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13.薬事関係法律
医事法制特論
薬事関係法律
薬事法
毒物及び劇物取締法
麻薬及び向精神薬取締法
覚せい剤取締法
医事法制特論
高齢者医療の確保に関する法律
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 1)直接講義資料へ
http://www.jichi.ac.jp/dph/yanagawa2007/index.html
 2)自治医科大学ホームページから公衆衛生学部門ホーム
ページを経由して講義資料へ
自治医科大学ホームページ http://www.jichi.ac.jp/
→ 左側の医学部をクリック
http://www.jichi.ac.jp/gaiyo_05kouza.html
→ 地域医療学センター 公衆衛生学部門をクリック
http://www.jichi.ac.jp/dph/index.html
→ お知らせに、「2007年度 看護学部 保健医療関
係法規 講義資料 (柳川洋先生担当分)のダウ
ンロードはこちらから(2007.6.11)」(ここをクリック)
薬事関係法律
薬事法
毒物及び劇物取締法
麻薬及び向精神薬取締法
覚せい剤取締法
薬事法
 目的
医薬品、医薬部外品、化粧品、医療用具の規
制 → 品質・有効性・安全性の確保、研究開発
促進
 定義
医薬品: (1) 日本薬局方収載物
(2) 診断、治療、予防に用いる物
(3) 身体の構造、機能に影響を及ぼす物
医薬部外品: 不快・口臭・体臭・あせも・脱毛
等の防止、育毛・除毛剤、ネズミ・昆虫の駆
除剤
 定義(つづき)
化粧品: 身体の清潔、美化、魅力、容貌、健
かな皮膚・毛髪を目的として、塗布・散布
する物
医療用具: 診断、治療、予防、身体の構造、
機能に影響を及ぼすことを目的とする器具・
機械
薬局: 薬剤師が調剤の業務を行う場所
(病院、診療所内の調剤所を除く)
 毒劇薬の表示
毒薬: 黒地に白わく、白字で品名+「毒」
劇薬: 白地に赤わく、赤字で品名+「劇」
貯蔵・陳列: 他の薬と区別、施錠
 処方せん医薬品
指定する医薬品は医師・歯科医師・獣医
師から処方箋の交付を受けた物以外の者
には販売・授与してはならない
 記載事項
容器・被包: 製造販売業者の住所・氏名、
品名、製造番号、使用期限など
添付書類・容器: 用法、容量、注意事項
など(虚偽・誤解を招く事項、承認を受け
ていない効能・効果は記載不可)
 広告
明示的、暗示的を問わず、虚偽・誇大広
告を禁止
毒物及び劇物取締法
 目的
毒物・劇物について保健衛生上の見地から必
要な取り締まり
 定義
毒物: 黄燐など27種の化学物質を含む物
劇物: 四アルキル鉛など9種の化学物質を
含む物
 表示(容器に「医薬用外」の表示)
毒薬: 赤地に白字で「毒物」
劇薬: 白地に赤字で「劇物」
麻薬及び向精神薬取締法
 目的
取締と中毒者の医療措置により、麻薬及び向
精神薬乱用による保健衛生上の危害防止
 定義
麻薬施用者: 治療目的で業務上麻薬を施用、
交付、処方箋交付する者(医師、歯科医師、
獣医師が免許を受ける)
麻薬管理者: 麻薬診療施設で施用される麻
薬を管理する者(医師、歯科医師、獣医師、
薬剤師が免許を受ける)
 施用
麻薬施用者でないと、施用できない
治療以外の目的で施用してはならない
麻薬またはあへん中毒者を治療する目的で施
用してはならない(措置入院者を除く)
 医師の届出
麻薬中毒者を診断した医師は、速やかに患者
住所地の知事に届け出る
 入院措置
知事は精神保健指定医の診断の結果、麻
薬中毒者で、入院させなければ麻薬、大麻、
あへん施用を繰り返すおそれのある場合、
麻薬中毒者医療施設に入院させ、必要な
医療を行う
 公費負担
国が8/10、保険優先、自己負担5%
覚せい剤取締法
 目的
覚せい剤乱用による保健衛生上の危害防止
 定義
覚せい剤: フェニールアミノプロパン、フェ
ニールメチルアミノプロパン及びその塩類、同
