★ 本県の自殺の現状と課題について ★西諸地域のかかり

③自殺対策について
ひとりで悩まないで！
誰かに話してみませんか？
1
～本県と全国の自殺者数について～
 本県の自殺者数は、平成１０年に大幅に増加してから概ね３００人台後半で推移し、平成
１９年に過去最高の３９４人を記録後、減少傾向にあり、平成２５年は前年比２１人（７．
６％）減の２５６人となっている。
本県と全国の自殺者数の推移（平成９～２５年）
宮崎県
（人）
32,109
31,755
600
30,251
550
全国
29,949
33,000
30,827
30,553
28,896
31,413
23,494
30,247
29,375
500
29,921
（人）
30,000
30,707
30,229
29,554
26,433 26,063
450
27,000
24,000
388
400
348
350
394
381
335
353
369
368
352
21,000
364
362
337
309
18,000
307
312
300
15,000
277
256
250
12,000
200
9,000
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
資料：厚生労働省「人口動態統計」より宮崎県作成
2
～本県と全国の自殺死亡率について～
 平成２５年の自殺死亡率（人口１０万人当たりの自殺者数）は、前年より１．８ポイント減
少し、２２．９となっている。
本県と全国の自殺死亡率の推移（平成９～２５年）
40
宮崎県
全国
34.6
35
33.1
26.3
32.6
31.8
31.7
30.6
30.3
29.7
32.1
31.6
29.8
28.7
30
27.1
25.4
25.0
25
27.7
25.5
24.1
23.3
24.0
23.8
24.2
23.7
24.4
24.0
24.7
24.4
23.4
22.9
22.9
18.8
21.0
20
20.7
15
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
全国平均を上回る状態が一貫して続いている
3
資料：厚生労働省「人口動態統計」より宮崎県作成
～都道府県別の自殺死亡率について～
• 都道府県別で比較すると、本県は全国では９番目に高くなっている。
※平成２４年＝６番目、平成２３年＝４番目
都道府県別の自殺死亡率の比較（平成２５年）
ト）
30
②
⑧
25
平成26年人口動態統計年報（概数）
・自殺者数２６５人（前年比＋9人）
・自殺死亡率２３．９（前年比＋1ポイン
⑤
①
⑥
③
・全国で3番目
⑦
⑩
④
⑨
20
15
10
5
0
北青岩宮秋山福茨栃群埼千東神新富石福山長岐静愛三滋京大兵奈和鳥島岡広山徳香愛高福佐長熊大宮鹿沖
海
奈
歌
児
道森手城田形島城木馬玉葉京川潟山川井梨野阜岡知重賀都阪庫良山取根山島口島川媛知岡賀崎本分崎島縄
本県は九州ではワースト１位
4
資料：厚生労働省「人口動態統計」より宮崎県作成
～本県の年代別・男女別自殺者数について～
• 男性の自殺者数は、例年女性の２～３倍で推移しており、平成２５年は女性の約２．３倍
（男女比：７対３）となっている。
• 平成２５年の年代別自殺者数は、「６０歳代」が最も多く、次いで「４０歳代」、「５０歳代」の
順で多くなっており、これらを合わせると全体の５１．２％と過半数を占めている。
• 男女別で見ると、男性は働き盛り世代の「３０～６０歳代」、女性は高齢世代の「７０～８０
歳代」が多くなっている。
年代別・男女別自殺者数（平成２５年）
（人）
50
46
44
45
男性
41
40
34
35
30
女性
36
36
総数
32
31
27
26
24
25
19
20
15
15
15
12
8
10
3
5
0
0
0～
9歳
4
10
10
12
12
5
4
1
10～
19歳
5
0
0
20～
29歳
30～
39歳
40～
49歳
50～
59歳
60～
69歳
全国とほぼ同様の傾向
70～
79歳
80～
89歳
90～
99歳
100歳
以上
5
資料：厚生労働省「人口動態統計」より宮崎県作成
～本県と全国の原因・動機別自殺者数の割合について～
• 平成２５年の原因・動機別自殺者数の割合は、「健康問題」が７８．５％と最も高く、次に
「家庭問題」、「経済・生活問題」と続いている。
• 「健康問題」の内訳は、精神疾患が５５．３％を占めており、「うつ病」は全体の４１．９％を
占めている。
本県と全国の原因・動機別自殺者数の割合（平成２５年）
80%
70%
78.5%
健康問題の内訳（本県）
