吉野町コミュニティバス(スマイルバス) で行くディ

吉野町コミュニティバス(スマイルバス)
で行くディープな吉野の旅事業
参考資料
吉野町 協働推進課
参考資料①-1 吉野町コミュニティバスの現状
●吉野町コミュニティバスの現状及び指標
単位
22年度
実績値
23年度
実績値
24年度
実績値
25年度
実績値
スマイルバス運行回数(デマンド運行回数除く)
便
13,943
13,094
12,516
11,210
デマンド乗合タクシー運行回数
便
-
-
417
915
住民基本台帳人口(各年10月時点)
人
9,098
8,866
8,715
8,466
年間総利用者数
人
25,934
25,927
24,929
23,922
-
647
(1.55)
1,477
(1.61)
H24年10からデマンド乗合タクシー導入
(1.5人/便 以上を目標とする)
※1.5人/便未満では、既存のタクシー事業者を圧迫している。
2.00
年間乗車人数/年間便数 ※デマンド乗合タクシーは除く
(2.0人/便 以上を目標とする。)
※乗合バスとして、最低2.0人/便以上を目標値としている。
2.83
年間乗車人数/住民基本台帳(10月末登録人口)
デマンド乗合タクシー含む(3.0回/人 以上を目標とする)
※コミバスの必要性を計る指標。
指標名
デマンド乗合タクシー乗車人数
1便あたりの乗車人数
町民1人あたりの利用回数
人
人
回
-
1.86
2.85
1.98
2.92
1.94
2.86
備考(指標の具体的内容、
考え方・計算方法など)
H24年10月からデマンド乗合タクシー導入
年度の中間地点人口を採用
デマンド乗合タクシー利用者含む
→本町では、コミバスの利用者等の実績を把握し、各指標をもとに現状把握に努めています。
年間総利用者は、減少していますが、本事業の推進、定期的な見直しにより、その他数値は、大幅な減少傾向にはなって
いません。
参考資料①-2 吉野町コミュニティバスの現状
●吉野町コミュニティバス利用者と人口との関連性
人口減少とバス利用者の傾向(平成22年度基準)
0.0%
-1.0%
H22年度
H23年度
H24年度
H25年度
-2.0%
-3.0%
-4.0%
-5.0%
-6.0%
-7.0%
-8.0%
-9.0%
人口減少率
コミバス利用者数が減少している背景に人口減少があるこ
とが見てとれます。人口減少と比例して、コミバス利用者が
減少しています。
少子高齢化が進み、コミバス利用者の拡大も期待されまし
たが、男性女性ともに高齢者の免許保有率は高く、コミバ
ス利用が拡大する要因にはなっておらず、新たな利用ニー
ズを掘り起こさなければ、さらなる利用者減少→コミバス便
数の減少→町民の利便性悪化など負のスパイラルに陥る
危険性があります。
バス利用減少率
●吉野町民1人あたりのコミュニティバス利用状況
新たな利用ニーズの掘り起こし、利
用促進策の実施が不可欠!
町民1人あたりのバス利用回数
3.50
人口、コミバス利用者がともに減少しているものの、本事業
の推進(観光利用等の促進)による改善策の実施によ
り、町民1人あたりの利用回数は、近年ほぼ横ばいで推
移しています。
さらに、コミバスの便数見直しやデマンド乗合タクシーの導入
等により、乗合率(1便あたりの乗車人数)は若干上昇
しています。
3.00
2.50
2.00
1.50
1.00
0.50
0.00
H22年度
H23年度
H24年度
H25年度
参考資料②-1 事業の取り組み背景・実施スキーム
●事業開始前の課題
吉野町協働推進課
• 新たなコミバス利用はないか。通院・通学・買い物以外のコミバスニーズはないか。
• コミバス利用者を拡大したい。
• 町民にコミバス認知度を高めていきたい。
吉野スタイル
• 自動車でしか観光できない「吉野」のイメージを打破したい。自動車を持っていない人にも吉野を楽しんでもらいたい。
• 地域住民のために、現状の地域公共交通サービスを維持させたい。
• 吉野町の歴史資源などの観光資源を活かした事業展開がしたい。
• 吉野の魅力を町内外に発信したい。
吉野ビジターズビューロー
• 観桜期以外の観光客をどうやって集客するか。
• 森林セラピー事業を開始し、他地区との差別化をどうするか。
• 魅力ある安価なツアーを提案したい。
平成24年度にコミバスを活用したツアー提案
参考資料②-2 事業の取り組み背景・実施スキーム
●事業実施主体の役割
吉野町協働推進課
・広報誌、ケーブルTV、HPを
活用した広報活動
・バス車両手配
吉野スタイル
吉野ビジターズビューロー
・ツアー内容検討・提案
・旅行業資格保有
・HP、SNSを活用した広報
・ツアー内容検討補助等の
活動
後方支援
・申込み受付
・申込み受付、集計
・参加特典(木札)手配
・ツアースタッフ
・ツアースタッフ
・ツアースタッフ
・参加特典手配(ゆるキャラ
・各種手配(昼食、ガイド手
グッズ、観光パンフレット等)
・下見・ルート確認
配、しおり作成等)
・下見・ルート確認
★三者の協働により、地域課題解決の第一歩に。
今後は、広域的な事業展開も視野に情報共有等を実施中。
①毎月打合せ事項:前月アンケート結果共有、次回ツアー打合せ
②事業終了後:意見交換会、次年度ツアー内容検討
参考資料③-1 事業の成果
●参加者および内訳
実施日
参加者
テーマ
※スタッフ・ガイド除く
うち
県外
うち
県内
うち
町内
うちリピーター
第1回
5月18日
