多国籍企業論:April 29, 2013 多国籍企業の新たな特質と メタナショナル戦略 21世紀型企業の競争優位 2 1 グローバリゼーションと競争優位性 多国籍企業の国際的競争優位性(国際競争力) の源泉? 本社国籍の従業員だけが、また特定の民族だけがい くら頑張っても生き残れない時代 (2) グローバリゼーションによる競争環境の国際化 グローバルな人的資源の活用システム = 多様な国籍・文化を背景とする従業員の 「多文化マネジメント・システム」の構築 2 多国籍企業と メタナショナル(Meta-National)戦略 - Management Style in 21st Century - 3 メタナショナル戦略と競争力 メタナショナル化と異文化マネジメント 1 2 スポーツ・ビジネスにみる 国際競争優位とMeta-National化 国際競争優位性と 異文化マネジメント能力 4 Foreign MLB Players (Major League Players Born outside of the US) 1993 : 15.8% 1998 : 20.3% 2001 : 25.3% 2004 : 27.3% 2008 : 2010 : 27.7% 2012 : 36.8% 28.7% 2007 Play Off : 8 Teams Players: 200 Foreign Players: 66 = 33% Nationalities: 13 5 Major League Players by Nationalities (2012年4月現在) USA Re.Dominica Venezuela Puerto Rico Cuba Canada Mexico Japan Australia 485 68 49 32 28 25 18 16 14 Panama Columbia Nicaragua Taiwan CURACAO Korea Nether Ladns Italy 10 6 5 4 4 1 1 1 282/767=36.8% Minor League Foreign Players (Born outside the US) 2005 : 45.1% 2008 : 46.2% 2009: 47.8% 2012: 46.5% 外国籍選手比率(2012年)= (3,382名) / マイナー計(7,278名) 7 MLB (Major League Baseball) New York ヤンキーズは なぜ強い? 8 1998年 N.Y. Yankees 投手成績 9 D. Cone W 20 D. Wells 18 A. Petite 16 H. Irabu 13 O. Hernandes 12 R. Mendoza 10 R. Lloyd 3 M. Libera 3 L 7 4 11 9 4 2 0 36 セーブ 10 D. Cone USA D. Wells USA A. Petite USA H. Irabu Japan O. Hernandes Cuba R. Mendoza Cuba R. Lloyd Australia M. Libera J.Posada Panama Puerto Rico 11 Management Style in 21st Century 異文化マネジメント イングランド・プレミアリーグのケースより 12 イングランド・プレミアリーグとは? プレミアシップ(20チーム) Division1(24チーム) Division2 (24チーム) Total 92チーム Division3 (24チーム) ・1888年設立。世界最初のプロサッカーリーグ ・世界最高峰サッカーリーグの一つ 13 ・ プレミアリーグの人材の多国籍化 ・ 1995年 のボスマン判決後 EU内外国人選手登録規制の撤廃 ・ 優秀な外国人選手、監督の流入 ・ リーグのレベル向上、活性化 14 ・外国籍選手の流入 ・出身国籍の多様化 1チーム平均選手国籍数: 9.8カ国 2000~2001年 2009年5月現在: 1チーム平均 選手国籍数 12.8カ国 1チーム平均 外国籍選手 17.9名 15 国籍数 51 (2009年5月現在) アイルランド アルゼンチン イスラエル イタリア England ウェールズ ウルグアイ オーストラリア オランダ ガーナ カナダ カメルーン グルジア グレナダ クロアチア コートジボワール コンゴ ジャマイカ スイス スウェーデン スコットランド スペイン スロバキア セネガル セルビア チェコ チリ デンマーク ドイツ トーゴ トルコ ナイジェリア New Zealand ノルウェー パラグアイ ハンガリー フィンランド ブラジル フランス ブルガリア ポーランド ポルトガル ホンジュラス マリ 南アフリカ メキシコ モロッコ ロシア 韓国 USA 北アイルランド http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/0809/index.htmlより作成 16 May,2005最終順位 1 Chelsea(PORTUGAL) 74.07 2 Arsenal(FRANCE) 80.65 3 Manchester United(SCOTLAND) 55.26 4 Everton(SCOTLAND) 40.0 5 Liverpool(SPAIN) 