京都・まいづる立命館地域創造機構の挑戦

京都・まいづる立命館地域創造
機構の挑戦
Co-Regional Knowledge Integratorとしての志向性
山 田 一 隆
京都・まいづる立命館地域創造機構次長
はじめに
産学官連携活動の新たな段階
 経済政策、産業政策としての産学官連
携
 「大学がない街」舞鶴での産学官-地
域連携の取り組み

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MIRECのコア・コンピタンス

「地域密着型・公益型シンクタンク」
舞鶴に存在する地域資源
 舞鶴以外の地域から導入する資源
 多地域間の地域経済社会の相補的な関
係性の構築を実践的に行なう

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地域的な背景
地域資源活用型の産学官連携を地域
の側からコーディネートするアクターの
必要性
 2つの「2007年問題」を見据えた技術継
承と新産業創出の必要性

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地域の側からコーディネートする

「学」の側からの「地域」というフィールド
(マーケット)がモザイク化されることに
ついての危惧
舞鶴市約20の高等教育機関が、地域に入
り込んでいる
 それぞれのプロジェクトの連携は皆無に近
い
 一連であるはずの地域経済社会をモザイ
ク化するという状況

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5
地域の側からコーディネートする

「地域は高等教育機関との連携で何を
得るのか」
戦略を地域の側で咀嚼する必要
 着実な産学官連携実践へとブレイクスル
ーする必要

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2つの「2007年問題」

第1の「2007年問題」


熟練技術保持者は「団塊の世代」
第2の「2007年問題」

ユニバーサル造船舞鶴事業所は、2008年
以降、新造船の受注がない
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MIRECの現状
研究会活動に見られる変化
 推進体制の編制に見られる変化
 ビジネスマッチングモデルと国際産学
官-地域連携

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MIRECの現状

舞鶴の新産業創出の課題
必要な専門分野の大学等研究者が地域
内に不在であること
 アイデアはあるものの資金調達について
苦心していること
 地域内の新規産業を創出するという意欲(
モチベーション)の低さ
 「売れる」確信を持つ術がないこと

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研究会活動に見られる変化

経済交流研究会

市内事業所ヒアリング
 舞鶴の新産業アイデアの発掘

大連市に調査研究ミッションを派遣
 友好都市の都市問題の発掘

起業研究会
造船企業城下町 舞鶴に集積された基盤
技術を活用した新産業創出
 舞鶴の地域産業に決定的に弱かった商品
力=技術力+営業力+ソリューション力の
意識化

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研究会活動に見られる変化

市場調査・販路開拓と一体化した技術
開発の支援


在舞鶴高等教育機関と在洛高等教育
機関の連携


シーズ先行型からニーズ先行型へ
地元(工学系)ときょうと(文科系)の融合
「「きょうと舞鶴港」の積極的活用」という
志向性

「きょうと舞鶴港」発の「メイド・イン・舞鶴」
ブランドの発信
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推進体制の編制に見られる変化

学校法人立命館からのノウハウ支援か
らの相対的自立
地元高等教育機関を中心とした運営委員
会体制
 地元民間企業関係者を中心とした事務局
体制

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国際産学官-地域連携

舞鶴市国際交流員による「中国ビジネ
ス相談事業」の展開
「本気」の起業を支援する
 地域の「なりわい」を革新する


地域経済社会の既存のアクターの新連
携

「win-win」関係から「強-強」連携へ
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まちづくり
ネットワークづくり
文科系の
知見
工学系の
知見
異業種交流
製造業の
経験
行政の
政策判断
地域間交流
「自治体外交」
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文科系の
知見
工学系の
知見
MIREC
Knowledge Integrator
製造業の
経験
行政の
政策判断
国際産学官連携
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課題

資金調達


人材不足


コアビジネスの確保とミッションとの兼ね合
い・ジレンマ
高学歴者のUJIターン志向に応えられない
地域経済社会
法人化

予算措置上「事業」の位置づけが与信の
ネックに
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展望

地域密着型・公益型シンクタンクコミュ
ニティの形成


企業・事業所のインボルブメント


「北東アジア地域情報館」構想
資金調達と地域経済社会ニーズへのまな
ざし
「ユニバーサル化」と「プロフェッショナ
ル化」のニッチとしてのプラクティス

「大学がない」からこそ
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公益型・地域密着型
シンクタンクコミュニティ
文科系の
知見
工学系の
知見
MIREC
Knowledge Integrator
製造業の
経験
行政の
政策判断
国際産学官連携
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Challenge of Kyoto-Maizuru
Ritsumeikan Institute of
Regional Creation
Toward Co-Regional Knowledge Integrator
KAZutaka YAMADA, Ph. D.
Associate Secretary General of MIREC