スライド 1

新しい時代を作る経営者の会
H18.3.例会
オーナー報酬規制強化対策
伊藤 隆
伊藤会計事務所
公認会計士・税理士
東京都中央区銀座1-8-17(伊勢伊ビル9F)
TEL:03-3538-5798
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■平成18年度税制改正の大綱
H17.12.19 財務省
六 社会経済情勢の変化への対応
10 法人の支給する役員給与について、次の見直しを行う。
(1) 同族会社の業務を主宰する役員及びその同族関係者等が発行
済株式の総数の100分の90以上の数の株式を有し、かつ、常務に従
事する役員の過半数を占める場合等には、当該業務を主宰する役員に
対して支給する給与の額のうち給与所得控除に相当する部分として計
算される金額は、損金の額に算入しない。ただし、当該同族会社の所得
等の金額(所得の金額と所得の金額の計算上損金の額に算入された
当該給与の額の合計額)として計算される金額の直前3年以内に開始
する各事業年度における平均額が年800万円以下である場合及び当
該平均額が年800万円超3,000万円以下であり、かつ、当該平均額
に占める当該給与の額の割合が100分の50以下である場合には、本
措置を適用しない。
●青字の部分……H17.12.15 自由民主党
■給与所得控除
収入金額=A
180万円 超
360万円 超
660万円 超
1000万円 超
~
~
~
~
~
給与所得控除額
180万円 以下
A× 40 % 360万円 以下
A× 30 % + 18万円
660万円 以下
A× 20 % + 54万円
1000万円 以下
A× 10 % + 120万円
※ 65万円に満たない場合は65万円
※
A× 5 % + 170万円
■判定フローチャート
A=過去3年間の(法人所得+社長の給料)の平均額
①
②
オーナー一
族の持ち株
割合が
90%以上
NO
YES
③
オーナー一
族が常務に
従事する役
員の過半数
NO
YES
④
Aが
800万円
超
YES
Aが
3000万円
超
YES
課
税
NO
NO
さ
④
れ
る
(
3年平均給料
A
が50%超
YES
NO
加
算
す
る
)
除外(課税されない)
■①90%以上基準
同族会社の業務を主宰する役員及びその同族関係者等が
発行済株式の総数の100分の90以上の数の株式を有し
株 主
主宰する役員
妻
(小計)
息子さんの妻の父
従業員持株会
発行済株式総数
Case 1
Case 2
Case 3
持株
%
持株
16,000
4,000
20,000
80
20
100
13,800
4,000
17,800
69
20
89
2,200
11
20,000
100
適 用
☆息子さんの妻の父は姻族ではない
20,000
%
持株
100
%
13,800
4,000
17,800
69
20
89
2,200
20,000
11
100
除 外
■①90%以上基準……同族関係者
◆株主と同族関係にある「個人」
姻族とは…
①自己の配偶者の血族
②自己の血族の配偶者
(1) 株主の親族(配偶者及び6親等内の血族、3親等内の姻族)
(2) 株主とまだ婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者
(3) 個人株主の使用人
(4) (1)から(3)以外の者で、個人株主から受ける金銭その他の資産によって生計を維持している者
(5) (2)から(4)に掲げる者と生計を一にするこれらの者の親族
◆株主と同族関係にある「会社」
(1) 株主の1人(個人株主については、その1人及びこれと上記の同族関係のある個人。以下同じ)が有す
る他の会社の株式の総数がその他の会社の発行済株式総数の50%以上に相当する場合におけるそ
の他の会社
(2) 株主の1人と(1)の同族関係のある会社が有する他の会社の株式の総数がその他の会社の発行済株式
総数の50%以上に相当する場合におけるその他の会社
(3) 株主の1人及び(1)、(2)の同族関係のある会社が有する他の会社の株式の総数がその他の会社の発行
済株式総数の50%以上に相当する場合におけるその他の会社
なお、同一の個人又は会社と(1)から(3)の同族関係のある2以上の会社が、同族会社であるかどうかを
判定しようとする会社の株主である場合には、その2以上の会社は、相互に同族関係のある会社とみな
されることとされています
■②過半数基準
かつ、常務に従事する役員の過半数を占める場合
役 員
主宰する役員
妻
(小計)
Case 1
人数
%
1人
1人
人数
100
1人
人数
50
1人
1人
2人
1人
1人
100
適用
2人
Case 3
%
1人
オーナー一族以外 (甲)
オーナー一族以外 (乙)
オーナー一族以外 (丙)
常務に従事する役員数
Case 2
%
人数
%
50
1人
1人
2人
40
1人
1人
100
4人
Case 4
1人
1人
1人
100
5人
除外
☆50%は過半数ではない!
100
■③年800万円以下基準
当該同族会社の所得等の金額(所得の金額と所得の金額の計算上損金の額
に算入された当該給与の額の合計額)として計算される金額の直前3年以内に
開始する各事業年度における平均額が年800万円以下である場合
所得等の金額
3年前
2年前
1年前
平均額
法人所得の金額
200
230
200
210
主宰する役員の給与
600
600
600
600
(合計)
800
830
800
810
ここが800万円以下
であると
適用なし!
■④給与50%以下基準
当該平均額が年800万円超3,000万円以下であり、かつ、
当該平均額に占める当該給与の額の割合が100分の50以下である場合
項 目
Case 1
Case 2
Case 3
Case 4
社長の給与の平均額
①
600
600
400
2,000
所得等の平均金額
②
810
1,200
1,200
3,800
所得等に占める給与の割合
①
②
74%
50%
33%
×
適用
除 外
3000万円超
なので
除外されない
■影響額シミュレーション
3年平均 3年平均
3年平均
800万円 3000万円 給与50% 給与所得
法人
増税額
給与
法人所得 所得等の金額 超基準
超基準
以下基準
控除
実効税率
600
1000
2000
4000
100
700
以下
ー
ー
ー
300
900
超
以下
67%
174
29.30%
51
500
1100
超
以下
55%
174
29.60%
52
1000
1600
超
以下
38%
ー
800
1800
超
以下
56%
220
30.10%
66
1000
2000
超
以下
50%
ー
1500
2500
超
以下
40%
ー
1800
3800
超
超
270
36.20%
98
2200
4200
超
超
270
37%
100
3500
7500
超
超
370
40.60%
150
4500
8500
超
超
370
41.90%
155
■今回の法案の矛盾点
①
日本経済を再生するためには中小企業を活性化しなけれなならないという認識の
下に、「1円企業」までも認めた「新会社法」の趣旨と真っ向から対立する。
中小企業経営に重大な影響を及ぼす内容であるにもかかわらず、この法案はほ
② とんどの中小企業経営者に知られておらず、またマスコミも一切取り上げていな
い。税制改正手続きに透明性がなく、国民の理解が得られていない。
この増税は特定の同族会社のみに適用され、他の会社との間に不公平が生じる
③
こととなる。