吉野にある義経の足跡を歩く
18
2
7
9
4
第2回
6月14日
蓮如の如く吉野の寺内町を歩く
23
3
2
18
3
第3回
7月20日
宮滝万葉 癒しの道を歩く
23
1
5
17
14
第4回
8月31日
修験道開祖・役業者を巡る
20
5
4
11
15
第5回
9月21日
吉野の風景を美しく撮ろう
20
5
11
4
2
第6回
10月19日
大河の一滴となって歩こう
18
0
11
7
7
第7回
11月16日
吉野にある芭蕉の句碑を巡る
22
4
8
10
17
144
20
48
76
62
合計
延べ参加者(人)
全7回
82
リピーター(人)
26
備考
H24年度モニターツアー参加者のリピート
NHK取材
リピーター率
31.7%
事業実施による成果
・参加者は、町内外問わず、幅広い参加があり、町外へのPR、町民への認知度向上の効果があった。
・様々な地域課題解決のために始めた事業であるが、自家用車を使わず、コミバスで回る田舎の旅は、町内外の参加者に新鮮味を与え、
リピーターの獲得にも繋がった。
・コミバスを活用したツアー設定により、参加者には非常に安価でありながら、吉野の文化遺産や句碑に触れる貴重な旅を提案すること
ができ、参加者の満足度も非常に高かった。
また、20人限定という少ない人数でのツアー設定により、スタッフやボランティアガイドによるきめ細やかな対応ができことと、地域
住民とふれあえる機会を作ったことにより、さらに参加者の満足度向上に繋がった。
・このツアーをきっかけに吉野ビジターズビューローでは、地元バス会社と連携して、地元ならではのツアー(5つのツアー)が出来上
がった。吉野の地道なファン作りが、次第に観光産業に繋がりつつある。
etc
参考資料③-2 事業の成果
●費用対効果
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
参加費 A
38,000
46,000
46,000
40,000
40,000
40,000
48,000
298,000
昼食代
15,600
33,600
28,600
22,100
21,600
15,600
20,300
157,400
バス回数券
8,000
4,000
8,000
8,000
8,000
8,000
8,000
52,000
バス乗車券
8,000
謝礼
1,000
1,000
保険料
1,060
1,060
8,000
1,060
1,060
入館料
合計
16,000
2,000
1,000
5,000
1,060
1,060
1,060
7,420
1,600
3,200
3,000
7,800
備品
500
500
500
500
500
500
3,000
6,000
消耗品費
340
2,840
340
1,340
1,240
640
4,640
11,380
34,500
43,000
38,500
33,000
34,000
39,000
41,000
263,000
3,500
3,000
7,500
7,000
6,000
1,000
7,000
35,000
支出合計 B
差額 A-B
●事業費は、すべて参加費で対応することにより、持続可能な事業展開を図った。事業費を参加費でまかないしていること、
その他間接的な効果があったことから、一定の費用対効果があったと考えられる。
●ツアー中の昼食は、目的地周辺の飲食店にお弁当を発注したり、フリータイムでは、地元の醤油店や土産物店での買い物
需要があるなど、本事業を通じて、地元事業者を積極的にPRすることができた。
参考資料③-3 事業の成果
●参加者アンケートより得られた参加者の声
・すごく楽しかったです。参加者みんなのわきあいあいとした雰囲気がよかったです。
・ウォーキングを兼ねて、知らない所へもっと行きたい。吉野町の温泉に入ってみたい。
・いつもと違う角度で吉野を知ることができました。ありがとうございました。
・時間スケジュール等、参加者(年齢等)を考慮した内容であり、他府県からの参加者にはありがたい。
・木札のスタンプラリーはとても良いアイディアと思います。
・いかに多くの人に知っていただき、参加していただくかが課題。
・いろいろお心遣いをいただきまして、ありがとうございました。暑い中に冷たいお茶までいただき感謝しています。
・先々での説明は、よりツアーの価値が増し良かった。
・ガイドさんの話が少し聞きにくかったので、ハンドマイクのようなものがあれば良いとおもいました。
・本善寺の文化遺産、太鼓楼、長屋門等味わう時間がほしかったご苦労様。
・とても内容が充実していてありがたいでした。スタッフの方々、ご苦労様でした。
・休憩時間等に簡単なゲームなどはいかがですか。
・初めての吉野でディープな旅ができました。町並みがとてもすてきでした。新たな発見がたくさんありました。
・吉野の歴史に触れる楽しみとともに、おいしい食事を楽しみにしています。今後も参加したいと思っています。
・スマイルバスを利用した「平日コース」も魅力的だと思います。定年後の参加に向けて。
・春の桜の時期しか来たことがなかったので、紅葉の時期のすばらしさを知ることができた。
・吉野は初めてでしたが、とても美しく感動しました。山道も案内いただき、安心して登山できました。
・手作り感があって良かったです。楽しかったです。
など、参加者からは、感想にとどまらず、改善点や課題などを記入いただけ、今後の事業展開に役立てることができる
意見が多数寄せられました。