72.97 6 Bolton Wanderes(ENG) 66.66 7 Middlesbrough(ENG) 34.38 8 Manchester City(ENG) 55.17 9 Tottenham Hotspur(HOLLAND) 57.58 10 Aston Villa(IRELAND) 47.83 11 Charlton Athletic(ENG) 39.39 12 Birmingham City(ENG) 37.03 13 Fulham(WALES) 51.42 14 Newcastle United(SCOTLAND) 38.09 15 Blackburn Rovers(WALES) 43.75 16 Portsmouth(FRANCE) 65.38 17 Wolverhampton Wanderes(ENG) 35.00 18 Crystal Palace(N IRELAND) 38.10 19 Norwich City(N IRELAND) 24.00 20 Southhampton(ENG) 42.86 Top 5= 64.59 Second 5= 52.32 Avg.=49.98 Third 5= 41.94 Bottom 5=41.07 17 プレミア・リーグ 外国籍選手比率と最終順位(May,2005) 外国人選手比率とランキング:2005/May 外国人選手比率 70 60 64.6 50 52.3 40 30 20 y = 2.875x2 - 22.465x + 84.575 10 R2 = 0.9918 41.9 41.1 Third 5 Bottom 5 0 Top 5 Second 5 18 プレミア・リーグ (May,2011) 外国籍選手比率と最終順位 70 60 66.1 50 40 30 58.8 51.4 52.8 y = -4.73x + 69.1 R2 = 0.8302 20 10 0 Top5 Second5 Third5 Bottom5 プレミア・リーグ (May,2011) 外国籍選手比率と最終順位 順位 チーム名 外国人選手比率 監督国籍 Avg.57.29% 1 マンチェスター・U 61.1% Scotland 2 チェルシー 69.2% Italy 3 アーセナル 82.1% France Best 5 AVG 4 マンチェスター・C 57.6% Italy 66.1% 5 トッテナム 60.7% England 6 リバプール 55.2% Scotland 7 エバートン 59.3% Scotland Second 5 8 フラム 74.1% Wales 58.8% 9 ストーク・シティ 51.8% Wales 10 ボルトン 53.6% Ireland 11 WBA 65.5% England 12 ニューカッスル 45.5% England Third 5 13 アストン・ビラ 42.3% France 51.40% 14 サンダーランド 33.3% England 15 ブラックバーン 70.4% Scotland 16 ウォルバーハンプトン 51.4% Ireland 17 バーミンガム 54.8% Scotland 18 ブラックプール 40.0% England Last 5 19 ウィガン 62.5% Spain 52.80% 20 ウェストハム 55.3% England ENGLAND PREMIUR LEAGUE 年 2001 外国籍選手比率 56.0 2003 2005 2007 2008 2009 2010(May,2011) 56.8 50.0 59.1 62.7 60.5 57.3 21 競争環境がグローバルに変動する時代 国籍・文化を問わず(Meta-national), 優秀な人材を獲得し, そして彼らの能力を最大限に発揮させる システムの構築 異文化(多文化)管理能力 (=Cross/Trans Cultural Management & Leadership Capability)が 競争優位の源泉 22 トップによる文化の差異の理解 (メタ認知能力) 文化的多様性の認識と アイデンティティの尊重 理念とミッションの共有化 文化的多様性のシナジー効果を最大限に創出し、 文化的多様性のデメリットを最小限にする ビジネス・マネジメント能力の向上に努める 23 多様な文化や考え方を尊重する理念とその共有化 スタッフが能力を最大限に発揮できる環境 多様な価値観によるシナジー効果 21世紀型 競争優位性の重要な源泉 24 参考文献 「グローバルビジネスと異文化マネジメント」 林・古井編『多国籍企業とグローバルビジネス』 (税務経理協会、第10章) 林・林ゼミ『イノベーションと異文化マネジメント』 (唯学書房、序章、2006年) 「企業は多文化マネジメントを学べ」『エコノミスト』 2008年年9月9日号, 50-54. 「知識創造と文化的多様性のマネジメント」 『異文化経営の世界』 (馬越恵美子・桑名義晴編著・異文化経営学会著、 第4章)白桃書房、2010年3月,65-93. 25 入社3年で新卒の50%が辞める ブラック企業? (A) 入社したくない (B) 入社してみたい 2020年に ”H&M” を超えて アパレル世界No.1企業? 26
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