戦争と平和 戦争は不可避か 正義の戦争はあるか 戦争 • 戦争 せんそう 戦争とは国家間あるいは国家集団の間で、 自己の意思に相手をしたがわせるために組織的な軍事力を 行使しておこなわれる闘争の状態をいう。近代社会以前に は、部族・民族間での戦争も一般的であったが、ヨーロッパ で主権国家が成立した17世紀以降は通常、主権をもつ国民 国家間での戦争が「戦争」と理解されている。ただし、人間の 社会生活上の単位として近代主権国家が大きな意味をもつ ようになってからは、同じ国家の中で複数の政治的集団がそ の国家の統治権獲得をあらそう闘争状態である内戦も、一 種の戦争であると考えられる。しかし、戦争は基本的には、 国際的な政治的かつ軍事的現象であると理解されている。 • (C) 1993-2003 Microsoft Corporation. All rights reserved. 戦争について考える課題 • • • • • • • 戦争は政治の延長か 現代の戦争の特質 戦争法規は有効か テロ・ゲリラ・戦争 戦争は誰にとって利益となるのか 市民にとっての戦争 日本と戦争 クラウゼヴィッツの戦争論 • 1780~1831 プロイセンの軍人・軍事理論家。マクデブルク近郊の町ブルクに生 まれ、フランス革命時には1793~94年のラインラントでの戦闘にくわわった。そ の後ベルリンの士官研修所にかよい、シャルンホルストに軍事科学をまなんだ。 ナポレオン戦争下の1806年に、イエナの戦でフランス軍の捕虜となったが、2年 後捕虜交換によって釈放され、プロイセンにもどって皇太子の軍事教官をつとめ た。シャルンホルストのもとで軍事省官房長となり、軍制改革に参加。12~14年 にはロシア軍に参加してナポレオンとたたかい、プロイセン軍に復帰したあとは ワーテルローの戦に軍団参謀としてくわわった。18年に少将となり、以後30年ま でベルリンの一般士官学校校長をつとめた。 • 対ナポレオン戦争の戦闘に数多く参加し、その戦史を記録するとともに作戦を科 学的に分析した。死後夫人の手で刊行された主著「戦争論」3巻(1832~34)に よって、軍事理論家として世界的な評価をえた。この中で彼は、戦争は政治の延 長であると主張している。日本では森鴎外が最初に「戦争論」を翻訳した。 • (C) 1993-2003 Microsoft Corporation. All rights reserved. 戦争は政治の延長とは • 戦争には政治的な目的がある。 • 戦争の前に政治的な争いがある。 • 戦争を回避するためには、政治的な争点の 解決が必要である。 現代の戦争の特質 • 近代の戦争: 国家間の正規軍の戦闘 民間人の被害は比較的小さい 戦争法規がそれなりに機能 (開始・捕虜・講和) ・現代の戦争(世界大戦より) 民間人の被害が大 総力戦 ・現在の戦争 正規軍以外の戦闘員も含む 戦争法規が機能せず ゲリラ? テロ? ゲリラ • ゲリラ Guerrilla 不正規な武装集団による遊撃的戦闘など の軍事行動をいうが、その集団や集団の構成員をさすことも 多い。パルチザンという語もゲリラとほぼ同義につかわれ、 現在、欧米各国軍ではゲリラ、ロシア軍ではパルチザンを軍 事用語として使用している。 • ゲリラの目的は、軍隊に占領された際に占領を放棄させるた めにおこなう遊撃戦と、現存の政権をたおし新政治体制をき ずくためにおこなう革命戦争ないし民族解放戦争に大別され る。ゲリラという語は、19世紀初頭にナポレオンがイベリア半 島に侵入した際、スペインの農民たちが抵抗しナポレオンの 征服を中断させた戦いを「ゲリリャ(スペイン語で「小さな戦 争」の意)」とよんだことに由来する。(エンカルタ) テロリズム • テロリズム Terrorism 政治的目的のために暴力を行使したり、それに よって威嚇(いかく)したりする手法を、テロリズムという。政治的動機から みた場合、テロリズムは国家テロリズムと反政府テロリズムに分類するこ とができる。前者は、国家(権力側)が体制の維持、強化のために反対勢 力を封じこめようとしてもちいるものであり、後者は、反政府勢力が、権力 の失墜や革命的状況の醸成、あるいは権力の奪取をねらってもちいるも のである。 • テロリズムはまた、特定の敵対者をたおすことが主目的である場合もあ れば(個人テロ)、敵対者をふくむより広範囲の人々への威嚇をねらう場 合もある。後者の場合には、しばしば無差別な殺戮(さつりく)がなされる (無差別テロ)。テロリズムは、今日ではしばしば国境をこえて国際的な広 がりをもつようになっている。 • (C) 1993-2003 Microsoft Corporation. All rights reserved. 第二次大戦後の戦争 • 核兵器は戦争をなくしたか • 大国の戦争から小国の戦争へ(米ソ代理戦 争) ベトナム戦争 • 民族紛争へ ベトナム戦争とは何だったか • • • • • 民族独立と植民地大国の争い(仏→米) 超大国の代理戦争(米ソ対立) 正規軍とゲリラ メディアと戦争(双方がメディアを利用) アメリカにとっての最初の敗北(PTSD) ↓ • イラク戦争との共通点と相違点は何か ジュネーブ協定1954 • インドシナ諸国(ベトナム、カンボジア、ラオ ス)の独立 • 停戦と停戦監視団の派遣 • ベトナムは南北に分離し、1956年7月に自由 選挙を行い統一を図る • ヴェトミン軍の南ヴェトナムからの撤退とフラ ンス軍の北ベトナム、カンボジア、ラオスから の撤退
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