果和目的地。 • ②与助词搭配上,のぼる常以~をのぼる 的形式,上がる常以~に上がる的形式。 • ③表记方面:のぼる可以根据其不同意义 分别表记为上る、登る、昇る 。而あがる 只能表记为上がる。 のぼる/上がる 最上 坂道 滝を 物価 名声 太陽 位が 学校 が~ が~ が~ ~ に~ 階に を~ ~ ~ のぼ ◯ る ◯ ◯ ☓ ☓ ◯ ☓ ☓ 上が ◯ る ☓ ☓ ◯ ◯ ☓ ◯ ◯ ~ほうがいい/~ほうがましだ • 相同点:都含有比较,选择的意义。 • 不同点:~ほうがいい偏重做积极选择,并 将该选择建议给对方。~ほうがましだ偏重 做消极选择,强调没有选择的项目是更糟 糕的。 • そんなことに金を使うなら捨てたほうがましだ。 (☓ほうがいい) • その洋服のほうがましだ。(◯ほうがいい) ことわざの誤解 • 柴田武(しばたたけし) • 日本の方言研究の第一人者で、「新明解国語辞典」の編者の一人と しても知られる言語学者 。東大言語学科卒。国立国語研究所で方言 研究に携わった後、埼玉大の教授などを務めた。国語研時代に手掛 けた「日本言語地図」や、新潟県糸魚川地域の方言を調査、分析し た「糸魚川言語地図」など、現地調査を基にした詳細な研究で、日 本の方言学、言語地理学、社会言語学の発展に尽力した。東大名誉 教授。ユニークな説明文で注目された「新明解国語辞典」や、ベス トセラー「知ってるようで知らない日本語」など一般向け日本語解 説書をはじめ、テレビでも日本語の知識や面白さを説き親しまれた。 編著書に「社会言語学の課題」「常識として知っておきたい日本語」 「類語大辞典」など。 ことわざ • 古くから人々に言い習わされた言葉。教訓・諷刺な どの意を寓した短句や秀句。(広辞苑より) • 『花より団子』 • 風流よりは実利を取る。外観や容貌よりは実質 を重んじる。虚栄(きょえい)や見栄(みえ) よりも、実益がある方を喜ぶこと 。 • 類:花の下より鼻の下 • http://www.geocities.jp/tomomi965/ichiran.html (ことわざ一覧) • ことわざ(諺)とは、鋭い諷刺や教訓、生活の知恵や、 一般的な真理を短くいいあらわしたもので、多くは民俗 学にねざしており、口頭伝承によってつたえられてきま した。ことわざは、観察と経験そして知識の共有によっ て、長い時間をかけて形成されたもので、簡潔で覚えや すく、また、真実を言い当てています。日本のことわざ には、日本で発生したものや単なる語呂合わせなどがあ るが、仏典・漢籍・英文学・聖書など国外の原典に由来 するものが日本独自のものと誤解されているものも多い。 特に中国古典の具体的な物語等から派生した言葉は故事 成語という。中国のことわざには官吏への批判や不満が たくさん書かれています。またキリスト教文化圏では、 聖書や賢人の言葉などの教訓的なものが多く聖書からた くさんのことわざが生まれていたりと、ことわざはその 国の文化や、そこで暮らしている人々の思いなどが反映 されています。 • 「能ある鷹は爪を隠す」と「空樽は音が高い」、 「悪は延べよ」と「善は急げ」など反対の意味 をあらわすものや「一挙両得」と「一石二鳥」、 「釈迦に説法」と「河童に水練」など同じ意味 をあらわすものが非常にたくさんあります。 「花より団子」「畳の上の怪我」「夏の虫 氷 を笑う」など一見すると結びつかぬ二つのもの の間を対比させているものもけっこうあります。 「ならぬ堪忍 するが堪忍」「短気は損気」 「昔千里も今一里」「目には目を 歯には歯を」 などのように韻をふんだり、五五,五七,七五, 七七調になっていて語呂がよく耳に入りやすい ものもよくみかけます。 ことわざの誤解 • • • • 窺う(推定して知る、察知する) 明るみ(表だった所。公の場所) 三省堂( ) 断り書き(本文についての説明、補足、例外 などを書き記した文章。) ことわざの誤解 • 1、情けは人のためならず • 情けを他人に掛けることは、単にその人のため ではなく、それが巡(めぐ)り巡って、やがて 自分にも善い報(むく)いが来るものだという こと。人には親切にしなさいという教訓。 • 類:●One good turn deserves another. 反:■情けも過ぐれば仇となる • 情けも過ぐれば仇となる(なさけもすぐればあ だとなる) 人に情けを掛けるのも、程度を越 すと却(かえ)って、相手のためにならなかっ たり迷惑がられたりするものである。 ことわざの誤解 • 2、かわいい子には旅をさせよ • 子供が可愛いのであれば、甘やかしてば かりではなく、逆に世の中の辛(つら) さを経験させることだ。 類:●Spare the rod and spoil the child. (鞭<むち>を惜しむと子供をだめにする) ことわざの誤解 • 3、馬子にも衣装 • 馬子のような身分が卑(いや)しい者で も、衣装によっては立派に見えるという こと。つまらない者でも外面を飾れば立 派に見えるものだということ。 ことわざの誤解 • 4、すめば都 • 住みなれれば、どんな僻地(へきち)や環境 でもそれなりに住みよくなる『広辞苑』 ことわざの誤解 • 要旨 • ことわざの解釈が時代とともに変わるのは避 けられない。短い言葉でできていることわざ は、あいまいなので誤解されやすく、その時 代の風潮を反映して解釈されている。また、こ とわざの持つ人生論的な指針には、もともと 裏と表があり、どちらも真理なのである。 ら抜き言葉 • • • • ぞくぞく(副) ★寒気がするさま 背中が~する。 ★期待、喜び、恐怖などがもたらす緊張 や興奮のために体がふるえそうになるさ ま。気持ちが高ぶるさま。 • 決勝を前にして~する。 ら抜き言葉 • 目くじらを立てる • 目的にかなう ら抜き言葉 • ら抜き言葉が多用される理由は快速、短縮、 単純の点にある。本来の「れる」「られる」と 違って、可能の意だけを示す。同時に自発の ような重層的な含意を失わせるから、ら抜き 言葉を積極的に考えるわけにはいかない。 ら抜き言葉 • 「れる」「られる」の起源 「れる」「られる」 は古語の「る」「らる」に当たる。古語にも現 代語と同じく、「可能」「受身」「尊敬」「自 発」の四つの意味があった。「自発」とは、 「この町に来るとあの人のことが思い出される」 のように、「自然に~する」「つい~してしま う」というような意味である。この「自発」こ そが「る」「らる」の本来の意味と考えられて いる。「る」「らる」はさらに古くは「ゆ」 「らゆ」であり、「いわゆる」「あらゆる」な どに痕跡を残している。「見える」「聞こえる」 ももとをさかのぼれば同様である。 ら抜き言葉 •ら抜き言葉につい てどう思う? カタカナの魅力 • 祝詞:神事のときに神官が神前で唱える古体 の言葉。 • あしあぶり:炭火などをいれて足をあぶり暖め る道具。
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