67.5%
全国
60%
その他の精神
疾患
アルコール依存
3.9%
症
3.4%
宮崎県
50%
40%
身体障害の悩
み
1.7%
統合失調症
6.1%
30%
22.9%20.6%
21.1%
19.4%
20%
うつ病
41.9%
11.5%
7.2%
7.9%
10%
4.5% 4.4%
1.9%
男女問題
学校問題
5.3%
0.9%
0%
健康問題
経済・
生活問題
家庭問題
勤務問題
全国とほぼ同様の傾向
身体の病気
43.0%
その他
資料：内閣府「警察統計」より宮崎県作成
6
～本県の保健所圏域別自殺者数について～
120
資料：厚生労働省「人口動態統計」より宮崎県作成
宮崎市
100
都城
延岡
80
日南
小林
60
日向
高鍋
40
高千穂
20
中央
0
H9
保健所名
H10
H11
H9
H10
H12
H11
H13
H14
H12
H15
H13
H16
H14
H17
H15
H18
H16
H19
H17
H20
H21
H22
H18
H19
H20
H23
H24
H21
H25
H22
H23
H24
H25
宮崎市
70
92
95
87
83
103
89
107
96
100
118
96
96
87
77
82
80
都城
65
83
66
72
59
62
89
63
71
63
77
72
60
53
51
51
41
延岡
32
43
29
37
47
33
31
31
33
40
38
31
32
26
30
19
31
日南
34
24
30
35
29
31
27
25
25
23
35
28
22
23
27
25
19
小林
36
44
44
47
39
48
52
52
42
55
39
46
49
43
49
34
34
日向
20
35
28
35
22
32
31
30
24
28
36
28
26
25
24
34
23
高鍋
34
34
25
37
30
25
31
34
40
29
33
43
33
29
39
16
20
高千穂
11
13
11
13
6
9
7
10
6
9
13
14
11
10
9
8
3
中央
7
20
20
18
20
10
12
16
15
15
5
6
8
11
6
8
309
388
348
381
335
353
369
368
352
362
394
364
337
307
312
277
宮崎県
7
5
256
～本県の保健所圏域別自殺死亡率について～
70
資料：厚生労働省「人口動態統計」より宮崎県作成
宮崎市
都城
60
延岡
50
日南
小林
40
日向
高鍋
30
高千穂
中央
20
10
H9
H10
保健所名
H9
H11
H10
H12
H11
H13
H14
H12
H15
H13
H16
H14
H17
H15
H18
H16
H19
H20
H21
H17
H18
H19
H22
H20
H23
H24
H21
県内５番目
H25
H22
H23
H24
H25
宮崎市
19.4
25.4
26.1
23.7
23.4
26.1
22.5
27.0
24.3
25.2
29.7
24.1
24.1
21.7
19.2
20.4
19.9
都城
32.8
41.9
33.4
36.8
30.1
31.7
45.5
32.2
36.3
32.3
39.7
37.2
31.0
27.3
26.3
26.3
21.3
延岡
22.8
30.8
20.8
26.6
33.9
23.9
22.6
22.7
24.4
29.9
28.7
23.6
24.5
19.8
23.0
14.7
24.2
日南
38.0
27.1
34.2
40.2
33.6
36.3
31.9
29.8
30.1
28.1
43.3
35.2
28.0
29.4
35.0
32.8
25.3
小林
40.3
49.4
49.6
53.5
44.7
55.5
60.6
61.5
50.3
66.4
47.7
56.9
61.4
53.8
61.9
43.4
43.9
日向
20.4
35.8
28.7
36
22.7
33.1
32.1
31.2
25.2
29.6
38.4
30.0
27.9
26.8
25.9
36.9
25.2
高鍋
29.7
29.7
21.8
32.3
26.3
22.0
27.4
30.3
36.0
26.3
30.1
39.6
30.6
27.1
36.8
15.2
19.1
高千穂
40.4
48.1
41.3
49.3
23
35.0
27.5
39.6
24.4
37.2
54.8
60.2
48.2
44.2
40.6
36.8
14.1
中央
12.1
34.4
34.1
40
36.8
33.5
