環境問題 豊かさの帰結? 戦争と環境 • 戦争が環境破壊の最大要因 古代文明の栄えた所 何故すべて砂漠地帯なのか 日本の戦争時代(戦国時代)は環境にどう 影響したか ベトナム戦争 (ここでは「人為的要因」によるものを環境問題 と考えることにしている。) 生活に必要な要素 • • • • • • • • 空気 水 土地 食料 住居 生産財 エネルギー 諸消費財 最も平等・普遍的に存在 存在する場所に生息 肥沃さに差異 薪 → 石炭 → 石油 原料・労働・エネルギー 何故問題が起きるのか • 生命活動 = 自然物 + エネルギー ↓ 廃棄物 → リサイクル ・ エネルギーの大量消費 ・ リサイクル容量を超えた過剰生産・消費 ・ 大量の栄養素を使用して他の少量の栄養を生む。 ・ 自然のサイクルではなく化学製品の使用による自 然土壌の貧弱化 環境問題の種類 • • • • • • • • 騒音・振動 大気汚染 酸性雨 温暖化 ヒートアイランド現象 水質汚染(河川・湖・海・地下水) 生態系の破壊 森林減少・砂漠化 環境問題の二側面 問題の困難さ • 環境問題は、生活の質の向上が基本的背景 • 人口の増大と技術の進歩によるエネルギーと 自然物の過度の消費 • 人々が責任を共有すべき問題と、組織が責 任を主に負うべき問題とがある。(区別) それぞれ異なる解決法が求められる。 ・ 個別利害と全体利害の対立 足尾鉱毒事件 • 1610年(慶長15)に発見された足尾銅山は明治新政府によって官営事業としてひ きつがれたが、1871年(明治4)に民間にはらいさげられ、77年に古河市兵衛の 所有となった。84年大鉱脈が発見され、生産量が飛躍的に増大し、精錬にともな う廃棄物もふえた。精錬用燃料の木材伐採や精錬で放出される亜硫酸ガス(二酸 化硫黄)で周辺の山林は荒廃して大洪水も発生。銅・亜鉛・ヒ素などの有毒物を ふくむ廃棄物が大量に渡良瀬川に流出し、流域に大きな被害をあたえた。しかし、 会社側は、被害防止の対策をすることはなかった。 • 1890年、住民が鉱毒反対の行動をおこし、翌年には代議士田中正造が第2議会 でこの問題をとりあげた。しかし、政府は産銅業の保護育成を重視して抜本的な 対策をとらなかったため、96年の大洪水で鉱毒被害は栃木・群馬・茨城・埼玉・東 京・千葉にまでひろがった。以来、田中正造の指導で数千の住民が政府に直接 請願と抗議をくりかえした。1900年には群馬県川俣村で憲兵・警官隊による大弾 圧(川俣事件)をうけ、田中正造は01年に天皇に直訴した。直訴状は名文家として も知られた社会主義者の幸徳秋水が代筆したものだった。世論は高まり、支援活 動も活発となった。 • (C) 1993-2003 Microsoft Corporation. All rights reserved. 水俣病 • 日本の代表的な公害病で、1950年代に熊本県水俣湾周辺の住民には じめて発見されたメチル水銀の中毒症。化学工場からの排水にふくまれ たメチル水銀が魚介類の中に濃縮して蓄積し、これらを日常的に食べて いる人におきた。公害の認定、裁判による補償実現、企業責任の明確化 など、第2次世界大戦後の日本の公害病の象徴として、世界的にも有名。 60年代には、新潟県阿賀野川流域でも発生し、新潟水俣病といわれる。 • 水俣病の症状は、手足の先端の感覚障害、難聴、視野狭窄(きょうさく)、 ふるえなど。患者を診察してきた熊本大学医学部が、原因は新日本窒素 肥料(のちのチッソ)水俣工場の排水中のメチル水銀と発表したのが1959 年(昭和34)だったが、政府が正式に公害病と認定したのは68年になって からだった。こうした国や自治体の企業寄りの姿勢が、問題の解決を先 のばしにすることになった。 • (C) 1993-2003 Microsoft Corporation. All rights reserved. 