2013年7月20日(土)地域円卓会議普及セミナー 事例報告2 知多市地域協働促進事業 ~地域をつなぐ えにし発見~ 「縁結び人講座」 平成25年3月実施 知多市の市民活動施策 知多市市民活動推進課 1 知多市の概要 ■総人口(総世帯数) H25.4.1現在 85,822人(33,590世帯) ■高齢化率 H25.4.1現在 22.67%⇒近隣自治体に比べ高い ■予算規模(25年度一般会計当初予算) 246億9千万円⇒深刻な財源不足 ■主な産業 エネルギー産業、食料品製造業 等 ■主な観光 新舞子海岸、佐布里池 等 2 第5次知多市総合計画【2011~2020】 地域・市民活動の基本目標 →地域の課題を住民自らが主体的に解決できるまち この基本目標を踏まえ 市民協働施策・コミュニティ施策を実施 コミュニティ 市 NPO 企 民 協 働 市 民 コミュニティ NPO 市役所 業 参 加 【市民参加のイメージ】 市役所 企 業 【市民協働のイメージ】 3 知多市の市民活動施策 ○市民協働施策【市民活動センターを拠点】 ・市民活動に取り組む人材の育成と主体的市民の応援 ⇒市民活動センターに中間支援NPOなど関係組織を集結 関係組織・・・行政(市民活動推進課・生涯学習課・青少年支援課) NPO(サポートちた・市民大学ちた塾) 総合ボランティアセンター ○コミュニティ施策【地域支援の受け皿を地域コミュニティとする。】 ・平成20年度に一括交付金制度を導入 ⇒使途制限を緩和したことで問題解決型コミュニティへ の誘導を加速 ・提案型活性化事業による意気込み支援と競争原理導入 4 市民の主体的な活動の拠点 知多市市民活動センター 施設のコンセプト 市民が市民を育てる市民活動の総合拠点施設 経緯 平成17年度 名古屋港管理組合 南部事務所(跡)を購入 土 地: 2億5,080万円 建 物: 1,908万円 平成18年度 改修工事 7,694万円 備品購入 609万円 平成19年1月 施設オープン 5 現実の分析 ○地域課題や市民ニーズの多様化 いままで個人の問題、家庭の問題とされていた問題が地域、社 会の問題となってきた時代背景 例・・・防災防犯、環境美化、見守り、介護、うつ、引きこもり、DVなど、より きめ細やかな対応が必要になってきた現実 ⇒行政、コミュニティだけで解決できるの? ○市民の社会活動に対する評価、意識、意欲が高 まってきた。 社会・地域のことに強い関心を持ち、進んで発言、行動 する主体的市民・市民活動団体の存在がクローズアップ ⇒まちづくり人材育成事業「大人の学校」などで市民活動団体創出に誘導 でも、主体的市民・市民活動団体の活動は地域に 認知されているの? 6 現実の問題 行政の縦割りが地域も縦割りにしてしまった現実 ○地域情報・地域課題の共有がされていない。 また、そもそも地域課題の把握、評価がなされ ていない。あるいは把握がされても極めて狭い 範囲での一部の人々の把握に留まっている。 ⇒様々な課題が地域全体で把握されていない。 7 現実の問題の原因と対策 地域の縦割りの原因 ⇒様々な団体が一同に集まってまちづくり について話し合う場が構造的にない。 ⇒その対策として地域の様々な団体が参画する まちづくり会議の場を地域に積極的に導入する。 方法・・・コミュニティをベースに地域協働を働き かける。 コミュニティ施策と市民協働施策の融合(地域協 働促進事業) 8 知多市の地域協働事業のあゆみ ○最初の第一歩 地縁団体と市民活動団体のお見合い事業の実施 平成20年度に、コミュニティリーダー研修会のカリキュラムに市民活動団体との 協働研修会を織り込む。以後、毎年開催。 地縁とNPO(主体的市民)の距離を縮める。 まちづくりの同じ仲間であることを発見する。 ⇒認知成功例:地域コミュニティの夏祭りに市民活動団体の夜店が参加 (岡田地区・つつじが丘地区など) ○実践編 地域の多様な主体によるまちづくり地域円卓会議の実践 平成22年度 南粕谷地区 平成23年度 旭南地区 岡田地区 平成24年度 つつじが丘地区 まちづくりワークショップ 地域の目指すべき将来像 路線バスを活用したまちづくり ・ひとりになっても安心して暮らせる共生の居場所 ・自治会・町内会の加入促進 ○コーディネーター養成編 平成24年度 縁結び人講座 9 「縁結び人講座」実施の背景 地域力向上のためには「まちづくり地域円卓会議」 は極めて重要。しかし、コミュニティ、NPO、ボラン ティア団体など地域の多様な主体が当事者として 協働して地域課題に取り組む総合プロデュースは はたして地域で可能なのか? カギを握る「地域の話し合いの場づくり」とそれを演 出する地域のコーディネーターとしての縁結び人 (えんむすびにん)の存在がカギ、あるいはその発 掘、人材育成が今後、ますます地域のまちづくりの 重要なポイントとなる。⇒コーディネーター養成講座 の必要性 10 知多市の場合、縁結び人は誰? 地域コーディネーター養成講座を実施したいが、 対象者を誰にするか?現実の「地域円卓会議」 は誰が提案・企画・コーディネートしていくのがベ ストか? 縁結び人は行政よりも、当事者である地域の リーダーがふさわしい。 具体的には地縁団体の会長や会長OBあるい はその地域の市民活動団体 (地縁型NPOの 人たち)など地域に求心力ある市民リーダーが 適任ではないか。 11 地域協働促進事業 「縁結び人」講座の内容 地域の横のつながりをスムーズに演出する仲人役「縁結び人 (地域コーディネーター)」の役割を学ぶ! 参加者・・・33名(地域組織の役員・役員OB・地域 の市民活動団体の方々) 当日の次第 1 講義 「縁結び人って誰?地域円卓会議ってなあに」 2 事例紹介 「南粕谷ハウス」オープンの軌跡 3 疑似体験「地域円卓会議」 テーマその1「地域の誇れること、住んでよかった点」 テーマその2「10年後も暮らしやすいまちにするには?」 4 全体共有・まとめ 12 地域円卓会議の効果 ○南粕谷コミュニティ 継続的なまちづくりワークショップの開催・おたすけ会・元気 会・防犯マップ・安心ポット・住民の居場所づくりとしての「南 粕谷ハウス」の開設など先進的な住民互助システムの 構築 ※南粕谷地区の住民が一体となった防犯まちづくりの取り組 みが評価され平成22年度に安全・安心なまちづくり関係功 労者内閣総理大臣表彰 ○つつじが丘コミュニティ 24年度行政の働きかけで地域円卓会議を2回実施 ⇒25年度は地域の60才台の孤独死をきっかけに主体的 にまちづくり会議(円卓会議)を6月・7月に実施 地域課題を当事者の問題として取り組む姿勢が確立 13 まとめ 地域協働を進めるための今後の展開 1 まちづくりの人材育成 (1)主体的市民の発掘・育成 ⇒ 「大人の学校」事業 (2)地域のコーディネーター発掘・育成 ⇒「縁結び人講座」事業 2 NPOの理解 地縁とNPOの距離を縮める。まちづくりの同じ仲間である ことを発見する。 ⇒コミュニティリーダー研修会にNPOと合同で市民協働研 修会を実施 14 おしまい。 ありがとうございました。 15
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