サッカーボールは誰が作るのか？経済学部経済学科４回生牛尾美穂手縫いのサッカーボール第１問  答えサッカーボールの生産世界一はどこの国？ B （パキスタン）２位はインド  世界のサッカーボールに生産量は年間２千万個（W杯開催年には２倍近くはね上がる）その大半がパキスタンとインド製。  疑問  サッカーがさほど盛んではないパキスタンやインドでサッカーボールの生産が盛んなのはなぜでしょうか？理由を２つ、各グループで発表してください。理由   ①パキスタンやインドは労働賃金が安い。 ②サッカー発祥の地である英国の植民地だったことが、両国のボール製造を盛んにした。労働環境の実態   インドから来日した女性、ソニアさん（１５歳）の言葉「ボールは硬くて縫うのが難しく、手に針を刺すことも。縫い方を間違えると会社は怒ってお金をくれなかった。」「手に針が刺さって痛かったけど、私には働くしか選択しがなかった。勉強したかった。」結果・・・ソニアさんは劣悪な労働環境が原因で７歳の時失明。ソニアさんのような子供の数は、パキスタンで約１万５千人、インドでは１つの州だけで１万人第２問手縫いのサッカーボールは１人１日何個作れるか？  答え A （２～３個）第３問サッカーボール１個当たりの賃金は日本円にしていくらくらいでしょう？ C  答え（15円）  日本では約4000～5000円で売られている。第４問     答え児童１人あたりの時給はいくらでしょう？ A （約9円）１日10時間、暗い部屋で、黙々と縫う。子供の会話は禁止して、縫う事に集中させる。眠っても、仕事の椅子が汚れていても、材料を無駄にしても、両親の不平を言ったり、外部からの訪問者に話しかけたりしても罰せられる。第５問いくらくらいあれば２億５千人の働く子供たちを助ける事ができるのか？  答え C （アメリカにおける年間タバコ消費額の５分の１）他には・・・世界中の４日分の軍事費、ヨーロッパにおける１年間のアイスクリーム消費量のたった６分の１ FIFA(国際サッカー連盟）も改善着手   ９８年のW杯フランス大会の際に「W杯で使用されるサッカーボールの製造過程における児童労働を禁止する」インドスポーツ用品財団が2003年に小学校２４校設立