水俣病事件史1 • • • • 1956(昭和31)年もはや戦後ではない 5月1日、チッソ附属病院長、「原因不明の中枢神経疾患発生」と水俣保健所へ 報告。 10月13日、熊本大学医学部研究班、伝染性を否定。チッソの工場排水に疑い。 1957(昭和32)年東海村に原子の火 4月4日、水俣保健所の実験で猫発症、水俣湾産魚貝類の毒性を確認。 9月11日、 厚生省、水俣湾の全魚貝類有毒化の根拠なし、として魚貝類の販売 禁止措置はできないと熊本県に回答。 1958(昭和33)年一万円札発行 9月、チッソ、排水を南の百間港から水俣川河口へ変更。以後の患者発生、北に 広がる。 1959(昭和34)年マイカー時代へ 7月14日、熊本大学医学部研究班で有機水銀説が報告される。 11月2日、不知火海沿岸漁民、排水停止を求めチッソ水俣工場に乱入。「漁民暴 動」といわれる。 11月12日、食品衛生調査会水俣食中毒部会、水俣湾産の魚貝類中の有機水 銀が原因、と厚生大臣に答申。即日解散させられる。 12月30日、水俣病患者家庭互助会、低額の見舞金契約を受諾。後に「公序良俗 に反する」として無効となる。 水俣病事件史2 • 1968(昭和43)年学園闘争激化 9月18日、チッソ水俣工場、アセトアルデヒド製造設備の運転を停止。 26日、政府、水俣病を公害病と認める見解発表。 • 1969(昭和44)年東大紛争 1月28日、石牟礼道子『苦海浄土』を刊行。 6月14日、患者互助会訴訟派、チッソに対し損害賠償を求め提訴。 • 1970(昭和45)年大阪万博 11月28日、チッソ株主総会に患者・支援者約千人が出席、加害責任を 直接追及。1971(昭和46)年環境庁発足 8月7日、環境庁が未認定患者の行政不服審査で、棄却処分を取り消し 「否定しえない者は水俣病」と採決。 12月6日、患者家族がチッソと補償交渉、東京本社前で座り込み開始。 自主交渉闘争始まる。 水俣病事件史3 • 1985(昭和60)年つくば万博 8月16日、福岡高裁にて第二次訴訟の控訴審判決。環境庁の判断条件 を批判し、五人中四人を水俣病に認定。判決確定。 11月29日、不作為損害賠償請求(待たせ賃)訴訟の控訴審で、患者認定 業務の遅れを違法とする患者勝訴判決。国・熊本県は上告。 • 1986(昭和61)年チェルノブイリ原発事故 5月27日、一定の神経症状のある棄却者で再申請しない者へ、医療費 を支給する制度発足。1987(昭和62)年JR発足 3月30日、熊本地裁の第三次訴訟判決。全員を水俣病と認め国・熊本 県・チッソに賠償命令。1990(平成2)年東西ドイツ統一 以上事件史は以下のページより http://www1.0038.net/~minamataforum/library/nenpyou.html イタイイタイ病 • 日本の代表的な公害病のひとつで、カドミウムの体内蓄積によっておこ る病気。腰痛や股(こ)関節の痛みをへて歩行が困難となり、やがて骨折 による激痛が全身に広がって死亡にいたる。患者が「いたい、いたい」と うったえたことから、この名がつけられた。富山県の神通川流域の一定 地域で、おもに40歳以上の女性に多発した。 • 1955年(昭和30)この病気について萩野昇と河野稔の両医師がはじめて 学会で発表したが、本格的な疫学調査がはじまったのは63年からである。 68年には厚生省(現、厚生労働省)が、病気の主因は神通川上流の三井 金属鉱業神岡鉱業所から排出されたカドミウムであると発表、公害病とし て正式に認定した。 • (C) 1993-2003 Microsoft Corporation. All rights reserved. 大気汚染 • • 工場の煙突から排出される二酸化炭素、二酸化硫黄、その他の汚染物質は世界じゅうの 大気を汚染している。二酸化炭素は地球の温暖化をまねき、二酸化硫黄の排出は酸性雨 のおもな原因になっている。 (C) 1993-2003 Microsoft Corporation. All rights reserved. アジア地域の大気汚染 酸性雨 有害物質工場 • • 写真の奥にあるのがユニオン・カーバイド・インド社の殺虫剤製造工場。1984年12月、インド中部のボ パール市にあるこの工場から、致死性の有毒ガスがもれる事故が発生し、約3300人が死亡、10万人以 上が負傷した。 (C) 1993-2003 Microsoft Corporation. All rights reserved. 河川汚染 • • 化学的有毒物質による河川の汚染はもっとも重大な環境問題のひとつである。河川に流入する化学的 有毒物質の発生源は、固定発生源と非固定発生源とにわけられる。固定発生源は工場とか、精製所、 あるいは下水管などのように、そこから出る化学物質がはっきりつきとめられる。非固定発生源による汚 染は、農業や採鉱からの流出、あるいは浄化槽や下水の腐敗槽からの漏出のように、汚染源が正確に はわからない。汚染された水をのんだために死亡する人は、毎年1000万人と推定されている。 (C) 1993-2003 Microsoft Corporation. All rights reserved. 水質汚染(沿岸) 土壌浸食 • • 土壌浸食はあらゆる大陸で速度をましており、その結果世界の農地の5分の1か ら3分の1がうしなわれつつあり、食料供給は重大な脅威にさらされている。第三 世界では食物と薪(まき)への需要増加にともなって、森林伐採や急斜面の耕作 がおこなわれるようになり、それがひどい土壌浸食をまねいてきた (C) 1993-2003 Microsoft Corporation. All rights reserved. 土壌浸食 とは何か • 土壌浸食とは、降雨や風によって土壌が流れ出てしまうこと で、土壌流出ともいいます。農地で土壌浸食がおきると、作 物生産力の大きい表層土が失われ、収穫量が減少したり、 耕作不能になったりします。流出した土壌の多くは、川など によって土砂として流されますが、土砂が堆積した河口域で は洪水の原因となることがあります。また、土壌とともに農薬 が流出することも多く、水質汚濁の原因になることも少なくあ りません。 世界的にみると、熱帯林や北方針葉樹林の無理な伐採に よって森の保水力が弱まることによる土壌浸食が深刻になっ ています。森林の土壌には無機栄養塩類が豊富に含まれて いますが、そうした土壌が流出することで森林の再生が困難 になっています。 http://www.virtualglobe.org/jp/info/env/08/soilwater03.html 土壌浸食(流出)防止機能 焼き畑による森林破壊 世界の砂漠化地域 砂漠化の要因 地球温暖化問題は存在するのか (槌田敦説) • 1 石油が枯渇するという説は原子力発電を推進するためのデマであり、 その証拠に、採可能年数は予定通りに減少していない。 • 2 原子力発電を含めて代替エネルギーの主張は、科学研究者が研究 費開発のために意図的に作り出した危機を基にしている。その代表が核 融合。 • 3 地球温暖化は事実ではなく、むしろ寒冷化の傾向にあり、その方がむ しろ問題である。 • 4 オゾンホールはフロンガスによって生まれたのではなく、南極特有の 気流のために起こる。 • 5 ある時期の温暖化と二酸化炭素の関係は、決して二酸化炭素の増加 が温暖化の原因なのではなく、温暖化が二酸化炭素の増加の原因であ る。 • 6 経済的生産性を考慮しないリサイクル運動は、却ってエネルギーを浪 費する。 • 7 現在の地球にとって最も深刻な環境問題は砂漠化の進行である。砂 漠化こそ緊急に阻止しなければならない。 エネルギー消費量の変化 二酸化炭素排出の変化 二酸化硫黄の推移
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