種の覚醒作用を有する物(政令)
覚せい剤原料: 8種類のほか政令で指定す
る物
 禁止
輸出入、覚せい剤製造業者以外の製造、
施用機関の医師、研究者以外の者の使
用
 医師の施用・交付の制限
管理者の管理する覚せい剤以外、診療
以外、中毒者の治療のための施用、交
付禁止
施用のための交付をするときは、書面に
必要事項を記載し、署名する
医事法制特論
医療制度改革の流れ
医療制度構造改革
 厚生労働省試案 2005年10月
生活習慣病予防のための取り組み
 糖尿病、高血圧症、高脂血症予防に着目した健診
及び保健指導の充実
 都道府県、市町村による生活習慣改善に向けた普
及啓発の充実
 健やかな生活習慣国民運動推進会議の設置
 医療費適正化を推進するための政策目標
2015年度までに糖尿病患者・予備軍を2008年度と
比べて25%減らす
医療制度改革大綱
 政府・与党医療改革協議会 2005年12月
 安心・信頼の医療の確保と予防の重視
→治療重点の医療から、予防を重視した保健
医療体系に転換
 糖尿病の患者・予備軍の現象等の計画的医療費
の適正化
→皆保険制度の維持・持続のために、財政とバラ
ンスのとれた医療費
 生活習慣病の予防
→国民の健康の確保、医療費の減少
(医療保険者に対する健診・保健指導の義務づけ)
医療制度改革関連法
 2006年6月公布 (2008年度施行)
 医療保険者による健診・保健指導(特定
健診・特定保健指導)の実施
 国、都道府県による医療費適正化計画
の策定
 適正化計画は都道府県健康増進計画、
医療計画との調和(がん対策基本法に
よる都道府県がん対策推進計画につい
ても同様)
老人保健法の改正
老人保健法
高齢者に対する医療給付
市町村による保健事業
健康増進法等
高齢者の医療の確保に関す法律
高齢者に対する医療給付
後期高齢者医療給付
前期高齢者医療財政調整
医療保険者による生活習慣病健
診・保健指導の義務化(メタボリッ
クシンドロームに着目した特定健
診・特定保健指導)
健康増進法等
国民の健康増進に関する基
本方針等の作成
国民の健康増進に関する基本方
針等の作成
市町村による生活習慣相談等
の実施
市町村による生活習慣相談や生
活習慣病以外の健診等の実施
市町村の新たな健康増進事業
(1)がん検診
(2) 歯周疾患検診
(3) 骨粗鬆症検診
(4) 肝炎ウイルス検診
(5) 高齢者の医療の確保に関する法律の加入
者に含まれない40歳以上の住民
(6) 40歳以上65歳未満の住民に対する健康手
帳の交付、健康教育、健康相談、機能訓練
及び訪問指導
感染症法(追加) 「結核予防法の廃止と感染症法への統合」
1.第3類感染症に加える
2.医師の届け出義務
結核症患者または無症状病原体保有者を診断、あるいは死体懸案
→ 直ちに最寄りの保健所長へ届け出
3.医療費
旧結核予防法の都道府県の医療費負担を継承
4.予防接種は対象疾患に追加
5.結核定期健康診断等
旧結核予防法をほぼ継承
6.病原体の指定
多剤耐性結核菌(INHおよびRFP耐性)は第3種病原体
研究機関等が所持した場合には7日以内に厚生労働大臣に届け出
運搬の際には公安委員会へ届出 → 証明書の交付を受ける
病院・診療所の場合は届出不要
その他の結核菌は第4種病原体
旧結核予防法の要点
1.定期健康診断・予防接種
生後6か月未満: 直接BCG接種
小中学校: 学校保健法による定期健康診断のうえ、必要な場合のみ
高校・大学・各種学校: 第1学年(胸部X線間接撮影)
施設: 社会福祉施設65歳以上毎年
事業所: 毎年
市町村: 65歳以上毎年+必要と認めて人
2.医師の届出
結核症診断
→ 48時間以内に最寄りの保健所長へ(感染症法では直ちに)
3.病院管理者の届出
入院・退院→ 7日以内に最寄りの保健所長へ
4.結核登録
患者住所地の保健所長が登録(医療を必要としなくなってから3年間)
5.従業禁止、入所命令
結核感染のおそれが著しい者(期間を定めて)
6.医療費
一般患者: 保険給付の残額を公費補助(自己負担5%)
従業禁止・命令入所患者: 保険給付の残額を公費補助