立教大学比較政治(2) 3回・東アジアの冷戦 07年10月19日 法政大学法学部 下斗米 伸夫 1・東アジアにおける冷戦の起源 1945年8月の衝撃 アジアでの非対称な米ソ関係、中国の存在、 1941-45年、ソ連は日本中立、しかし敗北予想(マ イスキー次官メモ、44年3月) ヤルタ密約(45年2月)ー日露戦争の復讐 ー核兵器の出現(広島、長崎) ーソ連の関与と日本の敗北 38度線の出現(8月15日) ソ連の至上命題ー核開発ーウランの不在 2・ソ連とアジア・占領と人民権力 ポツダム会談と中ソ同盟条約 8月9日対日ソ連参戦 9-12月にスターリンは対米同盟の破棄 占領地の確保(北海道?) パルチザンの権力支援 朝鮮半島ーソ連赤軍25軍(ウラン) 中国ー東北部 米国の日本統制は、ソ連の東欧支配と取引(1 2月モスクワ外相会議) 3 冷戦と急変するアジア 48年までにDPRK建国(軍は2月、9月) 1949年までに中国革命の成功 占領地の人民権力ー中国東北部(5千万人口) ー49年1月ミコヤンの毛・秘密訪問(権力掌握) ー7月劉少奇のソ連公式訪問(高崗と劉の衝突、 中ソ関係の設定) ーソ連核開発 ー10月中国共産党が政権掌握 ー11月毛沢東の武装闘争が唯一の道(劉少 奇)ー12月毛沢東の訪ソ 4 中・ソ同盟と東アジア 1950、毛沢東訪ソと中ソ同盟 同盟の構造(アジアは毛澤東へ) 中国共産党とアジア 日本共産党ー野坂批判(50/1)共産党 分裂ー 北朝鮮ー中国共産党は金日成を知らず 中朝関係(45-49年) 5・急進化する東アジア スターリンの東アジアー第3次大戦への準備 台湾統一か、朝鮮か(中国共産党とスターリン) 五〇年二月、中ソ友好相互援助条約 中国共産党・毛が東アジア社会主義の盟主 ソ連の国連ボイコット(中国代表権問題) 日本・ベトナム等の共産党ー急進化 6 朝鮮戦争ー 統一論(民主)、ソ連は慎重、毛は前向き 南の半分ー4分の3の支配可能性 中国革命への不介入で積極路線へ スターリンー毛ーアチソン線 50年4月スターリン、金日成会談で緑信号 50年5月毛沢東、金日成会談 50年6月25日、朝鮮戦争、北側からしかける 7 東アジアの冷戦の特徴 第一、国連の関与の仕方 熱戦ー中国の国際社会からの自主的孤 立ー 社会主義陣営の分裂 核への誘惑 脱冷戦の筋道の独自性ーソ連支配・直接 占領、間接支配から撤退へ 参考文献 トルクノフ『朝鮮戦争の謎と真実』草思社 下斗米『アジア冷戦史』中公新書 朱建永『毛沢東の朝鮮戦争』岩波現代 下斗米『モスクワと金日成』岩波 原喜美恵『サンフランシスコ平和条約の盲 点』淡水社 モーリステッサ鈴木『北朝鮮へのエクソダ ス』朝日新聞
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