レポート課題解説

レポート課題解説
法律学の勉強の仕方、試験、
レポート作成に際しての注意点
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答案作成上の注意点
①問われている問題に答える
②結論だけでは無意味、そこに至る
論理が重要
③個別の知識を丸暗記しても役には
立たない。それらの知識を組み合
わせて使いこなせ
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課題
• 武富士、アコム、プロミスの
ような消費者金融が、顧客
にお金を貸す(融資する)行
為に商法の適用があるか、
条文上の根拠を示して答え
なさい。
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結論に至るフローチャート
商法の適用あり
業とする行為か?
付属的商行為か?
Yes
No
絶対的商行為か?
商人か?
固有の商人(営業的商行為)か?
擬制商人(準商行為)か?
取引の相手は商人か?
商法の適用なし
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解答例
• 商法502条Ⅷにいう「両替その他の銀行取引」は、与信
行為・受信行為の双方を行う金融業者であって、それに
は与信行為のみを行う貸金業は含まれないとするのが
通説・判例であり、商行為の適用は受けない。
• しかし、プロミス及びアコムは営利を目的とする社団法人
であり(商号は、それぞれ「プロミス株式会社」、「アコム
株式会社」)、これらは「商行為を為すを業とせざるも之を
会社と看做」され(52条Ⅱ)、同時に「商人と看做」され(4
条)、さらに「会社の行為には商行為に関する規定を準
用する」(523条)とあるので、これらがお金を貸す行為
は、準商行為として、商法の規定を準用すべきものであ
る。
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