7回 朝鮮戦争と日本独立

11月9日
下斗米伸夫
ハルバルスタムの新著『厳寒の冬』
 1950、毛沢東訪ソと中ソ同盟
 中国共産党と朝鮮
 45年秋以降、朝鮮へ
 労働党の4派
 中国共産党は金日成を知らなかった?
 朝鮮族の扱いー朝鮮公民へ
 中朝関係(45-49年)
 五〇年二月、中ソ友好相互援助条約
 中国共産党・毛が東アジア社会主義の盟主
 ー台湾解放にかわる朝鮮カード
 ソ連の国連ボイコット(中国代表権)
 日本・ベトナムの共産党ー急進化
 50年1月日共野坂参造批判、ホーチミン
 50年4月スターリン、金日成会談
 50年5月毛沢東、金日成会談
 50年6月25日、朝鮮戦争、北側からし
かける(ソ連史料、1994エリツィン提
供)
 内戦か?米中戦争か?国際内戦か?
 第一段階
 第二段階
五〇年六月二五日北側の侵攻
国連軍形成ー仁川上陸ー平壌陥
落
 第三段階 一〇月末中国人民志願軍関与
 第四段階 ー38度線超える、戦線膠着
 第五段階 ー五一年夏、金ースターリンへ
の和平模索ースターリン拒否
 第六段階ー五二年八月周恩来ースターリン
会談
 党内での対立激化(50-56年)
 金日成の権力独占と戦時体制維持
 社会主義基地論
 ー国内派・朴憲永の追い落とし
 ー最大派閥・中国派(朴一ウ内相、金枓奉、
最高人民委員会)
 ソ連派は五五年末、主体思想で批判
 主体とは? 1955年12月金日成演説
 1/サンフランシスコ条約での日本独立
 1951年9月、吉田全権(国内全面講和
論)
 ー1・領土問題の発生

日本は千島・朝鮮半島・台湾を放棄
 ー誰に渡すか決められず
 英米ー中国・台湾承認で対立
 中国ー国連代表権で参加せず
 ソ連ー中ソ同盟で、国連ボイコット
 北方領土問題へ(次回)
政治的結果
 政治的誤算の連続
 米国の誤算
 ーマッカーサーの挑発
 スターリンの誤算
 毛沢東の独裁
 ー彭徳懐国防相の勇気と悲劇
 金日成の独裁と自立
 ー中ソとの距離
 中国の反米化
 日米同盟の永続化
参考書
 D.Harberstam,The
Coldest Winter,America
and the Kortean War,2007
 トルクノフ(下斗米・金訳)『朝鮮戦争の謎
と真実』草思社、2002年
 下斗米『毛沢東と金日成』岩波、2006年