40.5
54.2
51.4
51.9
17.3
21.0
28.4
39.1
21.5
29.0
宮崎県
26.3
33.0
29.6
32.6
28.7
30.3
31.8
31.8
30.5
31.6
34.6
32.1
29.8
27.1
27.6
24.7
18.2
8
22.9
～H25年都城保健所管内の年代別・男女別自殺者数について～
• 平成２５年の年代別自殺者数は、「６０歳代」が最も多く、次いで「５０歳代」、「７０歳代」の
順で多くなっており、これらを合わせると全体の５８．５％と約６割を占めている。
• 男女別で見ると、男性は「70歳代、60歳代、50歳代」の順に多く、女性は高齢世代の「６０
歳代、８０歳代」が多くなっている。
（人）
年代別・男女別自殺者数（平成２５年）
12
男性
10
10
女性
総数
8
7
7
7
6
6
5
5
5
4
4
4
3
3
3
2
2
2
1
0
0
0～
9歳
0 0
10～
19歳
4
1
0
1
0
20～
29歳
30～
39歳
40～
49歳
1
0
50～
59歳
60～
69歳
70～
79歳
0
0
80～
89歳
1
90～
99歳
100歳
以上
9
資料：厚生労働省「人口動態統計」より都城保健所作成
自殺者数と
自殺率の年次推移
都城市
自殺者数
100
33.2
90
自殺率
28.9
80
25
22.1
60
50
30
27.4
26
70
35
20
56
49
40
44
15
46
37
30
10
20
5
10
0
(人)
0
H21
H22
H23
H24
H25
10
30
三股町
9
自殺者数
28.1
自殺率
8
7
16.1
5
20
19.9
7
6
25
16.1
15.8
15
5
4
4
3
4
4
2
10
5
1
0
(人)
0
H21
H22
H23
H24
H25
10
資料：厚生労働省「人口動態統計」より都城保健所作成
～本県における自殺対策の推進について～
• 本県では、平成２１年２月に策定した「宮崎県自殺対策行動計画」に基づき、普及啓発や
人材養成、相談体制の充実等の総合的な自殺対策を展開。
• 都城保健所では、平成２３年に「都城北諸地域自殺対策協議会」を設置し、管内における
自殺対策を推進。
★行動計画に基づく施策の推進母体
★宮崎県自殺対策行動計画（第２期）
【期間】
平成２５年度～２８年度
【目標】
平成２８年までに、自殺死亡率を
平成１７年(30.6)に比べて２５％以上
減少させる。(22.9以下)
【主な重点施策】
・地域でのきめ細やかな取組
・普及啓発の充実
・人材養成
・自殺未遂者や自死遺族支援
・かかりつけ医と精神科医の
医療連携
・相談体制の充実
◯宮崎県自殺対策推進本部
平成１９年１１月６日設置
知事をトップに各部局長、教育長、警察本部長等
◯宮崎県自殺対策推進協議会
平成２０年６月２日設置
医師会、精神科病院協会、弁護士会、
社会福祉協議会、ＰＴＡ連合会、
中小企業団体中央会、ＮＰＯ等２６団体
◯都城北諸地域自殺対策協議会
平成２３年７月２８日設置
医師会、精神科病院、社会福祉協議会、
民生委員協議会、警察、消防署、
商工会議所、市町等
２９団体
＊都城市自殺対策協議会・三股町自殺対策
連絡協議会と連携
11
～普及啓発の推進について～
 国の定める「自殺予防週間（9月10日～16日）」や「自殺対策強化月間（3月）」を中心に、
自殺予防や精神疾患等に関する正しい知識の普及啓発を推進
～人材養成の推進について～
 自殺対策の核となるキーパーソン養成のため、看護
師、精神保健福祉士等の専門職に対し、研修会を実施
 平成26年は理美容組合の協力の下、美容業衛生管理
講習会において、ゲートキーパーの講習を実施
～相談体制の充実について～
 「こころの健康相談事業」：月1回（精神科医師による相談）
 保健師による電話・面接・訪問等相談：随時
～かかりつけ医と精神科医との医療連携体制について～
 平成２７年度予定
連携体制の検討
12
～自殺未遂者の支援について『自殺未遂者支援相談事業』～
 「自殺未遂者支援担当者会」を設置し、自殺未遂者の支援について都城市郡医師会病院
と精神科医療機関、行政と連携し支援していけるよう協議。救急医療関係者、精神科医
療関係者、行政関係者で年に１～２回程度実施。
 都城市郡医師会病院と保健所、都城市において３ヶ月に１回程度「連絡会」を開催し未遂
者に関する情報交換及び事例検討を行っている。
 自殺未遂者のうち同意が得られた方へは、保健師が訪問面接等により支援を行う。
自殺未遂者支援相談事業：H24～
【救急医療の現場
における未遂者支援のイメージ】
13

Download Report